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非接続環境のデプロイメントの構成

インターネット接続を使用できない環境や、インターネット接続が組織により禁止されている環境で ArcGIS Enterprise を構成する場合は、HTTPS 設定を更新し、外部コンテンツを無効化して、みずからのユーティリティ サービスを構成することにより、組織を適宜構成する必要があります。

HTTPS 設定の構成

オフライン環境でポータルを設定する場合は、必ずポータルがユーザーの証明機関の証明書を信頼するようにする必要があります。 詳細については、「証明機関の証明書を信頼するようにポータルを構成する」をご参照ください。

ソーシャル メディア リンクの無効化

Facebook リンクと X リンクはインターネットへの外部アクセスを必要とするため、アイテム ページとグループ ページにソーシャル メディア リンクを追加するオプションを無効にする必要があります。 デフォルトでは、このオプションは無効になっています。 インストールの後でこのオプションが有効になっていた場合、次の手順を実行して無効にしてください。

  1. 組織の Web サイトを管理する権限を持つ管理者またはメンバーとして、組織にサイン インします。
  2. [組織] をクリックし、[設定] をクリックします。
  3. [セキュリティ] タブをクリックします。
  4. [共有と検索] セクションの [ポリシー] で、[アイテムおよびグループ ページにソーシャル メディア リンクを表示します] の切り替えボタンをオフにします。

ローカル リソースへのポータルのポイント

ローカル リソースへのポイントが必要なアイテムには、ポータルのユーティリティ サービスと Web サイト固有のプロパティが含まれます。 ユーティリティ サービスの設定は、ポータルを使用して構成します。 Web サイトには、変更する必要のある独自の構成ファイルが存在します。

外部コンテンツの無効化

Esri コンテンツはインターネットに外部アクセスしなければならないことがあるので、ArcGIS Online のリソースに対する要求を避けるためには、コンテンツを無効にしなければなりません。 コンテンツの無効化は、グループを選択しておこないます。

  • 「esri_[lang]」が所有するすべてのベースマップ
  • 「esri_nav」が所有するすべてのコンテンツ
  • 「esri」が所有するすべてのコンテンツ

外部コンテンツを無効化するには、次の手順に従います。

  1. 組織の管理者として Portal Administrator Directory にサイン インします。

    URL の形式は https://webadaptorhost.example.com/webadaptorname/portaladmin です。

  2. [システム] > [コンテンツ] > [外部コンテンツ] > [更新] の順にクリックします。
  3. [False] オプションを選択して [更新] をクリックします。

外部コンテンツをいったん無効にした後は、ベースマップをベースマップ ギャラリーに表示する際に、カスタム グループを指定する必要があります。

カスタム ベースマップの構成

ArcGIS Enterprise 組織には、事前に構成された ArcGIS Online のベースマップのコレクションが付属しています。 これらのベースマップは、インターネット非接続環境での使用がサポートされていません。 その代わりに、カスタム ベースマップを作成し、ベースマップ ギャラリーでこれらのベースマップを提供するよう組織サイトを構成します。

ArcGIS Enterprise でのカスタム ベースマップの作成および構成の詳細については、「ベースマップのカスタマイズ」をご参照ください。

ArcGIS Living Atlas of the World コンテンツ

ArcGIS Living Atlas of the World は、ArcGIS Online で利用できるすぐに使える地理コンテンツを集めたものです。 インターネット非接続の環境ではポータルから無効にすることができます。 しかし、隔離された環境でも ArcGIS Living Atlas 境界レイヤーのコンテンツは使えますMy Esri からファイルをダウンロードし、フィーチャ レイヤーとして公開すればよいのです。

ローカル サービスを使用するためのユーティリティー サービスの構成

ArcGIS Enterprise 組織をユーティリティー サービスを使用できるように構成して、マップの印刷、住所の特定、面積の計算などさまざまなタスクを実行できるようにします。 非接続環境では、ユーティリティー サービスがローカル サービスをポイントするように構成する必要があります。 組織で構成するか、デフォルトで構成するかにかかわらず、組織のユーティリティー サービスの中には、ArcGIS Online のサービスを使用しているものもあります。

組織のユーティリティー サービスを、ローカル サービスをポイントするように更新する必要があるかどうかを確認するには、次の手順を実行します。

  1. 組織の Web サイトを管理する権限を持つ管理者またはメンバーとして、組織にサイン インします。
  2. [組織] をクリックし、[設定] をクリックします。
  3. [ユーティリティ サービス] タブをクリックします。
  4. 各ユーティリティー サービスのソースを確認し、ArcGIS Online からサービスにポイントしているものを書き留めます。
    ヒント:

    ArcGIS Online からのサービスを使用するユーティリティー サービスは、[ArcGIS Online] タブからも確認できます。 ただし、このタブに表示されるリストは包括的ではありません。 ArcGIS Online からのルート検索サービスおよび ArcGIS Online の認証情報を必要としないサービスは、[ユーティリティー サービス] タブからのみ構成できます。

ローカル サービスを使用するためのユーティリティー サービスの構成の要件と手順の詳細については、「ユーティリティー サービスの構成」をご参照ください。

ArcGIS Online で生成されたフィーチャの調整

Portal Directory を使用して次の Web サイト プロパティを更新します。 詳細については、「高度なポータル オプションの設定」をご参照ください。

  • extentService: "<ローカル マップ サービスの URL>" - extent サービスは、ポータルの [範囲の設定] ダイアログ ボックスで、Web マップ アイテムの範囲を更新または設定するために使用されます。 デフォルトでは、ArcGIS Online の範囲サービスが使用されます。 非接続環境では、GIS Server のタイル マップ サービスを使用するようにポータルを構成する必要があります。 サービスは、WKID (Well-Known ID) が 4326 の WGS84 地理座標系を使用する必要があります。

  • gcsBasemapService: "<ローカル マップ サービスの URL>" - GCS ベースマップ サービスは、Web メルカトル座標系をサポートしない OGC WMS サービスのベースマップとして使用されます。 デフォルトでは、ArcGIS Online の GCS ベースマップ サービスが使用されます。 非接続環境では、GIS Server のマップ サービスを使用するようにポータルを構成する必要があります。 サービスは、WKID (Well-Known ID) が 4326 の WGS84 地理座標系を使用する必要があります。

  • configurePortalAGOEnv: "www.arcgis.com", - 構成されたユーティリティ サービスに使用するプロキシを決定するために使用されます。 構成されたユーティリティ サービスのデフォルトのプロキシは www.arcgis.com です。 ネットワーク非接続環境では、このプロパティを false に設定します。

  • portalAGOConfigEnabled: true, - 組織の設定ページにおける ArcGIS Online タブの表示を制御します。 ネットワーク非接続環境では、このプロパティを false に設定します。

  • portalLivingAtlasConfigEnabled: true, - 組織の設定ページにおける Living Atlas タブの表示を制御します。 オフライン環境の組織で「Living Atlas コンテンツへのアクセスの無効化」の手順を実行してから、このプロパティを false に設定します。

  • searchArcGISOnlineEnabled: false, - このプロパティでは、Map Viewer ClassicMap Viewer で、ArcGIS Online のレイヤーを検索して追加するオプションを無効にできます。 デフォルトは true です。 無効化すると、ArcGIS Online のレイヤーの検索と追加のオプションが Map Viewer ClassicMap Viewer で非表示になります。

ArcGIS Maps SDK for JavaScript

独自のバージョンの ArcGIS Maps SDK for JavaScript をデプロイして、非接続環境でカスタム Web アプリケーションを構築できます。 詳細については、「非接続環境での SDK の使用」をご参照ください。

ポータルからのリソースを使用して、非接続環境で Services Directory の ArcGIS Server サービスをプレビューできます。 詳細については、「ポータルへの ArcGIS Server Services Directory の接続」をご参照ください。

ソフトウェアのパッチとアップデートの確認

ソフトウェアとともにインストールされている patchnotification ユーティリティを使用して、ArcGIS Enterprise のコンポーネントでアップデートが利用可能かを確認できます。 必要に応じてパッチをダウンロードするには、ユーティリティが次の場所に対するアクセス権限を持つ必要があります。

  • https://gisupdates.esri.com/
  • https://downloads.esri.com/
  • https://support.esri.com/

ご使用のコンピューターがフォワード プロキシを使用してインターネットにアクセスする場合は、このユーティリティでプロキシ サーバーを指定する必要があります。 詳細は、「ソフトウェアのパッチとアップデートの確認およびインストール」をご参照ください。

Survey123 Web サイトのインストール

My Esri からダウンロードした Survey123 Web サイト インストーラーを使用して、インターネット非接続環境に自身のバージョンの Survey123 Web サイトをホストできます。 各インストールには、以下が含まれています。

  • 調査を管理し、調査結果を表示するための Survey123 Web サイト。
  • 調査の構成ファイル (.xlsx) を Survey123 フィールドと Web アプリで使用するための形式に変換する Survey123 REST API。

Survey123 Web サイトは、Portal for ArcGIS インスタンスと同じコンピューターまたはスタンドアロンの Web サーバーにインストールできます。 手順については、「ArcGIS Survey123 のインストール」をご参照ください。