Web GIS 障害復旧 (WebGISDR) ツールを使用して ArcGIS Enterprise のバックアップを作成するには、プロパティ ファイルのコピーを開き、サイトに固有の情報を含めるようにそのファイルを編集します。 詳細については、「ArcGIS Enterprise バックアップの作成」をご参照ください。
ポータルのプロパティ
WebGISDR ツールのプロパティ ファイルのコピーで次のポータル プロパティに関する情報を指定します。
プロパティ | 説明 |
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PORTAL_ADMIN_URL = <ポータル管理 URL> | ポータルの URL を指定します。 形式 https://portalhostname.domain.com:7443/arcgis を使用します。ここで、portalhostname.domain.com は、Portal for ArcGIS がインストールされているコンピューターの完全修飾名です。 |
PORTAL_ADMIN_USERNAME = <ポータル管理者のユーザー名> | デフォルト管理者ロールに割り当てられたメンバーのユーザー名を指定します。 組み込みアカウント、または Active Directory か LDAP のアカウントを指定できます。 |
PORTAL_ADMIN_PASSWORD = <ポータル管理者のパスワード> | 管理者アカウントのパスワードを指定します。 |
PORTAL_ADMIN_PASSWORD_ENCRYPTED = <true|false> | 初めてファイルに管理者パスワードを設定するときは、このオプションを false に設定します。 ファイルを保存すると、パスワードが暗号化され、このプロパティの値が true に設定されて、パスワードが暗号化済みであることが示されます。 パスワードを今後変更する必要がある場合は、このプロパティを false に設定し、新しい管理者パスワードを指定して、ファイルを保存します。 |
バックアップ プロパティ
次のバックアップ プロパティに関する情報を指定し、バックアップ ストア プロバイダーに必要な追加情報を確認します。
プロパティ | 説明 |
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BACKUP_RESTORE_MODE = <backup|full|incremental> | 作成するバックアップのタイプを指定します。 デフォルト モードは backup です。 詳細については、「バックアップ モード」をご参照ください。 完全バックアップと増分バックアップの両方をスケジュール設定するには、バックアップ モードごとに別々のプロパティ ファイルを作成する必要があります。 |
SHARED_LOCATION = <バックアップ ファイルの場所> | ArcGIS Server、Portal for ArcGIS、および ArcGIS Data Store のバックアップ ファイルの一時コピーが作成される共有場所を指定します。 これらのコンポーネントのサービスを実行するドメイン アカウントと WebGISDR ツールを実行するアカウントには、この場所への書き込み権限が必要です。 この場所が各コンポーネントのバックアップ ファイルを保持するのに十分な大きさであることを確認します。 ファイルは、圧縮されるとはいえ、存在するデータの量とタイプによっては非常に大きなサイズになることがあります。 ホスト シーン レイヤーおよびキャッシュが存在し、INCLUDE_SCENE_TILE_CACHES を true に設定している場合は特に、ArcGIS Data Store バックアップ ファイルのサイズが大きくなる可能性があります。 パス内のバックスラッシュがエスケープされていることを確認します。 たとえば、C:\backups は C:\\backups として入力され、\\fileserver\backups は \\\\fileserver\\backups として入力されます。 |
INCLUDE_SCENE_TILE_CACHES = <true|false> | ポータルに公開されたホスト シーン レイヤーがオブジェクト ストアにまだ移行されておらず、ホスティング サイトのタイル キャッシュ データ ストアをバックアップに含めたい場合、このプロパティを true に設定します。 true に設定した場合は、最後のバックアップ以降に作成された新しいキャッシュ データだけではなく、すべてのシーン キャッシュ データがバックアップに含まれる点に注意してください。 最後のバックアップ以降に新しいシーン キャッシュが作成されていないことがわかっている場合や、シーンまたは 3D タイル レイヤーをポータルに公開しない場合は、このプロパティを false に設定したままにします。 |
INCLUDE_OBJECT_STORE_CACHES = <true|false> | ホスト シーン レイヤーまたは 3D タイル レイヤーをポータルに公開して、ホスティング ストアのオブジェクト ストア データをバックアップに含める場合は、このプロパティを true に設定します。 true に設定した場合は、最後のバックアップ以降に作成された新しいキャッシュ データだけではなく、すべてのキャッシュ データがバックアップに含まれる点に注意してください。 最後のバックアップ以降に新しいシーン キャッシュまたは 3D タイル レイヤー キャッシュが作成されていないことがわかっている場合や、これらのタイプのサービスをポータルに公開しない場合は、このプロパティを false に設定できます。 注意:オブジェクト ストア バックアップは、11.4 でのみ完全バックアップをサポートしています。 このプロパティを true に設定し、デプロイメントの増分バックアップを作成すると、オブジェクト ストアの完全バックアップが作成されます。 |
BACKUP_STORE_PROVIDER = <Filesystem|AmazonS3|AzureBlob> | webgissite バックアップ ファイルをファイル システムとクラウド ストレージのどちらに保存するかを定義します。 ArcGIS Enterprise のバックアップをオンプレミスのファイル共有場所に格納するには、FileSystem を指定します。WebGISDR ツールを実行すると、BACKUP_LOCATION で指定したファイル共有にバックアップ ファイルが格納されます。 ArcGIS Enterprise のバックアップを Amazon S3 のバケット格納場所に格納するには、WebGISDR ツールで生成されたバックアップ ファイルを格納するための専用のバケットを作成し、そのバケットへのアクセスに必要な情報を S3 プロパティに反映します。 ArcGIS Enterprise のバックアップを Microsoft Azure Blob Storage に格納するには、WebGISDR ツールで生成されたバックアップ ファイルを格納するための専用の Azure Blob Storage コンテナーを作成し、そのコンテナーへのアクセスに必要な情報を Azure プロパティに反映します。 |
ファイル システム ストレージ
Filesystem をバックアップ ストア プロバイダーとして設定する場合は、次のプロパティに関する情報を指定します。
プロパティ | 説明 |
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BACKUP_LOCATION = <オンプレミスのバックアップ ファイルの場所> | FileSystem をバックアップ ストア プロバイダーとして設定する場合は、webgissite バックアップ ファイルの場所を指定します。 パス内のバックスラッシュがエスケープされていることを確認します。 たとえば、C:\backups は C:\\backups として入力され、\\fileserver\backups は \\\\fileserver\\backups として入力されます。 バックアップ ファイルは最初に共有場所に格納されますが、その後でバックアップ場所にコピーされます。 この場所がバックアップ ファイルを保持するのに十分な大きさであることを確認します。 ファイルは、圧縮されるとはいえ、存在するデータの量とタイプによっては非常に大きなサイズになることがあります。 WebGISDR ツールを実行するアカウントには、バックアップ場所への書き込み権限が必要です。 BACKUP_LOCATION をフォルダーに設定した場合は、WebGISDR ツールを実行すると、そのフォルダー内の最新のバックアップ ファイルがインポートされます。 BACKUP_LOCATION をフォルダー内の特定のバックアップ ファイルに設定した場合は、WebGISDR ツールを実行すると、そのファイルがインポートされます。 注意:エクスポートの際、バックアップのパッケージ化に時間がかかる場合は、BACKUP_LOCATION をローカル パスに設定することを検討してください。 完成したパッケージを目的の場所にコピーすることができます。 ローカル ドライブにバックアップを一時的に格納するのに十分な容量があることを確認します。 |
COMPRESSION_METHOD = <copy|fastest|fast|normal|maximum|ultra> | webgissite のバックアップを圧縮する方法を決定します。 コメント アウトされていない場合のデフォルト値は copy です。 ほとんどの場合は、コメント アウトしておくことができます。 管理者は、バックアップの完了に要する時間を増やして、さらにバックアップを圧縮することができます。 |
Amazon S3 Store
Amazon S3 をバックアップ ストア プロバイダーとして設定する場合は、次のプロパティに関する情報を指定します。
プロパティ | 説明 |
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S3_ACCESSKEY = <Amazon Web Services (AWS) アカウントのアクセス キー> | アクセス キーを使用して S3 バケットにアクセスする場合は、このプロパティを AWS アカウントのアクセス キーに設定します。 このアクセス キーで表される IAM ユーザーには、S3_BUCKET プロパティで指定した S3 バケットに対する読み取り権限と書き込み権限が必要です。 |
S3_SECRETKEY = <AWS アカウントの秘密鍵> | アクセス キーを使用して S3 バケットにアクセスする場合は、このプロパティを AWS アカウントのアクセス キーに関連付けられた秘密鍵に設定します。 |
S3_ENCRYPTED = false | この設定を false のままにします。 WebGISDR ツールの実行時に S3_CREDENTIALTYPE が accessKey に設定されている場合は、このツールでアクセス キーと秘密鍵が暗号化され、S3_ENCRYPTED が true に設定されます。 |
S3_BUCKET = <S3 バケットの名前> | ArcGIS Enterprise バックアップ ファイルを格納する Amazon S3 バケットの名前です。 |
S3_CREDENTIALTYPE = <IAMRole|accessKey> | AWS IAM ロールを使用して S3 バケットにアクセスする場合は、このプロパティを IAMRole に設定します。 AWS IAM ユーザーとしてアクセス キーを使用して S3 バケットにアクセスする場合は、このプロパティを accessKey に設定します。 IAM ロールまたはユーザーには、S3_BUCKET プロパティで指定した S3 バケットに対する読み取り権限と書き込み権限が必要です。 |
S3_REGION = <S3 バケットを作成した AWS 領域> | S3 バケットを作成した AWS 領域を指定します。 |
S3_BACKUP_NAME = <バックアップ ファイルの名前> | このプロパティは、ArcGIS Enterprise 組織を復元する場合にのみ使用します。 復元するバックアップ ファイルの名前を指定します。 バックアップ ファイルの名前を指定しないと、最新のバックアップ ファイルが復元されます。 |
Azure Blob Storage
AzureBlob をバックアップ ストア プロバイダーとして設定する場合は、次のプロパティに関する情報を指定します。
プロパティ | 説明 |
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AZURE_BLOB_ACCOUNT_NAME = <Azure Storage アカウント> | Azure Blob Storage アカウントの名前を指定します。 ヒント:この Storage アカウント名は、Cloud Builder の [デプロイメント オプション] パネルで [構成およびコンテンツ ストアに Azure Cloud Storage を使用] を選択したときに指定しました。 |
AZURE_BLOB_CONTAINER_NAME = <Azure Blob Storage コンテナーの名前> | Blob コンテナーの名前を指定します。 |
AZURE_BLOB_CREDENTIALTYPE = <accessKey|servicePrincipal|userAssignedIdentity|sasToken> | Azure BLOB 認証情報タイプを以下のいずれかに設定します。
指定した鍵、トークン、または ID に、AZURE_BLOB_CONTAINER_NAME プロパティで指定した Azure Blob コンテナー リソースの読み取り、書き込み、フィルターの権限を付与する必要があります。 |
AZURE_BLOB_ACCOUNT_KEY = <アカウント キー> | AZURE_BLOB_CREDENTIALTYPE を accessKey に設定した場合は、このプロパティを Azure Blob Storage アカウントに関連付けられたアカウント キーに設定します。 |
AZURE_BLOB_ACCOUNT_KEY_ENCRYPTED = false | この設定を false のままにします。 WebGISDR ツールの実行時に AZURE_BLOB_CREDENTIALTYPE が accessKey に設定されている場合は、このツールでアクセス キーが暗号化され、AZURE_BLOB_ACCOUNT_KEY_ENCRYPTED が true に設定されます。 |
AZURE_BLOB_SP_TENANT_ID = <Azure テナント ID> | AZURE_BLOB_CREDENTIAL_TYPE を servicePrincipal に設定した場合は、このプロパティをサービス プリンシパルに関連付けられた Azure テナント ID に設定します。 |
AZURE_BLOB_SP_CLIENT_ID = <Azure サービス プリンシパル クライアント ID> | AZURE_BLOB_CREDENTIAL_TYPE を servicePrincipal に設定したら、このプロパティを Azure サービス プリンシパル クライアント ID に設定します。 |
AZURE_BLOB_SP_CLIENT_SECRET_KEY = <Azure サービス プリンシパルの秘密鍵> | AZURE_BLOB_CREDENTIAL_TYPE を servicePrincipal に設定したら、このプロパティを Azure サービス プリンシパルの秘密鍵に設定します。 |
AZURE_BLOB_SP_CLIENT_SECRET_KEY_ENCRYPTED = false | この設定を false のままにします。 WebGISDR ツールの実行時に AZURE_BLOB_CREDENTIAL_TYPE が servicePrincipal に設定されている場合は、このツールでアクセス キーと秘密鍵が暗号化され、AZURE_BLOB_SP_CLIENT_SECRET_KEY_ENCRYPTED が暗号化済みのアクセス キー値に設定されます。 |
AZURE_BLOB_USER_MI_CLIENT_ID = <ユーザー割り当てマネージド ID クライアント ID> | AZURE_BLOB_CREDENTIAL_TYPE を userAssignedIdentity に設定したら、このプロパティをユーザー割り当てマネージド ID クライアント ID に設定します。 |
AZURE_BLOB_SAS_TOKEN = <共有アクセス署名トークン> | AZURE_BLOB_CREDENTIAL_TYPE を sasToken に設定したら、このプロパティを Azure から生成された共有アクセス署名トークンに設定します。 SAS トークンの有効期間は通常短いため、このオプションは、自動バックアップや自動復元のワークフローには適さない場合があります。 |
AZURE_BLOB_SAS_TOKEN_ENCRYPTED = false | この設定を false のままにします。 WebGISDR ツールの実行時に AZURE_BLOB_CREDENTIALTYPE が sasToken に設定されている場合は、このツールで SAS トークンが暗号化され、AZURE_BLOB_SAS_TOKEN_ENCRYPTED が true に設定されます。 |
AZURE_BLOB_ACCOUNT_ENDPOINT_SUFFIX = <Blob Storage アカウント エンドポイント> | Storage アカウント エンドポイントを指定します。 |
(オプション) AZURE_BLOB_ENDPOINT_URL = <Blob サービスの URL> | カスタム Blob Storage エンドポイントを使用している場合は、Blob サービス エンドポイント URL を指定します。 カスタム エンドポイントを使用していない場合は、この行のコメントを解除しないでください。 デフォルト URL の形式は https://<BLOB_ACCOUNT_NAME>.blob.core.windows.net です。 |
AZURE_BLOB_BACKUP_NAME = <バックアップ ファイルの名前> | このプロパティは、ArcGIS Enterprise 組織を復元する場合にのみ使用します。 復元するバックアップ ファイルの名前を指定します。 バックアップ ファイルの名前を指定しないと、最新のバックアップ ファイルが復元されます。 |
AZURE_BLOB_SP_AUTHORITY_HOST = <ID ホスト> | AZURE_BLOB_CREDENTIAL_TYPE を servicePrincipal に設定し、login.microsoftonline.com (デフォルト) を使用していないテナントで運用している場合、サービス プリンシパルの認証に使用される正しい認証ホストを定義します (例: login.microsoftonline.us)。 |
PORTAL_BACKUP_BLOB_SP_AUTHORITY_HOST = <ID ホスト> | AZURE_BLOB_CREDENTIAL_TYPE を servicePrincipal に設定し、login.microsoftonline.com (デフォルト) を使用していないテナントで運用している場合、サービス プリンシパルの認証に使用される正しい認証ホストを定義します (例: login.microsoftonline.us)。 |
PKI プロパティ
ポータルへのアクセスをセキュリティ保護するように公開鍵基盤 (PKI) ベースのクライアント証明書認証を構成してしている場合は、次のプロパティに関する情報を指定します。
プロパティ | 説明 |
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IS_PORTAL_PKI_AUTHENTICATED = <true|false> | ポータルへのアクセスをセキュリティ保護するように PKI を構成している場合は、この値を true に設定します。 ポータル認証オプションの詳細 |
PORTAL_CLIENT_CERTIFICATE_FILE_PATH = <証明書ファイルの絶対パス> | ポータルの PKI 証明書ファイルの絶対パスを PKCS12 形式で指定します。 |
PORTAL_CLIENT_CERTIFICATE_PASSWORD = <証明書のパスワード> | 対応する PKI 証明書のパスワードを指定します。 |
PORTAL_CLIENT_CERTIFICATE_PASSWORD_ENCRYPTED = false | 証明書パスワードの値を最初に入力する際には、この値を false のままにします。 この値を保存した後に最初にツールを実行すると、ツールによってパスワードが暗号化され、このプロパティが true に変更されます。 |
クラウド プロパティのポータル コンテンツ
ポータル コンテンツまたはホスティング サイトのオブジェクト ストアを Amazon S3 バケットまたは Azure Blob コンテナーに格納している場合は、オブジェクトのバックアップ用のバックアップ バケットまたコンテナーを作成する必要があります。 これは、ポータル コンテンツまたはオブジェクト ストア自体が配置されているバケットまたはコンテナーと異なる必要があります。同じバケットまたはコンテナーに配置すると、バックアップを実行するたびにコンテンツの重複が発生します。
Amazon S3 Store
ArcGIS Enterprise 組織が AWS で実行されており、ポータル コンテンツ ディレクトリが Amazon S3 に格納されている場合は、次のプロパティに関する情報を指定します。
注意:
組織のコンピューターが VPC エンドポイントを使用して Amazon S3 にアクセスしている場合、領域間のコピーは許可されていません。 地理的な冗長性を実装している場合は、スタンバイと同じ領域にバケットを作成し、WebGISDR インポート操作を実行する前に、AWS CLI (または自動プロセス) を使用して、エクスポートされたポータル コンテンツのバックアップ バケットが同期されていることを確認します。 この複製されたバケットは、適切な領域の BACKUP_S3_BUCKET として webgisdr.properties 復元ファイルで指定する必要があります。
プロパティ | 説明 |
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BACKUP_S3_BUCKET = <バケットの名前> | ポータル コンテンツ ディレクトリを格納する S3 バケットの名前を指定します。 |
BACKUP_S3_REGION = <バケットが作成された AWS 領域> | バケットが作成された AWS 領域を指定します。 |
このタイプの実装の詳細については、「Amazon S3 を使用した可用性の高いポータルの構成」をご参照ください。
Azure Blob Storage
ポータル コンテンツ ディレクトリを Azure Blob Storage コンテナーに格納している場合は、次のプロパティに関する情報を提供します。
注意:
これらのプロパティの値は、上記の Azure Blob Storage プロパティ セクションで設定した値と一致している必要があります。そのセクションの定義はここでも適用されます。
プロパティ | 説明 |
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BACKUP_BLOB_ACCOUNT_NAME = <Azure Storage アカウント> | Azure Blob Storage アカウントの名前を指定します。 |
BACKUP_BLOB_CONTAINER_NAME = <Azure Blob Storage コンテナーの名前> | Blob コンテナーの名前を指定します。 |
BACKUP_BLOB_CREDENTIAL_TYPE = <accessKey|servicePrincipal|userAssignedIdentity|sasToken> | Azure Blob 認証情報タイプを設定します。 |
BACKUP_BLOB_ACCOUNT_KEY = <アカウント キー> | BACKUP_BLOB_CREDENTIAL_TYPE を accessKey に設定した場合は、このプロパティを Azure Blob Storage アカウントに関連付けられたアカウント キーに設定します。 |
BACKUP_ACCOUNT_KEY_ENCRYPTED = false | 最初にアカウント キー値をファイルに追加する場合は、false を指定します。 |
BACKUP_BLOB_SP_TENANT_ID = <Azure テナント ID> | BACKUP_BLOB_CREDENTIAL_TYPE を servicePrincipal に設定した場合は、このプロパティをサービス プリンシパルに関連付けられた Azure テナント ID に設定します。 |
BACKUP_BLOB_SP_CLIENT_ID = <Azure サービス プリンシパル クライアント ID> | BACKUP_BLOB_CREDENTIAL_TYPE を servicePrincipal に設定したら、このプロパティを Azure サービス プリンシパル クライアント ID に設定します。 |
BACKUP_BLOB_SP_CLIENT_SECRET_KEY = <Azure サービス プリンシパルの秘密鍵> | BACKUP_BLOB_CREDENTIAL_TYPE を servicePrincipal に設定したら、このプロパティを Azure サービス プリンシパルの秘密鍵に設定します。 |
BACKUP_BLOB_SP_CLIENT_SECRET_KEY_ENCRYPTED = false | 最初にサービス プリンシパル値をファイルに追加する場合は、false を指定します。 |
BACKUP_BLOB_SP_AUTHORITY_HOST = <認証ホスト> | BACKUP_BLOB_CREDENTIAL_TYPE を servicePrincipal に設定し、login.microsoftonline.com (デフォルト) を使用していないテナントで運用している場合、サービス プリンシパルの認証に使用される正しい認証ホストを定義します (例: login.microsoftonline.us)。 |
BACKUP_BLOB_USER_MI_CLIENT_ID = <クライアント ID> | BACKUP_BLOB_CREDENTIAL_TYPE を userAssignedIdentity に設定したら、このプロパティをユーザー割り当てマネージド ID クライアント ID に設定します。 |
BACKUP_BLOB_SAS_TOKEN = <SAS トークン> | BACKUP_BLOB_CREDENTIAL_TYPE を sasToken に設定したら、このプロパティを Azure から生成された共有アクセス署名トークンに設定します。 SAS トークンの有効期間は通常短いため、このオプションは、自動バックアップや自動復元のワークフローには適さない場合があります。 |
BACKUP_BLOB_SAS_TOKEN_ENCRYPTED = false | 最初に SAS トークン値をファイルに追加する場合は、false を指定します。 |
BACKUP_BLOB_ACCOUNT_ENDPOINT_SUFFIX = <Blob Storage アカウント エンドポイント> | Storage アカウント エンドポイントを指定します。 |
(オプション) BACKUP_BLOB_ENDPOINT_URL = <カスタム Blob サービスの URL> | カスタム Blob Storage エンドポイントを使用している場合は、Blob サービス エンドポイント URL を指定します。 カスタム エンドポイントを使用していない場合は、この行のコメントを解除しないでください。 デフォルト URL の形式は https://<BLOB_ACCOUNT_NAME>.blob.core.windows.net です。 |
例
次の例にあるプロパティ ファイルには、それぞれのバックアップ ストア プロバイダー オプションのシナリオが含まれています。
この例では、URL が https://portalhostname.domain.com:7443/arcgis のポータル、そのポータルのホスティング サーバーおよびフェデレーション サーバーのサービスと設定、ArcGIS Data Store リレーショナル データ ストアに格納されたホスト フィーチャ レイヤー データのバックアップが最初に \\\\myserver\\tempbackups 内のファイルに出力されます。 これらのファイルは別々に圧縮されて 1 つのバックアップ ファイル (entbackup) に格納された後、\\mybuserver\\wgbackups にコピーされます。 INCLUDE_SCENE_TILE_CACHES が false に設定されているため、ArcGIS Data Store タイル キャッシュ データ ストアのシーン レイヤー キャッシュは含まれません。
PORTAL_ADMIN_URL = https://portalhostname.domain.com:7443/arcgis PORTAL_ADMIN_USERNAME = admin PORTAL_ADMIN_PASSWORD = Th3.Ad.Pass PORTAL_ADMIN_PASSWORD_ENCRYPTED = false BACKUP_RESTORE_MODE = backup SHARED_LOCATION = \\\\myserver\\tempbackups INCLUDE_SCENE_TILE_CACHES = false BACKUP_STORE_PROVIDER = FileSystem BACKUP_LOCATION = \\\\mybuserver\\wgbackups\\entbackup
この例では、URL が https://portalonaws.mydomain.com:7443/gis のポータル、そのポータルのコンテンツ ディレクトリ (S3 バケット portalcontent に格納されている)、そのポータルのホスティング サーバーおよびフェデレーション サーバーのサービスと設定、リレーショナル データ ストアおよびタイル キャッシュ データ ストアに格納されたデータのバックアップが AWS 領域 eu-west-1 内の S3 バケット entbackups に出力されます。 バックアップ ファイルの名前は fullbackup06June です。 IAM ロールは、AWS アカウントへのアクセスに使用されます。
PORTAL_ADMIN_URL = https://portalonaws.mydomain.com:7443/arcgis PORTAL_ADMIN_USERNAME = entadmin PORTAL_ADMIN_PASSWORD = p0rtl.a.p PORTAL_ADMIN_PASSWORD_ENCRYPTED = false BACKUP_RESTORE_MODE = backup SHARED_LOCATION = \\fileserver\backups INCLUDE_SCENE_TILE_CACHES = true BACKUP_STORE_PROVIDER = AmazonS3 S3_BUCKET = entbackups S3_CREDENTIAL_TYPE = IAMRole S3_REGION = eu-west-1 S3_BACKUP_NAME = fullbackup06June BACKUP_S3_BUCKET = contentbackups BACKUP_S3_REGION =eu-west-1
この例は、Microsoft Azure Blob ストレージを対象にしています。 URL が https://portalonazure.domain.com:7443/arcgis のポータル、そのポータルのコンテンツ ディレクトリ、そのポータルのホスティング サーバーおよびフェデレーション サーバーのサービスと設定、リレーショナルおよびタイル キャッシュ データ ストアに格納されたデータのバックアップが Azure Blob の drbackups に出力されます。
PORTAL_ADMIN_URL = https://portalonazure.domain.com:7443/arcgis PORTAL_ADMIN_USERNAME = entadmin PORTAL_ADMIN_PASSWORD = p0rtl.a.p BACKUP_RESTORE_MODE = backup SHARED_LOCATION = \\fileserver\backups BACKUP_STORE_PROVIDER = AzureBlob AZURE_BLOB_ACCOUNT_NAME = entbackups AZURE_BLOB_ACCOUNT_KEY = <key> AZURE_BLOB_ACCOUNT_KEY_ENCRYPTED =false AZURE_BLOB_ACCOUNT_ENDPOINT_SUFFIX = core.windows.net AZURE_BLOB_CONTAINER_NAME = drbackups BACKUP_BLOB_ACCOUNT_NAME = entbackups BACKUP_BLOB_ACCOUNT_KEY = <key> BACKUP_BLOB_ACCOUNT_KEY_ENCRYPTED = false BACKUP_BLOB_ACCOUNT_ENDPOINT_SUFFIX = core.windows.net BACKUP_BLOB_CONTAINER_NAME = contentbackups