Esri は、ArcGIS Enterprise など、ArcGIS のすべてのコンポーネントのソフトウェア パッチおよびアップデートを定期的に公開します。 各アップデートに関する電子メールによる通知が送信され、Esri Support Web サイトの「Patches and Service Packs」ページ上で公開されます。 また、ソフトウェアにインストールされている patchnotification ユーティリティを使用して、アップデートが利用可能か確認することもできます。
patchnotification ユーティリティは、ArcGIS Enterprise のコンポーネント、サーバー ロール、エクステンションのパッチ情報とアップデート情報をレポートします。 また、このユーティリティは、インストールされているパッチと QFE のリストもダイアログ ボックスの下部に表示します。 コンピューターにこれらの製品が複数インストールされている場合は、その製品の更新情報も報告されます。
使用可能なパッチの完全なリストを確認するには、patchnotification ユーティリティが次の URL に対するアクセス権限を持つ必要があります。
- https://downloads.esri.com/patch_notification/patches.json
patchnotification ユーティリティを使用して、ソフトウェア パッチおよびアップデートをダウンロードし、インストールすることもできます。 選択した特定のパッチ、セキュリティ パッチのみ、または利用可能なすべてのパッチをインストールできます。
必要に応じてパッチをダウンロードするには、ツールが次の場所に対するアクセス権限を持つ必要があります。
- https://gisupdates.esri.com/
- https://downloads.esri.com/
- https://support.esri.com/
注意:
patchnotification ユーティリティがパッチ情報を取得するには、このユーティリティを実行するコンピューターが、esri.com ドメイン上のサイトに対してHTTPS (ポート 443) を介してアクセスできる必要があります。
アップデートを確認してインストールするには、次の手順をご参照ください。
- Portal for ArcGIS をホストしているコンピューターにサイン インします。
- [スタート] > [すべてのプログラム] > [ArcGIS] > [Portal for ArcGIS] > [ArcGIS Enterprise の更新の確認] の順にクリックします。 または、コマンド ラインからこのユーティリティを起動することもできます (patchnotification.bat)。 このツールをコンソール モードで起動するには、-c コマンドを使用します (patchnotification.bat -c)。 このユーティリティは、<Portal for ArcGIS installation directory>\tools\patchnotification ディレクトリにあります。
ご使用のコンピューターがオフラインで、インターネットに直接アクセスできない場合は、エラー メッセージが表示されます。 ご使用のコンピューターがフォワード プロキシ サーバーを使用してインターネットにアクセスする場合は、このユーティリティでプロキシ サーバーを指定する必要があります。
- ユーティリティのダイアログ ボックスの下部にある設定ボタンをクリックします。
- [プロキシ設定] ダイアログ ボックスで、[プロキシ サーバーを使用して接続] を選択します。
- プロキシ サーバーのホスト名、ポート、およびユーザー認証情報 (必要に応じて) を指定します。
- [OK] をクリックしてプロキシ サーバーに接続します。
- 更新情報を確認します。 コンピューターに他の ArcGIS Enterprise 製品がインストールされている場合は、その製品の情報も表示されます。 インストール済みのパッチがダイアログ ボックスの下部に表示されます。 ダイアログ ボックス内のリンクをクリックして、詳細な情報や、アップデートをダウンロードしてインストールするための手順を参照します。
- 特定のパッチを適用するには、ユーティリティのダイアログ ボックスからインストールするパッチの横にあるダウンロード アイコンをクリックします。 パッチが自動的にダウンロードされ、ダウンロートが完了すると、パッチのインストール ダイアログ ボックスが開きます。 手順に従って、パッチのインストールを実行します。 必要に応じて、ダイアログ ボックスの右側にある [セキュリティ パッチのインストール] または [すべてのパッチのインストール] ボタンをクリックし、対応するアップデートを適用します。 コマンド ラインから、またはコンソール モードでこのユーティリティを実行している場合は、-i sec を使用するとセキュリティ パッチだけがインストールされ、-i all を使用すると利用可能なすべてのパッチが適用されます。
- デフォルトでは、ダウンロードされたすべてのファイルがシステムのテンポラリ フォルダーに保存および保持され、ダウンロードされたパッチのフォルダーは削除されません。 これらのプロパティのいずれかを変更するには、ユーティリティの下部にある設定ボタンをクリックし、[インストールの設定] タブをクリックします。
- パッチのデフォルトのダウンロード場所を変更するには、[ダウンロード フォルダー] パスに新しいダウンロード場所を指定します。 コマンド ラインから、またはコンソール モードでこのユーティリティを実行している場合は、-d を使用して新しいダウンロード場所を指定します。
- パッチの正常なインストール後にダウンロード済みのファイルとフォルダーが削除されるように指定するには、[パッチ フォルダーの削除] メニューをクリックし、[常に正常にインストールされた後削除する] を選択します。 コマンド ラインから、またはコンソール モードでこのユーティリティを実行している場合は、-o always を使用すると、パッチの正常なインストール後にパッチ フォルダーが削除されます。 デフォルトでは、これは -o never に設定されています。
- ポータルが可用性を高めるように構成されている場合は、各コンピューターに同じパッチまたはアップデートを適用します。
[OK] をクリックして、patchnotification ダイアログ ボックスを閉じます。