ポータル Web サイトで、Scene Viewer の地理空間コンテンツを表示できます。 Scene Viewer は WebGL をサポートするデバイスで動作します。WebGL は、最新のブラウザーのほとんどに組み込まれている、3D グラフィックスをレンダリングするための Web 技術です。 また、Scene Viewer にサイン インすると、独自のシーンを作成することもできます。
メモ:
Scene Viewer を開く前に、ブラウザーがシーンをサポートしていることを確認してください。
シーンのナビゲーション
Scene Viewer ツールを使用してシーン内を移動するか、マウスまたはタッチ デバイスを使用してシーン内を移動します。
ツール
次の Scene Viewer ツールを使用して、シーン内を移動することができます。
- [初期表示]をクリックすると、最初のカメラ位置に戻ります。
- [+] をクリックすると拡大します。
- [-] をクリックすると縮小します。
- また、マウスとスクロール ホイールを使用したり、ホイール ボタンをクリックしたまま上下に移動したりして、拡大/縮小することもできます。
- [画面移動]をクリックすると画面移動します。 マウスのボタンをクリックしたまま、移動する方向へシーンをドラッグします。 キーボードの矢印キーを使用して画面移動することもできます。
- [回転]をクリックすると回転します。 マウスのボタンをクリックしたまま、回転および傾斜する方向へシーンをドラッグします。
メモ:
どちらかのツールをクリックしたときに、マウスのボタンが第 1 ナビゲーションになり、右ボタンが第 2 ナビゲーションになります。 たとえば、[回転]をクリックした場合、マウスのボタンで回転し、右ボタンで画面移動します。 ツールの右上に表示される黒い三角形は、ツールが選択されているかを示します。
- コンパスは、シーンの方位を示します。 [コンパス]をクリックすると、シーンが北向きに設定されます。
デバイス
各デバイスで次のナビゲーション方法を使用できます。
- Scene Viewer は、スマートフォンとタブレットでの表示操作を提供します。 スマートフォンでは、作成機能やツールのない簡素化された表示操作によってシーンをナビゲートできます。 タブレットでは、デスクトップ コンピューターと同じ UI が表示されます。
- デバイスにタッチ機能がある場合は、2 本の指でピンチ ズームし、1 本の指で画面移動することができます。 シーンをダブルタップして、タップした位置にズームすることもできます。 シーンを回転させるには、2 本の指を時計回りまたは反時計回りに動かします。 シーンを傾けるには、2 本の指をシーンの上または下にドラッグします。
メモ:
[画面移動/回転] の切り替えナビゲーション コントロールおよび 3D ナビゲーション設定は、タッチに影響を与えません。
- Scene Viewer は、標準的なゲームパッドおよび 3Dconnexion SpaceMouse デバイスをサポートしており、直感的なナビゲーションを提供します。 詳細については、「Scene Viewer のナビゲーション デバイス」をご参照ください。
操作
使用可能な役立つナビゲーション操作を以下に示します。
操作 | 説明 |
---|---|
ダブルクリック | ポインターの位置で拡大します。 |
矢印キーを押す | ビューを上下左右に移動します (グローバル シーンのみ)。 |
B キーを押しながらクリック | 現在のカメラ位置から表示します。 |
A キーを押す | ビューを反時計回りに回転させます。 |
D キーを押す | ビューを時計回りに回転させます。 |
W キーを押す | カメラを上に傾けます。 |
S キーを押す | カメラを下に傾けます。 |
J キーを押す | ビューを下方向に移動して拡大表示します (グローバル シーンのみ)。 |
U キーを押す | ビューを上方向に移動して縮小表示します (グローバル シーンのみ)。 |
P キーを押す | 地表と垂直にシーンを設定します。 |
N キーを押す | シーンを北向きに設定します。 |
Ctrl + S キーを押す | シーンを保存します。 |
Ctrl + E キーを押す | 1 日間の陰影のアニメーションを開始/停止します。 |
1 本または複数の指でドラッグ | 画面移動します。 |
1 本の指でダブルタップ | 指の位置で拡大します。 |
2 本の指でピンチ インまたはピンチ アウト | 拡大/縮小します。 |
2 本の指を時計回りまたは反時計回りに動かす | 回転します。 |
2 本の指をシーンの上または下にドラッグ | シーンを傾けます。 |
ビルディング シーン レイヤーの探索
[ビルディング エクスプローラー] ツールを使用すると、建造物の細部 (壁、照明器具、機械系統など) を含むビルディング シーン レイヤーを探索できます。 シーンにビルディング シーン レイヤーが含まれている場合は、[ビルディング エクスプローラー] ツールが Scene Viewer のツールの下部に追加されます。
ビルディング シーン レイヤーは、建造物や屋内の複雑なデジタル モデルを含むことができ、ユーザーが複数のレイヤーを介して建造物のすべてのコンポーネントを操作できます。 多くの場合、ビルディング シーン レイヤーには概要レイヤーが含まれます。概要レイヤーは、外部シェルとして機能し、建造物モデルを 1 つのフィーチャとして表示するために役立ちます。 ビルディング シーン レイヤーは、[専門分野とカテゴリ] 見出しの下に整理されています。 [分野] レイヤーは、ビルディング シーン レイヤーのコンテンツをアーキテクチャ、構造、機械、または電気の各グループ (利用可能な場合) に整理するグループ レイヤーです。 これらのグループ レイヤーには、さまざまな [カテゴリ] レイヤー (壁、窓、家具、照明器具など) が含まれます。
ビルディング シーン レイヤーの表示
ビルディング シーン レイヤーを探索するには、次の手順に従います。
- [ビルディング エクスプローラー] ツールをクリックします。
- ドロップダウン メニューから、探索するビルディング シーン レイヤーを選択します。
ビルディング シーン レイヤーが展開し、[専門分野とカテゴリ] 見出しの下にあるすべてのレイヤーを確認できます。
- ビルディング シーン レイヤーのエレメント (扉や壁など) をクリックし、そのフィーチャに関するポップアップを表示します。
- レイヤーおよびサブレイヤーのチェックボックスをクリックし、シーンでフィーチャを表示したり非表示にしたりします。
- 別のビルディング シーン レイヤーを探索するには、ドロップダウン メニューから新しいレイヤーを選択するか、シーンで別のビルディング シーン レイヤーをクリックします。
- それぞれのビルディング シーン レイヤーのレイヤー表示設定の状態は、[ビルディング エクスプローラー] ツールで保持されます。
- 別のビルディング シーン レイヤーを選択すると、シーンがそのビルディング シーン レイヤーにズームし、レイヤーがツールで展開されます。
- [なし] をクリックして、ツールでレイヤーを折りたたみ、シーンで概要レイヤーだけを表示します。
- レイヤー表示設定の状態は、[ビルディング エクスプローラー] ツールで保持されます。
- ビルディング シーン レイヤーに概要レイヤーがない場合は、ツールでレイヤーが折りたたまれ、シーンではビルディング シーン レイヤーが同じ状態のままになります。
[ビルディング エクスプローラー] ツールを使用すると、一度に 1 つのビルディング シーン レイヤーだけを探索できます。
その代わり、[ビルディング エクスプローラー] ツールで探索するさまざまなビルディング シーン レイヤーをシーンでクリックします。
- ビルディング シーン レイヤーに概要レイヤーがある場合は、[ビルディング エクスプローラー] ツールが開きます。
- 概要レイヤーが存在しない場合は、[ビルディング エクスプローラー] ツールが開かず、ハイライト表示されたエレメントに関する情報を含むポップアップが表示されます。
レベルの分離
ビルディング シーン レイヤーのレベルを分離するには、[レベル ピッカー]([ビルディング エクスプローラー] ツール) を使用します。 レベルを選択すると、下のレベルが半透明になり、視覚的なコンテキストが追加されます。
建設フェーズの選択
ビルディング シーン レイヤーで建設フェーズが利用可能な場合は、[建設フェーズ] オプションで、番号付きフェーズを選択して表示できます。 ビルディング シーン レイヤーには、コンポーネントが作成されたフェーズ、およびオプションでコンポーネントが削除されたタイミングを示す情報が含まれています。
建設フェーズをクリックすると、フェーズ中またはフェーズの前に作成されたすべてのコンポーネントが表示されます。 削除されたコンポーネントは表示されません。
フィルターの適用
定義済みフィルターがある場合は、[ビルディング エクスプローラー]ツール に [フィルター] ボタンが表示されます。これは、定義済みフィルターが (ArcGIS Pro 2.4 以降などで) シーン内にすでに構成されていることを意味します。
ビルディング シーン レイヤーをフィルター処理するには、次の手順に従ってください。
- [フィルター] ボタン。
- 定義済みフィルターを選択します。
- その定義済みフィルター内に構成されているコンポーネントがシーンに表示されます。
- [専門分野とカテゴリ] 見出しの下にレイヤー設定が表示されなくなります。
- [フィルター] ボタンをもう一度クリックした後、[定義済みフィルターなし] を選択してフィルターを削除し、[専門分野とカテゴリ] のレイヤー設定を表示します。
注意:
[専門分野とカテゴリ] の下にある [ビルディング エクスプローラー] ツールのレイヤー設定によって、定義済みフィルターが無効化されます。 定義済みフィルターが表示されるようにするには、それに対応するレイヤーが [専門分野とカテゴリ] でオンになっていることを確認します。
シーンのコンテンツのスライス
[スライス] ツールを使用して、コンテンツの内部をシーンに表示できます。 [スライス] ツールは、スライスが交差するレイヤーまたはテレインを非表示にします。 たとえば、建物をスライスして、レイヤーの内部 (内壁や家具など) を表示できます。
スライスの作成
スライスを作成するには、次の手順に従います。
- [分析]をクリックして、[スライス] ツールにアクセスします。
- [スライス] ツール をクリックします。
- [新しいスライス] をクリックします。
- ツールは、シーンがスライスされた場所を示します。
- Ctrl/Cmd キーまたは Shift キーを押しながらクリックして、それぞれ水平面または垂直面でスライスします。
- サーフェスまたはオブジェクトをクリックして、スライスを作成します。
スライスでは、サーフェスの前のコンテンツが非表示になります。
- スライスの移動、サイズ変更、または回転を行うには、スライス平面のハンドルをドラッグします。
- 新しいスライスを開始するには、[新しいスライス] をもう一度クリックします。
- スライスを非表示にするには、[分析]を閉じます。
- シーンでスライスを再表示するには、[スライス] ツールをもう一度クリックします。
レイヤーの除外
スライスの作成後、スライスからレイヤーを除外できます。 たとえば、建物の冷暖房空調設備や窓のレイヤーを設定して、スライス時に表示されたままにすることができます。
- [スライスからレイヤーを除外] をクリックします。
- シーンでスライスから除外するレイヤーをクリックします。
レイヤーが [除外されたレイヤー] リストに追加されます。
- 初期表示に戻るには、[キャンセル] をクリックします。
- 別のレイヤーが表示されるようにするには、[スライスからレイヤーを除外] をもう一度クリックします。
- レイヤー名の横にある [削除] ボタンをクリックすると、[除外されたレイヤー] リストからレイヤーを削除できます。
スライスの操作
スライスを作成したら、Scene Viewerのツール ([ポップアップ] や [計測] など) で、シーンをさらに探索および調査できます。 たとえば、以前は非表示であった、建物内部の冷暖房空調設備のエアー ダクトの長さを計測できます。
シーンの計測
[計測] ツールを使用すると、2 つのポイント間の距離を計測し、シーン内の面積を計算できます。 [距離の計測] ツールまたは [面積の計測] ツールをクリックすると、水平方向のレーザー線がシーン内のテレインおよびあらゆるオブジェクト上に投影されます。 これにより、計測時にポインターの垂直方向の高さを目で確認できるようになります。 また、他のオブジェクトやテレインを基準としたオブジェクトの高さも表示できるようになります。 たとえば、小さな建物にマウス ポインターを合わせて、テレインの別の部分を基準としたその建物の高さをハイライト表示することができます。
距離
[距離の計測]は、シーン内で 2 つのポイント間の距離を計算するために使用します。 [距離の計測] ツールは、シーン内の直線距離、水平距離、垂直距離の各ラインをラベリングし、パネルに値を表示します。
- [直線] - 2 つのポイント間の距離
- [水平] - 2 つのポイント間の水平距離
- [垂直] - 2 つのポイント間の垂直距離
計測している間、第二のレーザー線は、チェッカー ラインに沿った垂直面が、建物、橋、地表面などの地形と全方向にわたってどこで交差しているかを示します。
距離を計測するには、次の手順に従います。
- [分析]をクリックして、[計測] ツールを開きます。
- [距離の計測] をクリックします。
- シーン内をクリックして、計測を開始します。
- クリックして終点を設定します。
- 新しい計測を開始するには、[新しい計測] をクリックします。
ポイント間の距離が 100 キロメートルを超える場合、Scene Viewer が測地線モードに切り替わったことを示す円形のレーザー線が表示されます。 測地線モードでは、Scene Viewer は地球の曲率 (楕円体ベースの測地距離) を考慮に入れる水平および垂直距離のみを計算します。 [直線] 距離オプションは使用不可になります。
面積
[面積の計測]は、描画するポリゴンの面積を計算するために使用します。 計測している間、[面積の計測] ツールは、現在のセグメント長とシーン内のパスの全長をラベリングします。 パスを閉じるとポリゴンが作成され、面積と周長の値がラベリングされます。 これらの値はパネルにも表示されます。
- [面積] - ポリゴンの面積
- [周長] - ポリゴンの外周の長さ
面積を計測するには、次の手順に従います。
- [面積の計測] をクリックします。
- シーン内をクリックして、ポリゴンへのポイントの追加を開始します。
- ダブルクリックしてパスを閉じ、ポリゴンの面積を計算します。 または、始点をもう一度クリックして、パスを閉じます。
- 新しい計測を開始するには、[新しい計測] をクリックします。
ポリゴンの周長が 100 キロメートルを超える場合、Scene Viewerは測地線モードに切り替わります。 測地線モードでは、Scene Viewerは地球の曲率 (楕円体ベースの測地値) を考慮に入れる値を計算します。
計測後の処理
[距離の計測]または [面積の計測]の計測値を調整するには、ポイントの上にカーソルを移動してドラッグします。 ポイントをドラッグすると、Scene Viewer はシーンおよびパネル内に調整後の値を表示します。 計測の単位は、[単位] で変更できます。
メモ:
ローカル シーンでは、計測値はユークリッド値として表示され、シーンの投影座標系によっては、正確でない場合があります。 Web メルカトルのシーンでは、正確な測地値が表示されます。
検索
住所や場所などの位置を検索できます。 [検索]をクリックして、検索ボックスにキーワードを入力します。 リスト内の結果をクリックするか、Enter キーを押してその位置に移動します。 主要地や建物名などの、レイヤー内の特定のフィーチャを検索するように検索を構成することもできます。
レイヤーの表示
[レイヤー] では、シーンのレイヤーの表示設定を管理します。 各チェックボックスをオン/オフにして、シーン内でのレイヤーの表示/非表示を切り替えます。 次のオプションがあります。
- [レイヤー]をクリックすると、シーンのレイヤーが表示されます。
- [ズーム] ボタンをクリックすると、シーンがレイヤーの範囲にズームされます。
- [凡例] をクリックすると、レイヤーのシンボルが表示されます。
- [レイヤー] をもう一度クリックするか、別のツールをクリックすると、終了します。
ベースマップの選択
[ベースマップ]をクリックして、ベースマップを切り替え、シーンの地表の透過表示を設定します。
日光の調整
[日光]を開いて、1 日や 1 年のうちのさまざまな時間に日差しと影がシーンに及ぼす影響を変更します。
日差しスライダー
[日差しスライダー]を左右にドラッグして時刻を変化させ、日差しと影がシーンに与える影響を調整します。 手動で時刻を入力するか、スライダー上の特定の時刻をクリックして、時刻を調整することもできます。 タイム ゾーンを変更するには、時間ボックスの右側にある現在のタイム ゾーンをクリックして、ドロップダウン リストから選択します。
[再生]をクリックすると、1 日の日差しの変化がシーンで繰り返しアニメーション表示されます。
カレンダー
[カレンダー] ドロップダウン メニューをクリックして、1 年のうちのさまざまな時間における太陽の位置を変更します。
[再生]をクリックすると、1 年のうちの月ごとの日差しの変化がシーンで繰り返しアニメーション表示されます。
影
[影の表示] をオンにして、シーン内に影を描画します。 影の効果を変更するには、[日差しスライダー]、タイム ゾーン、および [カレンダー] オプションを調整します。
シーンの共有
[共有]をクリックすると、電子メールやソーシャルメディアを通じてシーンを共有したり、シーンを Web サイトに埋め込んだり、シーンから Web アプリを作成したりできます。
設定の変更
設定には、お使いのブラウザーの性能/品質設定およびマウス ナビゲーション設定を調整できるツールが表示されます。
パフォーマンスと品質
3D グラフィックスのレンダリングを最適化するには、次のいずれかの設定を選択します。
- 品質 - 現実感のある大気のように、視覚化の品質を向上します。
- 最適化 - パフォーマンスと品質を均等に最適化します。
- パフォーマンス - データの負荷を低減して、安定性と速度を向上させます。
3D ナビゲーション
[3D ナビゲーション] で、デフォルトの Scene Viewer ナビゲーション、または ArcGIS Pro のマウス ナビゲーションのいずれかを選択します。
シーンの全画面表示
右下にある [全画面表示]をクリックして、全画面モードに切り替えます。 全画面モードを終了するには、[全画面表示を終了 (Esc)] をクリックするか、キーボード上の Esc キーを押します。