Webhook は他のアプリケーションにイベント ドリブン型の情報を提供します。HTTPS リクエストとして配信されるこの情報を使用して、統合的な自動ワークフローを作成することができます。 以降の各セクションでは、ArcGIS Enterprise Webhook ワークフローにおけるいくつかのキーコンセプトについてさらに詳しく説明します。
イベント トリガー
イベント トリガーは Webhook を呼び出す API 操作を指定します。 Organization Webhook とフィーチャ サービス Webhook では、ユーザーが登録可能な各種イベント トリガーがサポートされています。 たとえば、特定のグループが更新されたときに organization Webhook がトリガーされるように設定したり、フィーチャ サービス Webhook の場合には、フィーチャ サービスの定義が更新されたときに Webhook がトリガーされるように設定したりすることができます。 ただし、ジオプロセシング サービス Webhook では、ユーザーが登録可能な一連のイベント トリガーは使用されません。 代わりに、ジオプロセシング サービス Webhook はジオプロセシング サービス ジョブが完了すると必ずペイロードを返します。 組織 Webhook とフィーチャ サービス Webhook でサポートされている一連のイベント トリガーの詳細については、「イベント トリガー」のトピックをご参照ください。
ペイロード
イベント トリガーとして指定されている操作をユーザーが実行すると、Webhook は指定されたペイロード URL にイベント情報 (ペイロードとも呼ぶ) を配信します。 Organization Webhook とサービス Webhook では返されるペイロードの構造とプロパティが Webhook のタイプによって異なりますが、各タイプの Webhook のイベント情報は、イベント情報とイベント発生日時が含まれている類似の JSON スキーマで配信されます。 各タイプの Webhook でのペイロードの詳細については、「ペイロード」をご参照ください。
ペイロード URL
Webhook が呼び出されると、特定の URL (Webhook レシーバーによって指定されることが多い) にペイロードが配信されます。 ペイロード URL は Webhook を構成する際に指定し、HTTPS POST リクエストで ArcGIS Enterprise がレシーバーにアクセスできることが作成時にチェックされます。
レシーバー
ペイロードは Webhook レシーバーに配信され、Webhook レシーバーはペイロードを読み込んで、イベントが発生したことを管理者または組織のメンバーに伝えます。 Webhook レシーバーは、HTTPS 接続を介して通信を行ってペイロードを受信し、ArcGIS Enterprise がアクセスできるように構成されている必要があります。 サードパーティ Web サービス レシーバー (Microsoft Power Automate、Zapier、および IFFT)、カスタム Web サービス、ArcGIS Notebook Server、および ArcGIS Workflow Manager などのレシーバーでサポートされているいくつかのオプションがあります。 カスタム Web サービスの作成方法の例、およびサードパーティ レシーバーの基本操作については、Webhook リポジトリをご参照ください。 Notebook Server Webhook と Workflow Manager Webhook の作成の詳細については、それぞれ「ArcGIS Notebooks でのワークフローの自動化」および「Webhook を使用したジョブの作成」をご参照ください。