注意:
現在、この機能は Map Viewer Classic (旧名称 Map Viewer) でのみサポートされています。 新しい Map Viewer の今後のリリースで提供される予定です。
[オーバーレイ] ツールは、3 つの方法 ([インターセクト]、[ユニオン]、または [イレース]) のうちの 1 つを使用して 2 つのレイヤーを 1 つのレイヤーに結合します。
ワークフロー図
例
Half-Earth プロジェクトは、地球の陸地および海の半分を保全し、地球の種の 85% 以上について十分な生息地を保護するための活動です。 プロジェクトの GIS アナリストは、空間解析を使用して種の多様性と希少度に基づいて保護すべき生息地を判定します。 種のデータをアフリカの国のような特定の分析範囲にクリップするには、オーバーレイが使用されます。
ラウドン郡の監理委員会では、新しい病院に適した建設地を探しています。 建設地は、都市部から 2 マイル以内で、現在の主病院から車で 20 分以上かかり、主要道路から 1 マイル圏内にある必要があります。 指定の条件に基づくレイヤーを作成するために、バッファーおよび到達圏が使用され、レイヤーを結合してすべての条件を満たすエリアを判定するために、オーバーレイが使用されます。
使用上の注意
オーバーレイ ツールには、入力レイヤーとオーバーレイ レイヤーの 2 つの入力が必要です。 オーバーレイ方法オプションの使用の可否は、入力レイヤーとオーバーレイ レイヤーがポイント、ライン、エリアのいずれであるかによって決まります。
[イレース] オーバーレイ方法を使用する場合、入力フィーチャはオーバーレイ レイヤーのイレース フィーチャと同じかそれよりも次元の低いフィーチャ タイプである必要があります。 次のイレース オプションがサポートされています。
- ポイント フィーチャは、ポイント、ライン、エリア フィーチャによってイレースできます
- ライン フィーチャは、ライン、エリア フィーチャによってイレースできます
- エリア フィーチャは、エリア フィーチャによってイレースできます
オーバーレイの方法 | 入力フィーチャ | オーバーレイ フィーチャ | 説明 |
---|---|---|---|
インターセクト | ポイント、ライン、エリア | ポイント、ライン、エリア | オーバーレイ フィーチャと重なり合っている、入力内のフィーチャまたはフィーチャの部分が維持されます。 ラインまたはエリア フィーチャと重なる場合、出力のタイプを [ポイント]、[ライン]、または [エリア] として指定できます。 出力ジオメトリ タイプの次元は、入力の次元とオーバーレイの次元のどちらと比べても、同じであるか、それよりも低い必要があります (ポイント= 0 次元、ライン = 1 次元、ポリゴン = 2 次元)。 これがデフォルトの方法です。 |
ユニオン | エリア | エリア | 入力エリアとオーバーレイ エリアが結合されます。 |
イレース | ポイント | ポイント、ライン、エリア | オーバーレイ レイヤー内のエリアと重ならない入力レイヤー内のフィーチャまたはフィーチャの一部。 |
ライン | ラインまたはエリア | ||
エリア | エリア |
結果フィーチャのタイプは、オーバーレイ方法と入力によって決まります。 入力レイヤーとオーバーレイ レイヤーの属性はすべて、結果レイヤーに引き継がれます。
[現在のマップ範囲を使用] をオンにすると、現在のマップ範囲内に表示されている入力レイヤーとオーバーレイ レイヤーのフィーチャだけがオーバーレイされます。 オフにすると、入力レイヤーとオーバーレイ レイヤーのすべてのフィーチャが、現在のマップ範囲内になくてもオーバーレイされます。
類似のツール
オーバーレイを使用すると、[インターセクト]、[ユニオン]、または [イレース] の各方法を使用して 2 つのレイヤーを 1 つのレイヤーに結合できます。 その他のツールは、類似した少し異なる問題を解決するのに効果的です。
Map Viewer Classic の解析ツール
空間リレーションシップとは関係なく、同タイプのフィーチャを 1 つのフィーチャに結合する場合は、[レイヤーのマージ] ツールを使用します。
ArcGIS Pro の解析ツール
[オーバーレイ] は、[インターセクト (Intersect)] ツール、[ユニオン (Union)] ツール、および [イレース (Erase)] ツールの機能を実行します。
[オーバーレイ] は ArcGIS Pro でも利用できます。 ツールを ArcGIS Pro から実行するには、プロジェクトのアクティブなポータルで ArcGIS Enterprise 10.5 以上を実行している必要があります。 また、ポータルで標準フィーチャ解析を実行できる権限を持つアカウントで、ポータルにサイン インしている必要があります。