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日付フィールドの操作

フィーチャ レイヤーの多くは日時 (時系列) 情報を格納します。日時は、いつフィーチャが特定の場所にあったか、またはいつフィーチャが実世界で最初に観測されたか、を表します。あるいは、日時は、財産が売られた日時、最後にサンプルが特定の水域から取得された日時、または消防車が特定の消防署から配車された日時など、その他の非空間属性に関連する場合があります。

ArcGIS Enterprise では、マップでタイム アニメーションを有効化して、マップを使用するユーザーが時間の経過に伴う変化を表示できるようにします。レイヤー用に構成したポップアップに日付または日時情報を含めることもできます。

時系列データは、ホスト フィーチャ レイヤーの日付フィールドに格納されます。ホスト フィーチャ レイヤーで日付値を正しく追加、編集、または解釈するには、ArcGIS Enterprise ポータルでデータを格納し表示する方法を理解することが重要です。 データ フィールドを操作する際には、以下の点に注意してください。

MM/DD/YYYY hh:mm:ss 形式での日付の入力

Map Viewerの日時ドロップダウン メニュー、レイヤーのアイテム ページの [データ] タブ、またはアプリを使用して、フィーチャ レイヤーに日付値を追加できます。日付フィールドの値を計算して、フィールドに値を入力したり、フィールドのクエリを実行したりする場合は、日付を MM/DD/YYYY hh:mm:ss 形式で入力し、単一引用符で囲む必要があります。たとえば、日付フィールドを 2014 年 5 月 27 日午後 5:00 に設定するには、「'05/27/2014 05:00:00PM'」、「'05/27/2014 5:00PM'」、または「'05/27/2014 17:00:00'」 (24 時間制) と入力します。時刻のみの格納はサポートされていません。時刻は常に日付のコンポーネントです。時刻を指定しない場合、デフォルトで午前 12:00 に設定されます。

公開日付フィールドは UTC 形式で時刻を格納します。

協定世界時 (略称 UTC) とは、イギリスのグリニッジ近くに位置する地球の本初子午線 (経度ゼロ度) の現在時間とほぼ等しい時間です。UTC は、GMT (グリニッジ標準時) のより厳密なバージョンです。ファイル、ArcGIS Pro、または ArcGIS Desktop アプリから日付フィールドを含むフィーチャ レイヤーを公開する場合は、日付値がローカル タイム ゾーン形式か UTC 時間形式かを指定します。日付フィールドにローカル タイム ゾーン情報が含まれている場合、レイヤーを公開するときに指定する必要があります。これにより、公開プロセスでデータベースに格納するローカル タイム データを UTC に変換することができます。ポータルで表示すると、時刻値はローカル タイム形式で正しく表示されます。 ただし、データは UTC 時間形式に変換されてデータベースに格納されます。データおよびそのデータを含むマップを表示するユーザーをホストするサーバーの物理的な位置は世界中のどの場所でもかまわないため、日付は UTC に変換されます。UTC で時刻を格納すると、ポータルでは、サーバーの位置やアプリケーションのビューアーに関係なく、データを正しいローカル タイム ゾーンに変換できます。

日付の表示形式

データの表示に使用するクライアントによって、日時値の表示形式が決まります。日付フィールドがポータルに表示されるとき、日付は必ず UTC 時間からローカル時間に変換されます。 これは、コンピューターの設定を参照して、タイム ゾーン設定を調べることで実現しています。たとえば、コンピューターが PST (太平洋標準時) に設定されているとします。PST は UTC より 8 時間遅れています。つまり、UTC が 9:00 AM のとき、PST は 1:00 AM (サマータイムの時期は 2:00 AM) になります。

日時値の挿入

SQL 標準日付関数を使用してホスト フィーチャ レイヤーの日時値を計算する場合は、時刻を UTC で指定する必要があります。計算された値がテーブルに表示される場合は、ローカル時間で表示されます。たとえば、ローカル時間が PST で、計算時に「'05/27/2014 12:23:00 PM'」と入力した場合、計算されたフィールドの値は、コンピューターの時間に基づいて時間変換されて表示されます。この例では、計算された値は「'05/27/20140 5:23:00 AM'」と表示されます。

ファイル内でサポートされる日付形式

Microsoft Excel、カンマ区切り値 (CSV)、その他の区切りテキスト ファイルなどのファイルを追加した場合、ポータルは次の日付形式のみを認識します。

CSV ファイルからホスト フィーチャ レイヤーを公開する場合、次の日付形式がサポートされます。

形式

M/DD/YYYY

7/28/2009

MM/DD/YYYY

07/28/2009

M/DD/YY

7/28/09

MM/DD/YY

07/28/09

YYYY/MM/DD

2009/07/28

YYYY-MM-DD

2009-07-28

YYYY/MM/DD hh:mm:ss

2009/07/28 17:23:00

YYYY/M/DD hh:mm:ss

2009/7/28 17:23:00

YYYY-MM-DD hh:mm:ss

2009-07-28 17:23:00

YYYY-M-DD hh:mm:ss

2009-07-28 17:23:00

メモ:

日付フィールドとして構成されたフィールドに、サポートされていない形式や無効な形式が含まれている場合、公開前にフィールド タイプを変更した場合でも、そのフィールドは文字列データ タイプとして、公開されるホスト フィーチャ レイヤーに作成されます。

CSV ファイルを Map Viewer に直接追加した場合、次の日付形式は日付として読み込まれますが、時刻は Map Viewer のテーブルに表示されません。

形式入力の例テーブル値

M/DD/YYYY 12 時間形式

2009-07-28 17:23

July 28, 2009

MM/DD/YYYY 12 時間形式

2009-07-28 17:23

July 28, 2009

M/DD/YY 12 時間形式

2009-07-28 17:23

July 28, 2009

MM/DD/YY 12 時間形式

2009-07-28 17:23

July 28, 2009

CSV ファイルを Map Viewer に直接追加した場合、次の日付形式は CSV ファイルに表示されているとおりに文字列フィールドとして読み込まれます。

形式入力の例

M/DD/YYYY

7/28/2009

MM/DD/YYYY

07/28/2009

M/DD/YYYY 24 時間形式

2009-07-28 17:23

MM/DD/YYYY 24 時間形式

2009-07-28 17:23

M/DD/YY

7/28/09

MM/DD/YY

07/28/09

M/DD/YY 24 時間形式

2009-07-28 17:23

MM/DD/YY 24 時間形式

2009-07-28 17:23

月 DD

July 28

YYYY/MM

2009/07

YYYY-MM

2009-07

YYYY/MM/DD

2009/07/28

YYYY-MM-DD

2009-07-28

YYYY/MM/DD hh:mm:ss

2009/07/28 17:23:00

YYYY-MM-DD hh:mm:ss

2009-07-28 17:23:00

YYYY/MM/DD hh:mm:ss.s

2009/07/28 17:23:00.0

YYYY-MM-DD hh:mm:ss.s

2009-07-28 17:23:00.0

TXT ファイルを Map Viewer に追加した場合、次の日付形式は日付フィールドとして認識されます。

形式入力の例テーブル値

M/DD/YYYY 12 時間形式

2009-07-28 17:23

July 28, 2009

MM/DD/YYYY 12 時間形式

2009-07-28 17:23

July 28, 2009

MM/DD/YY 12 時間形式

2009-07-28 17:23

July 28, 2009

曜日, 月 DD, YYYY 12 時間形式*

2009 年 7 月 28 日 17:23

July 28, 2009

月 DD, YYYY 12 時間形式*

2009 年 7 月 28 日 17:23

July 28, 2009

*これらの日付形式はタブまたはセミコロンを使用してフィールドを区切っている場合にのみサポートされます。

日付フィールドの表示形式の変更

ポータルでのテーブル内の日付の表示形式を変更できます。 テーブルに表示される書式は、ポップアップで構成されたものと同じです。日付フィールドの表示形式を変更するには、[ポップアップ プロパティ][フィールド属性の構成] ウィンドウでフィールド エイリアスを選択します。