境界のディゾルブ ツールは、重複するか、共通の境界線を共有するポリゴンを検出してそれらをマージし、1 のポリゴンを形成します。
出力はホスト フィーチャ レイヤーです。
例
GIS アナリストが、日本の九州地域内の郡をマッピングしているレイヤーを必要としています。 しかしながら、アナリストは九州の自治体のレイヤーしか保持していません。 境界のディゾルブを使用すると、この自治体レイヤーを利用して郡のレイヤーを作成できます。
使用上の注意
境界のディゾルブには、入力フィーチャ、ディゾルブ設定、結果レイヤーの構成が含まれています。
入力フィーチャ
[入力フィーチャ] グループには次のパラメーターがあります。
- [入力フィーチャ] は、ディゾルブ対象のポリゴン フィーチャを指定します。
ディゾルブ設定
[ディゾルブ設定] グループには次のパラメーターがあります。
- [フィールドの値が一致するフィーチャをディゾルブ] は、ツールがディゾルブするのは、重複するか、共通の境界線を共有して同じフィールド値を持つポリゴンだけか (有効)、重複するか、共通の境界線を共有するすべてのポリゴンか (無効) を決定します。
- [マルチパート フィーチャの作成] は、出力にマルチパート ポリゴン フィーチャ (単一フィーチャとして定義された複数のポリゴン) を含めるか (有効)、個別のフィーチャだけを含めるか (無効) を決定します。
- [ディゾルブされたフィーチャの統計を計算] は、ディゾルブされた境界の統計を計算するかどうかを決定します。 有効にした場合は、集計する入力レイヤーの数値フィールドおよびそのフィールドの計算対象の統計を選択します。
[統計サマリー] は、集計対象の入力ポリゴン レイヤーの数値フィールドを決定します。 サポートされる統計サマリーには、合計、最小、最大、平均、標準偏差が含まれます。 統計は、各境界で個別に計算されます。
統計サマリーの詳細
結果レイヤー
[結果レイヤー] グループには次のパラメーターがあります。
- [出力名] は、作成されマップに追加されるレイヤーの名前を決定します。 名前は一意でなければなりません。 組織内に同じ名前のレイヤーがすでに存在する場合、ツールは失敗し、別の名前を指定するよう求められます。
- [フォルダーに保存] は、結果を保存する [マイ コンテンツ] 内のフォルダーの名前を指定します。
制限事項
入力はポリゴン レイヤーである必要があります。 ラインおよびポイントは、境界のディゾルブ ツールを使用して、境界内にディゾルブできません。
環境
解析環境設定は、ツールの結果に影響する追加パラメーターです。 ツールの解析環境設定には、[環境設定] パラメーター グループからアクセスできます。
このツールでは次の解析環境が適用されます。
出力
境界のディゾルブは、ディゾルブされたポリゴン フィーチャを含む出力ホスト フィーチャ レイヤーを作成します。 ツールの構成に応じて、ポリゴン レイヤーには、次の情報を含むフィールドが含まれます。
- ポリゴン数
- 統計サマリー
- エリア
ライセンス要件
このツールには、次のライセンスと構成が必要です。
- Creator または GIS Professional ユーザー タイプ
- 公開者もしくは管理者ロール、またはそれと同等のカスタム ロール
リソース
詳細については、次のリソースをご参照ください。
- 統計サマリー
- ArcGIS REST API での境界のディゾルブ
- ArcGIS API for Python での dissolve_boundaries
- ArcGIS Pro での統計サマリー