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ArcGIS Enterprise の障害復旧の構成

切断中のスタンバイ配置に ArcGIS Enterprise 配置を複製できます。プライマリ配置に障害が発生したら、スタンバイ配置をオンラインに接続し、アクティブ配置として指定できます。

スタンバイ配置はプライマリ配置に常時接続されていないため、別の建物や都市にスタンバイ配置を設定して、局地的な自然災害や停電によるダウンタイムから保護することができます。ただし、スタンバイ配置はクライアントからアクセスできる必要があります。

webgisdr ツールを使用して ArcGIS Enterprise のプライマリ配置のコンポーネントを圧縮ファイルにエクスポートし、その圧縮ファイルを使用してスタンバイ配置を設定および管理します。

障害復旧の設定をする前に、「障害復旧とレプリケーション」を読んでおいてください。

ArcGIS Enterprise のエクスポート

webgisdr ユーティリティでエクスポート操作とプロパティ ファイルを使用し、プライマリ ArcGIS Enterprise 配置をエクスポートします。エクスポート ファイルにはポータル、ホスティング サーバー、データ ストア (リレーショナルおよびタイル キャッシュ)、フェデレーション サーバーが含まれます。ファイル サイズと、ファイル作成にかかる時間は、ポータルのアイテム数や、ホストされる Web レイヤーの数と種類、フェデレーション サーバーの数、ホスティング サーバーとフェデレーション サーバーの ArcGIS Server コンピューターの数によって異なります。

webgisdr のユーティリティは、Portal for ArcGIS ツールのディレクトリにあります。このユーティリティを使用するには、次の条件が満たされている必要があります。

  • 指定した共有ディレクトリには、エクスポート ファイルを格納するのに十分な容量が必要です。ArcGIS Enterprise 配置のエクスポート テストを実行して、ファイルがどのくらいの大きさになるか把握した後、共有ディレクトリに維持する予定のファイル数を決定し、それに従ってディレクトリのサイズを指定します。
  • ArcGIS ServerPortal for ArcGIS、および ArcGIS Data Store サービスの実行に使用するドメイン アカウントは、バックアップ ファイル用に指定する共有ディレクトリに対する書き込み権限を備えている必要があります。

備考:

ポータル コンテンツがファイル システムに格納されている場合、リアルタイムでウイルス対策スキャンを実行すると、バックアップのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。ポータル コンテンツ ディレクトリと、バックアップの SHARED_LOCATION および BACKUP_LOCATION ディレクトリをウイルス対策スキャンの対象から除外することを検討してください。

プライマリ ArcGIS Enterprise 配置をエクスポートするには、次の手順を実行します。

  1. テンプレートの properties ファイルのコピーを作成します。コピーは、テンプレートと同じディレクトリまたは新しいディレクトリに保存できます。

    テンプレート プロパティ ファイルである webgisdr.properties はデフォルトで C:\Program Files\ArcGIS\Portal\tools\webgisdr にインストールされます。

    この例では、ファイルのコピーは、mywebgis.properties という名前で C:\propfiles に保存されます。

  2. プロパティ ファイルのコピーを開き、サイトに固有の情報を含むようにそのファイルを編集します。

    • PORTAL_ADMIN_URL = <ポータルの管理ディレクトリの URL>

      Portal for ArcGIS 管理ディレクトリの URL を指定します。形式 https://portalhostname.domain.com:7443/arcgis を使用します。ここで、portalhostname.domain.com は、Portal for ArcGIS がインストールされているコンピューターの完全修飾名です。

    • PORTAL_ADMIN_USERNAME = <ポータル管理者のユーザー名>

      管理者ロールに割り当てられたポータル メンバーのユーザー名を指定します。

    • PORTAL_ADMIN_PASSWORD = <ポータル管理者のパスワード>

      ポータル管理者アカウントのパスワードを指定します。

    • PORTAL_ADMIN_PASSWORD_ENCRYPTED = <true | false>

      初めてファイルに管理者パスワードを設定するときは、このオプションを false に設定します。ファイルを保存すると、パスワードが暗号化され、PORTAL_ADMIN_PASSWORD_ENCRYPTED の値が true に設定されて、パスワードが暗号化済みであることが示されます。パスワードを今後変更する必要がある場合は、PORTAL_ADMIN_PASSWORD_ENCRYPTED = false に設定し、新しい管理者パスワードを指定して、ファイルを保存します。

    • BACKUP_RESTORE_MODE = <full | incremental>

      完全バックアップのみを作成する場合、このプロパティを full に設定できます。一方で、バックアップのサイズを減らすために、2 つの異なるプロパティ ファイルを作成することができます。1 つは完全バックアップを作成するときに使用する BACKUP_RESTORE_MODE = full で、もう 1 つは完全バックアップ間の増分バックアップを作成する BACKUP_RESTORE_MODE = incremental です。各増分バックアップには、最後の完全バックアップ以降のすべての変更が含まれています。

    • SHARED_LOCATION = <バックアップ ファイルの場所>

      ArcGIS ServerPortal for ArcGISArcGIS Data Storeのバックアップ ファイルの一時コピーが作成される共有場所を指定します。ArcGIS ServerPortal for ArcGISArcGIS Data Store サービスを実行するドメイン アカウントと、webgisdr ユーティリティを実行するアカウントには、この場所への書き込み権限が必要です。 この場所が各コンポーネントのバックアップ ファイルを保持するのに十分な大きさであることを確認します。ファイルは、圧縮されるとはいえ、存在するデータの量とタイプによっては非常に大きなサイズになることがあります。ホスト シーン レイヤーおよびキャッシュが存在し、INCLUDE_SCENE_TILE_CACHEStrue に設定している場合は特に、ArcGIS Data Storeバックアップ ファイルのサイズが大きくなる可能性があります。

    • INCLUDE_SCENE_TILE_CACHES = <true | false>

      ホスト シーン レイヤーをポータルに公開して、シーン キャッシュ データをバックアップに含める場合は、INCLUDE_SCENE_TILE_CACHEStrue に設定します。true に設定した場合は、最後のバックアップ以降に作成された新しいキャッシュ データだけではなく、すべてのシーン キャッシュ データがバックアップに含まれる点に注意してください。最後のバックアップ以降に新しいシーン キャッシュが作成されていないことがわかっている場合や、シーンをポータルに公開しない場合は、INCLUDE_SCENE_TILE_CACHESfalse に設定できます。

    • BACKUP_STORE_PROVIDER = {FileSystem | AmazonS3 | AzureBlob}

      webgissite バックアップ ファイルをファイル システムとクラウド ストレージのどちらに保存するかを定義します。

      ArcGIS Enterprise のバックアップをオンプレミスのファイル共有場所に格納する場合は、FileSystem を指定します。webgisdr ユーティリティを実行すると、BACKUP_LOCATION に指定したファイル共有にバックアップ ファイルが格納されます。

      ArcGIS Enterprise のバックアップを Amazon Simple Storage Service (S3) バケットに格納する場合は、webgisdr ユーティリティで生成されたバックアップ ファイルを格納するための専用の S3 バケットを作成し、そのバケットへのアクセスに必要な情報を S3 プロパティに反映します。

      ArcGIS Enterprise のバックアップを Microsoft Azure Blob Storage に格納する場合は、webgisdr ユーティリティで生成されたバックアップ ファイルを格納するための専用の Azure Blob Storage コンテナーを作成し、そのコンテナーへのアクセスに必要な情報を Azure プロパティに反映します。

      備考:

      ArcGIS Enterprise 展開がオンプレミスであるにもかかわらず、バックアップがクラウドに格納されている場合、オンプレミスのファイル共有にバックアップを格納した場合に比べて、バックアップの作成と復元には時間がかかります。

    • BACKUP_LOCATION = <オンプレミスのバックアップ ファイルの場所>

      webgissite バックアップ ファイルの場所を指定します。

      バックアップ ファイルは最初に SHARED_LOCATION に格納されますが、その後で BACKUP_LOCATION にコピーされます。この場所がバックアップ ファイルを保持するのに十分な大きさであることを確認します。ファイルは、圧縮されるとはいえ、存在するデータの量とタイプによっては非常に大きなサイズになることがあります。webgisdr ユーティリティを実行するアカウントは、BACKUP_LOCATION に対する書き込み権限が必要です。

      BACKUP_LOCATION をフォルダーに設定すると、障害復旧ツールでそのフォルダー内の最新のバックアップ ファイルがインポートされます。BACKUP_LOCATION をフォルダー内の特定のバックアップ ファイルに設定すると、障害復旧ツールでそのファイルがインポートされます。

    • BACKUP_STORE_PROVIDERAmazonS3 に設定する場合は、次のプロパティの情報を指定します。
      • S3_ACCESSKEY = <Amazon Web Services (AWS) アカウントのアクセス キー>

        この設定は、S3_CREDENTIAL_TYPE = accessKeys に設定した場合にのみ必要となります。このアクセス キーで表される IAM ユーザーには、S3_BUCKET プロパティで指定した S3 バケットに対する読み取り権限と書き込み権限が必要です。

      • S3_SECRETKEY = <AWS アカウントの秘密鍵>

        AWS アカウントのアクセス キーに関連付けられた秘密鍵を指定します。これは、S3_CREDENTIAL_TYPEaccessKeys に設定した場合にのみ使用します。

      • S3_ENCRYPTED = false

        この設定を false のままにします。S3_CREDENTIAL_TYPEaccessKeys に設定されている場合に、webgisdr ユーティリティを実行すると、アクセス キーと秘密鍵が暗号化され、S3_ENCRYPTED が暗号化済みのアクセス キー値に設定されます。

      • S3_BUCKET = <S3 バケットの名前>

        ArcGIS Enterprise バックアップ ファイルを格納する Amazon S3 バケットの名前です。

      • S3_CREDENTIAL_TYPE= <IAMRole | accessKeys

        AWS IAM ロールを使用して S3_BUCKET にアクセスする場合は、S3_CREDENTIAL_TYPEIAMRole に設定します。AWS IAM ユーザーとしてアクセス キーを介して S3_BUCKET にアクセスする場合は、accessKeys に設定します。IAM ロールまたはユーザーには、S3_BUCKET プロパティで指定した S3 バケットに対する読み取り権限と書き込み権限が必要です。

      • S3_REGION = <S3 バケットを作成した AWS 領域>
      • S3_BACKUP_NAME = <バックアップ ファイルの名前>

        このプロパティは、ArcGIS Enterprise 配置を復元する場合にのみ使用します。復元するバックアップ ファイルの名前を指定します。バックアップ ファイルの名前を指定しないと、最新のバックアップ ファイルが復元されます。

    • ArcGIS Enterprise 配置が AWS で実行されており、ポータルのコンテンツ ディレクトリが Amazon S3 に格納されている場合は、コンテンツ ディレクトリのバックアップ バケットが必要です。このバケットは、ポータル自体が配置されているバケットとは異なる必要があります。同じバケットに配置すると、バックアップを実行するたびにコンテンツの重複が発生します。S3 にバックアップ バケットを作成し、プロパティ ファイル内の PORTAL_BACKUP_S3_BUCKET をそのバケットの名前に設定し、PORTAL_BACKUP_S3_REGION を、S3 バケットを作成した AWS 領域に設定します。この実装の詳細については、ArcGIS Enterprise on Amazon Web Services ヘルプの「AWS ストレージ サービスでの可用性の高い ArcGIS Enterprise の構成」をご参照ください。

      レガシー:

      ArcGIS Enterprise 10.5.1 より前は、PORTAL_BACKUP_S3_BUCKET プロパティは BACKUP_BUCKET_NAME でした。

    • BACKUP_STORE_PROVIDERAzureBlob に設定する場合は、次のプロパティの情報を指定します。
      • AZURE_BLOB_ACCOUNT_NAME = <Azure Storage アカウント>

        Azure Blob Storage アカウントの名前を指定します。

        ヒント:

        この Storage アカウント名は、Cloud Builder[配置オプション] パネルで [構成およびコンテンツ ストアに Azure Cloud Storage を使用] を選択した場合に指定しました。

      • AZURE_BLOB_ACCOUNT_KEY = <アカウント キー>

        Azure Blob Storage アカウントに関連付けられているアカウント キーを指定します。

      • AZURE_BLOB_ACCOUNT_KEY_ENCRYPTED = false

        ファイルに最初に false 値を追加する際の ACCOUNT_KEY を指定します。webgisdr.properties ファイルを保存するとき、キーは暗号化され、ツールによってこれらのプロパティが true に設定されます。

      • AZURE_BLOB_CONTAINER_NAME = <Azure Blob Storage コンテナーの名前>

        Blob コンテナー名を指定します。

      • AZURE_BLOB_ACCOUNT_ENDPOINT_SUFFIX = <Blob Storage アカウント エンドポイント>

        Blob サービスの Storage アカウント エンドポイントを指定します。

      • (オプション) AZURE_BLOB_ENDPOINT_URL = <Blob サービスの URL>

        カスタムの Blob Storage エンドポイントを使用している場合は、Blob サービス エンドポイント URL を指定します。カスタム エンドポイントを使用していない場合は、この行のコメントを解除しないでください。デフォルト URL の形式は https://<BLOB_ACCOUNT_NAME>.blob.core.windows.net です。

    • ポータルのコンテンツ ディレクトリを Azure Blob Storage コンテナーにも格納できます。その場合、Azure のコンテンツ ディレクトリ用のバックアップ バケットが必要です。このバケットは、ポータル自体が配置されているバケットとは異なる必要があります。同じバケットに配置すると、バックアップを実行するたびにコンテンツの重複が発生します。PORTAL_BACKUP_BLOB で始まる一連のプロパティによって、ポータルのコンテンツ ディレクトリに使用されるアカウントが定義されます。これらのプロパティの値は、上記の AZURE_BLOB セクションで設定した値と一致している必要があります。そのセクションの定義はここでも適用されます。
      • PORTAL_BACKUP_BLOB_ACCOUNT_NAME = <Azure Storage アカウント>
      • PORTAL_BACKUP_BLOB_ACCOUNT_KEY = <アカウント キー>
      • PORTAL_BACKUP_BLOB_ACCOUNT_KEY_ENCRYPTED = false
      • PORTAL_BACKUP_BLOB_CONTAINER_NAME = <Azure Blob Storage コンテナーの名前>
      • PORTAL_BACKUP_BLOB_ACCOUNT_ENDPOINT_SUFFIX = <Blob Storage アカウント エンドポイント>
      • (オプション) PORTAL_BACKUP_BLOB_ENDPOINT_URL = <カスタム Blob サービスの URL>
    • IS_PORTAL_PKI_AUTHENTICATED = <true | false>

      PKI (Public Key Infrastructure) を構成してポータルへのアクセスを保護している場合は、この値を true に設定します。

      ポータル認証オプションの詳細

      true に設定する場合は、次のプロパティの情報を指定します。

      • PORTAL_CLIENT_CERTIFICATE_FILE_PATH = <証明書ファイルの絶対パス>

        ポータルの PKI 証明書ファイルの絶対パスを PKCS12 形式で指定します。

      • PORTAL_CLIENT_CERTIFICATE_PASSWORD = <証明書のパスワード>

        対応する PKI 証明書のパスワードを指定します。

      • PORTAL_CLIENT_CERTIFICATE_PASSWORD_ENCRYPTED = false

        証明書パスワードの値を最初に入力する際には、この値を false のままにします。この値を保存した後に最初にツールを実行すると、ツールによってパスワードが暗号化され、このプロパティが true に変更されます。

    この例では、URL が https://portalhostname.domain.com:7443/arcgis のポータル、そのポータルのホスティング サーバーおよびフェデレーション サーバーのサービスと設定、ArcGIS Data Store リレーショナル データ ストアに格納されたホスト フィーチャ レイヤー データの完全バックアップが最初に \\\\myserver\\tempbackups 内のファイルに出力されます。これらのファイルは別々に圧縮されて 1 つのバックアップ ファイル (entbackup)) に格納された後、\\mybuserver\\wgbackups にコピーされます。INCLUDE_SCENE_TILE_CACHESfalse に設定されているため、ArcGIS Data Store タイル キャッシュ データ ストアのシーン レイヤー キャッシュは含まれません。

    PORTAL_ADMIN_URL = https://portalhostname.domain.com:7443/arcgis
    PORTAL_ADMIN_USERNAME = admin
    PORTAL_ADMIN_PASSWORD = Th3.Ad.Pass
    PORTAL_ADMIN_PASSWORD_ENCRYPTED = false
    BACKUP_RESTORE_MODE = full
    SHARED_LOCATION = \\\\myserver\\tempbackups
    INCLUDE_SCENE_TILE_CACHES = false
    BACKUP_STORE_PROVIDER = FileSystem
    BACKUP_LOCATION = \\\\mybuserver\\wgbackups\\entbackup

    この例では、URL が https://portalonaws.mydomain.com:7443/gis のポータル、そのポータルのコンテンツ ディレクトリ (S3 バケット portalcontent に格納されている)、そのポータルのホスティング サーバーおよびフェデレーション サーバーのサービスと設定、リレーショナル データ ストアおよびタイル キャッシュ データ ストアに格納されたデータの完全バックアップが AWS 領域 eu-west-1 内の S3 バケット entbackups に出力されます。バックアップ ファイルの名前は fullbackup06June です。IAM ロールは、AWS アカウントへのアクセスに使用されます。

    PORTAL_ADMIN_URL = https://portalonaws.mydomain.com:7443/arcgis PORTAL_ADMIN_USERNAME = entadmin PORTAL_ADMIN_PASSWORD = p0rtl.a.p PORTAL_ADMIN_PASSWORD_ENCRYPTED = false
    BACKUP_RESTORE_MODE = full SHARED_LOCATION = \\fileserver\backups INCLUDE_SCENE_TILE_CACHES = true BACKUP_STORE_PROVIDER = AmazonS3
    S3_BUCKET = entbackups S3_CREDENTIAL_TYPE = IAMRole S3_REGION = eu-west-1 S3_BACKUP_NAME = fullbackup06June
    PORTAL_BACKUP_S3_BUCKET = portalcontent PORTAL_BACKUP_S3_REGION =eu-west-1

    この例は、Microsoft Azure Blob ストレージを対象にしています。URL が https://portalonazure.domain.com:7443/arcgis のポータル、そのポータルのコンテンツ ディレクトリ、そのポータルのホスティング サーバーおよびフェデレーション サーバーのサービスと設定、リレーショナルおよびタイル キャッシュ データ ストアに格納されたデータの完全バックアップが Azure Blob の drbackups に出力されます。

    PORTAL_ADMIN_URL = https://portalonazure.domain.com:7443/arcgis PORTAL_ADMIN_USERNAME = entadmin PORTAL_ADMIN_PASSWORD = p0rtl.a.p
    SHARED_LOCATION = \\fileserver\backups BACKUP_STORE_PROVIDER = AzureBlob
    AZURE_BLOB_ACCOUNT_NAME = entbackups AZURE_BLOB_ACCOUNT_KEY = <key>
    AZURE_BLOB_ACCOUNT_KEY_ENCRYPTED =false AZURE_BLOB_ACCOUNT_ENDPOINT_SUFFIX = core.windows.net AZURE_BLOB_CONTAINER_NAME = drbackups
    PORTAL_BACKUP_BLOB_ACCOUNT_NAME = entbackups PORTAL_BACKUP_BLOB_ACCOUNT_KEY = <key>
    PORTAL_BACKUP_BLOB_ACCOUNT_KEY_ENCRYPTED = false PORTAL_BACKUP_BLOB_ACCOUNT_ENDPOINT_SUFFIX = core.windows.net
    PORTAL_BACKUP_BLOB_CONTAINER_NAME = portalcontent

  3. プロパティ ファイルを保存します。

    このファイルを指定して webgisdr ユーティリティを実行すると、ファイル内で PORTAL_ADMIN_PASSWORD の値が暗号化され、PORTAL_ADMIN_PASSWORD_ENCRYPTEDtrue に設定されます。

  4. コマンド ウィンドウを開き、webgisdr ユーティリティがある場所にディレクトリを変更し、エクスポート オプションを指定した webgisdr ユーティリティを実行します。

    この例では、プロパティ ファイル (mywebgis.properties) は、ユーザーが作成したフォルダー C:\propfiles に保存されました。

    webgisdr --export --file C:\propfiles\mywebgis.properties
  5. 整合チェック スクリプトなどの 2 つ目のコマンドを追加して、webgisdr ツールの完了後に実行することもできます。たとえば、次のように指定します。

    > call webgisdr.bat -i -f webgisdr.properties
    > IF %ERRORLEVEL% EQU 0 <your validation script file>

バックアップが完了すると、ファイルは BACKUP_STORE_PROVIDER に設定された値に関連して作成されます。BACKUP_STORE_PROVIDERFileSystem に設定すると、バックアップは、プロパティ ファイルの BACKUP_LOCATION に指定された場所に格納されます。BACKUP_STORE_PROVIDERAmazonS3 または AzureBlob に設定すると、バックアップはそれぞれのクラウド ストレージの場所にコピーされます。

ファイル名は <timestamp>.webgissite です。

エクスポート ファイルの移動

スタンバイ配置でアクセスできない場所にエクスポート ファイルが作成されている場合は、webgisdr ツールがアクセスできる場所にバックアップ ファイルを移動します。インポートに使用するためだけにプロパティ ファイルのコピーを作成し、新しいプロパティ ファイルで、エクスポート ファイルの新しい場所が反映されるように BACKUP_LOCATION 値を更新します。ディレクトリが BACKUP_LOCATION の場合、ツールはディレクトリ内の最新のバックアップを SHARED_LOCATION に抽出します。BACKUP_LOCATION が特定のバックアップ ファイルに設定されている場合、ツールはそのバックアップを SHARED_LOCATION に抽出します。

スタンバイ配置のコンピューターが SHARED_LOCATION パスにアクセスできることを確認します。

webgisdr ツールを実行するドメイン アカウントに、少なくとも BACKUP_LOCATION への読み取りアクセス権と SHARED_LOCATION への書き込みアクセス権があることを確認します。また、ArcGIS ServerPortal for ArcGIS、および ArcGIS Data Store を実行するドメイン アカウントに、SHARED_LOCATION への読み取りアクセス権があることを確認します。

このワークフローの例では、プロパティ ファイルのコピーの名前は toimport.properties です。

スタンバイ配置のコンポーネントのインストール

ArcGIS Enterprise 配置を初めてスタンバイにインポートする前に、スタンバイ コンピューターにすべてのソフトウェア コンポーネント (ArcGIS ServerPortal for ArcGISArcGIS Web AdaptorArcGIS Data Store) をインストールし、構成しておく必要があります。ポータルへのアクセスに使用する URL (ロード バランサー URL または Web Adaptor の URL のいずれか) と ArcGIS Server サービス URL は、スタンバイ配置用とプライマリ配置用とで同じ URL である必要があります。

たとえば、プライマリ配置のポータルにアクセスする URL が https://myportalslb.organization.com/portal で、プライマリ配置の GIS Server のサービス URL が https://myserverslb.organization.com/server である場合、スタンバイ配置には同じ URL を使用する必要があります。

スタンバイ配置は常時アクセスされないため、ArcGIS ライセンスを追加する必要はありません。プライマリに障害が発生した場合にのみ、アクティブな配置にします。

スタンバイ配置へのインポート

スタンバイ コンピューターに空の配置を作成すると、プライマリ配置からコンテンツをインポートします。

ArcGIS Enterprise のプライマリ配置の可用性が高い場合、スタンバイ配置にインポートする際に、webgisdr ツールは GIS Server サイトの高可用性設定および ArcGIS Data Store のリレーショナル データ ストアとタイル キャッシュ データ ストアを保持します。ポータルでは、webgisdr ツールは、インポート時にスタンバイ ポータル コンピューターの登録解除、プライマリ コンピューターへのポータルの復元、スタンバイ コンピューターの再登録を行います。

  1. スタンバイ配置の Portal for ArcGIS コンピューター上でコマンド ウィンドウを開き、webgisdr ユーティリティがある場所にディレクトリを変更し、インポート オプションを指定した webgisdr ユーティリティを実行します。

    この例では、プロパティ ファイル (toimport.properties) は、ユーザーが作成したフォルダー C:\propfiles に保存されました。

    webgisdr --import --file C:\propfiles\toimport.properties

    なお、プロパティ ファイルは、最初に保存したフォルダーと同じフォルダーである必要はありません。プロパティ ファイルを移動した場合は、--file パラメーターを使用して新しいフォルダーの場所を指定します。

スタンバイ配置の維持

データ損失を最小限に抑えるため、できるだけ頻繁にプライマリ配置からデータをエクスポートし、スタンバイ配置にインポートします。その頻度は、配置のエクスポートとインポートにかかる時間、手動操作の必要なくエクスポートとインポート処理をスクリプト化できるかどうかによります (たとえば、ファイルを 1 か所から別の場所に物理的にコピーしなければならないこともあります)。

プライマリ障害発生時のスタンバイへの切り替え

障害復旧とレプリケーション」で説明したとおり、プライマリ配置に障害が発生した場合は、IT 部門がスタンバイ配置をオンラインに接続できます。