ArcGIS Data Store で生成されるログ ファイルを使用すると、データ ストアで発生する可能性のある問題のトラブルシューティングができます。
ログ ファイルへのアクセス
データ ストアの作成に失敗した場合やコンピューターを既存のデータ ストアに登録できない場合は、<ArcGIS Data Store directory>\usr\logs\<machine name>\datastore に冗長レベルのログが書き込まれます。 ArcGIS Data Store ディレクトリは、そのコンピューターでデータ ストアを構成する際に指定したディレクトリです。 これらのログをテキスト エディターで表示すると、データ ストアの作成や登録に失敗した原因を確認できます。
データ ストアを作成して GIS Server サイトに登録すると、それぞれのデータ ストア コンピューターのログが <ArcGIS Data Store directory>\logs\<machine name> ディレクトリ (デフォルトの場所は C:\arcgisdatastore\logs)) に書き込まれます。ArcGIS Data Store アカウントに、このログ フォルダーに対する作成または書き込みの権限がない場合、ArcGIS Data Storeログは作成されません。 フォルダーの作成権限を ArcGIS Data Store アカウントに割り当てないようにする場合は、事前にログ フォルダーを作成しておき、そのフォルダーへの書き込み権限を ArcGIS Data Store アカウントに付与します。
ArcGIS Server Manager の [ログの表示] モジュールを使用すると、logs ディレクトリに書き込まれたログを表示、検索、構成、削除できます。 [ログの表示] モジュール内のデータ ストア ログにフィルターを適用するには、[ArcGIS Data Store] をログ ソース タイプとして選択します。 それぞれのデータ ストア コンピューターの名前やデータ ストアにデータが格納されているホスト フィーチャ サービスの名前で検索することもできます。
ログ ファイルの管理
ArcGIS Data Store には、ログ ファイルの保持期間とログ ファイルの作成場所を変更できるコマンド ユーティリティが用意されています。 ログ レベルを変更するには、ArcGIS Server Manager を使用します。
ログ レベルの変更
ArcGIS Data Store ログのログ レベルは、データ ストアが登録されている GIS Server サイトのログ レベルと同じです。 ログ レベルを変更するには、ArcGIS Server Manager にサイン インした後、返されたメッセージのレベルを変更します。
ログ ファイルの保持期間の変更
ArcGIS Server では、エラー ログ (ArcGIS Data Store のエラー ログなど) が 90 日間保持された後で削除されます。 ログ ファイルを 90 日間も保持したくない場合は、ArcGIS Server Manager で新しい保持期間を設定できます。
- 管理者として ArcGIS Server Manager にサイン インします。
- [ログ] > [設定] の順にクリックして [ログ設定] ダイアログ ボックスを開きます。
- [ログの最小記録件数] の横にある数値を変更します。
- [保存] をクリックします。
ログ ファイルの作成場所の変更
エラー ログ ファイルを作成するディレクトリを変更するには、changeloglocation ユーティリティを実行して、データ ストア コンピューター上のディレクトリを指定します。
- ログ ファイルの保存に使用するディレクトリをデータ ストア コンピューター上に作成します。
- そのディレクトリの読み取り権限と書き込み権限を ArcGIS Data Store アカウントに付与します。
- changeloglocation ユーティリティを実行して、ログ ファイル用の新しいディレクトリを指定します。
この例では、ログ ファイルが c:\logfiles に作成されます。
changeloglocation 'c:\logfiles'