ゲスト参加者は、コラボレーション ホストが設定したアクセス モードに応じて、コラボレーションでコンテンツを共有するか、コラボレーションからコンテンツを受信するか、この両方を実行することができます。 ホストは、コラボレーションの招待を作成した後、ゲストがコラボレーションに参加できる方法を決定します。
注意:
Kubernetes での ArcGIS Enterprise デプロイメントは、他の ArcGIS Enterprise のデプロイメントとのコラボレーションにホストまたはゲストとして参加できます。 詳細については、「コラボレーションに関する主要概念」および「分散コラボレーションについて」をご参照ください。
コラボレーションの設定
ゲストとして分散コラボレーションを構成するための概略的な手順を次に示します。
注意:
コラボレーション ホストのワークフロー手順については、「コラボレーションをホストとして作成」をご参照ください。- コラボレーションへの招待を受理する。
- コラボレーション ワークスペースにグループを加入させる。
コラボレーションへの招待を受理
コラボレーションへの招待を受理するには、次の手順を実行します。
- 管理者権限のあるメンバーとして組織にサイン インします。 [組織] > [設定] > [コラボレーション] の順に移動します。
- [招待の受理] をクリックします。
- [コラボレーションの招待の受理] ダイアログ ボックスで、ホストからの招待を含むファイルを選択します。 ファイルを選択すると、説明や問い合わせ先担当者など、コラボレーションに関する情報が表示されます。 ホストで Web 層認証が必要な場合は、[はい] ボタンをクリックし、ホストの Web 認証用の認証情報を入力して、[招待の受理] をクリックします。
組織のポータルがホストの SSL 証明書を信頼しない場合は、エラー メッセージが表示されます。 招待を受理する前に、SSL 証明書を信頼済みにする必要があります。 証明書の信頼方法の詳細については、「証明機関の証明書を信頼するようにポータルを構成する」をご参照ください。
[招待の応答の保存] ダイアログ ボックスが表示されます。
- [応答の保存] をクリックして、受理に関する情報を含むファイルを生成します。 この受理ファイルをホストの管理者と共有します。
ArcGIS Enterprise 以外でファイルを共有する必要があります。電子メールや準備してあるその他の方法を利用できます。
注意:
ArcGIS Online から ArcGIS Enterprise へのコラボレーションに参加するか、両方の ArcGIS Enterprise 組織が別々のネットワーク上にある場合に ArcGIS Enterprise から ArcGIS Enterprise へのコラボレーションに参加するには、ポート 443 を経由したアウトバウンド通信をサポートするよう、各 ArcGIS Enterprise 組織のネットワーク ファイアウォール ルールを変更する必要があります。 同じネットワーク内の組織のコラボレーションでは、この変更が不要な場合もあります。
コラボレーション ワークスペースにグループを加入
ゲスト組織の管理者は、コラボレーションに加入したという通知を受け取ります。 通知を受け取ると、グループをコラボレーション ワークスペースに加入させることができます。
- 管理者権限のあるメンバーでゲストの組織にサイン インします。 [組織] > [設定] > [コラボレーション] の順に移動します。
- [コラボレーション] ページで、グループの加入先となるワークスペースが含まれるコラボレーションのテーブル エントリを見つけて選択します。
- 選択したワークスペースの [アクション] ボタンをクリックし、[ワークスペースへの加入] をクリックします。
- コラボレーション ワークスペースに関連付けるグループを選択します。 既存のグループを関連付けても、グループを作成してもかまいません。 1 つのグループは 1 つのコラボレーション ワークスペースにのみ関連付けることができます。
- コラボレーション ワークスペースにグループを作成すると、そのグループは、すべてのグループ メンバーがグループにコンテンツを提供できるプライベート グループになります。 グループの作成後、必要に応じて、ステータスやコンテンツ提供の設定を変更できます。 これらの設定の詳細については、「グループの作成」をご参照ください。 ワークスペースにグループを作成する場合は、グループにタグを指定してから次の手順に進む必要があります。
- 既存のグループへのリンク付けを選択した場合は、ドロップダウン メニューに、ポータル内のすべてのグループ (プライベート グループを含む) のリストが表示されます。
- フィーチャ レイヤーをコラボレーション ワークスペースに送信する方法を選択します。
- [参照] - コラボレーション参加者には、指定のワークスペース内のフィーチャ レイヤーにリアルタイムでアクセスする権限が付与されます。 コラボレーション参加者には、送信側ポータルからフィーチャ レイヤーを表示するためのアクセス権が必要です。
- [コピー] - コラボレーション参加者は、スケジュール設定された間隔でフィーチャ レイヤーの更新を受信します。
フィーチャ レイヤーのコピーの送信を選択した場合は、以下を行います。
- コラボレーション ワークスペース内で同期間隔を設定する必要があります。
- 共有の前に、コラボレーション内の参加者のアイテムごとに同期を有効にする必要があります。
注意:
参加しているポータルのフィーチャ レイヤーのコピーが作成され、[受信] アクセスが設定されたポータルにアイテムとして公開されます。 これらのアイテムが作成された後、設定された同期間隔に基づいてフィーチャが更新されます。
- [対象の参加者にフィーチャ サービス編集の双方向共有を許可する] - 10.9 で導入され、編集した内容をフィーチャ レイヤーの所有者と受信者の間で共有できるようになりました。 以前のバージョンでは、フィーチャ レイヤーで行ったデータ編集は、所有者から受信者にのみ共有することができました。 デフォルトでは、この機能は有効になっていません。 このオプションは、ワークスペースの同期設定を確立する際、[ポータル内のフィーチャ レイヤーとビューの送信形式] で [コピー] が選択されている場合にのみ使用できます。 このオプションをワークスペース上で一旦有効にすると、無効化することはできません。 編集を双方向で共有するには、すべての ArcGIS Enterprise のコラボレーション参加者が Enterprise 10.9 以降を使用し、コラボレーション ワークスペースも Enterprise 10.9 以降で作成されている必要があり、かつゲストにコラボレーション ワークスペースへの [送受信] アクセス権限が付与されている必要があります。 対象のフィーチャ サービスは、ArcGIS Pro サービス ランタイムを使用し、レプリカ トラッキングと双方向同期をサポートするように構成されている必要があります。
- [コピーとして共有できない場合は参照として共有] - コラボレーション ゲストに対しては、10.9 で導入されました。 このオプションは、ワークスペースの同期設定を確立する際、[ポータル内のフィーチャ レイヤーとビューの送信形式] で [コピー] が選択されている場合に使用できます。 フィーチャをコピーとして共有したときにエラーが発生した場合は、影響を受けるレイヤーが代わりに参照として共有されます。 デフォルトでは、これは有効化されます。 選択内容は、ワークスペースの編集によって更新できます。 詳細については、「コラボレーションをゲストとして管理」をご参照ください。
- [ワークスペースへの加入] をクリックします。
コラボレーション ホストの管理者は、コラボレーション ワークスペースでのゲスト組織のステータスがアクティブであるという通知を受け取ります。
このワークフローが完了した後、コラボレーションの同期設定やその他の詳細をさらに構成できます。 コンテンツが参加者と共有されている場合、参加者の管理者のフォルダーの下にフォルダーが作成されます。 このフォルダーは、コンテンツのインポートとアイテムの格納に使用されます。この後、これらのコンテンツとアイテムは、コラボレーション ワークスペースに関連付けられているグループで共有されます。 フォルダー名は、コラボレーション名に基づいて指定されます。
コラボレーション ホストのワークスペースの同期設定はすぐに同期に設定されており、位置を共有している ArcGIS Portal Directory でしか変更できません。
ArcGIS Online がホストになっているコラボレーションでは、同期設定がデフォルトで [スケジュールされた間隔で同期] になります。 ArcGIS Enterprise の参加者は、グループ アイテム コンテンツとフィーチャ レイヤーの編集が同期されるスケジュールを管理します。ホストでは、同期スケジュールの管理が行われません。