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シーン レイヤー キャッシュの再調整

タイル キャッシュ データ ストア コンピューターの容量が不足し始めたら、追加のコンピューターに ArcGIS Data Store をインストールして、同じホスティング GIS Server サイトに登録します。新しいシーン レイヤーのキャッシュが新しいコンピューターに配布され、既存のシーン キャッシュは元のコンピューター上に残ったままになります。新しく追加されたコンピューターを使用するために既存のキャッシュを再調整するには、タイル キャッシュ データ ストアのバックアップを作成し、それを復元する必要があります。

シーン レイヤーのキャッシュを再調整するには、次の手順に従います。

  1. describedatastore ユーティリティを実行して、タイル キャッシュ データ ストアに設定されているモードを判定します。
  2. データ ストアがプライマリ/スタンバイ モードで、2 台のコンピューターが含まれていて、3 台目 (以上) のコンピューターを追加する必要がある場合は、クラスター モードに変更します。
  3. タイル キャッシュ データ ストア用の共有バックアップ保存場所を構成していることを確認します。 構成していない場合は、ここでそれを構成します
  4. 誰もシーン レイヤーを公開したり更新したりしておらず、シーン キャッシュを構築していないことを確認します。

    シーン キャッシュが構築または再構築されているかどうかを検出するには、ホスティング サーバーの ArcGIS Server Manager にサイン インし、[サイト] > [ジョブ] の順に開いて、[サービス] ドロップダウン リストから [System/SceneCachingControllers] を選択し、[クエリ] をクリックします。 サーバーがシーン キャッシュを構築している場合は、クエリの実行時に、ジョブ ステータスが表示されます。 それらのキャッシュ ジョブが完了するまで、先に進まないでください。 シーン キャッシュ ジョブがリスト表示されなくなったら、先に進むことができます。

    誰も新しいレイヤーを公開したり編集したりしないようにするために、ArcGIS Enterprise読み取り専用モードにすることができます。 ただしそれを行うと、ポータルを使用しているすべてのユーザーに影響を与えるということに注意してください。

  5. タイル キャッシュ データ ストアのバックアップを作成します。

    この例では、myscenecachebu という名前のバックアップ ファイルが作成され、タイル キャッシュ データ ストアのバックアップ保存場所として登録した Amazon Simple Storage Service (S3) バケット内のバックアップ保存場所に格納されます。

    ./backupdatastore myscenecachebu --store tilecache --location type=s3;location=mys3bucket

  6. replicatedata オプションを true に設定して restoredatastore ユーティリティを使用して、タイル キャッシュ データ ストアのコンテンツを上書きし、すべてのコンピューター間でコンテンツのバランスを再調整します。

    以下の例では、myscenecachebu を使用してタイル キャッシュ データ ストアを復元しており、replicatedata オプションが true に設定され、各シーン キャッシュの 2 つのコピーをタイル キャッシュ データ ストア内のすべてのコンピューターに配布する必要があるということを ArcGIS Data Store に示します。

    ./restoredatastore.sh --store tilecache --target myscenecachebu --serverurl https://gisserver.domain.com:6443 --server-admin myadmin --server-password myAdminPWd! --replicatedata true

  7. ArcGIS Enterprise を読み取り専用モードにした場合は、読み取り/書き込みモードに戻します。
  8. validate を再び実行し、すべてのシーン キャッシュの 2 つのコピーが存在することを確認します。