ArcGIS Data Store がインストールされ、データを格納しているディスク ドライブの空き容量が不足しそうな場合、他のプログラムやファイルを削除してディスク容量を解放するか、ArcGIS Data Store インストールを同じコンピューター上の別のドライブ (C ドライブから D ドライブなど) に移動することができます。
ArcGIS Data Store ディレクトリとグラフ、リレーショナル、タイル キャッシュ データ ストアのコンテンツを、1 つのドライブから同じコンピューター上にある別のドライブに移動することができます。
注意:
データ ストア コンテンツのドライブ間での移動の手順を進める前に、ArcGIS Enterprise 配置全体のバックアップを作成します。
以下の手順では、コンピューターにデータ ストアが 1 種類だけインストールされていることを前提にしています。 同じコンピューターに複数タイプの ArcGIS Data Store がインストールされている場合は、次の手順を実行しないでください。
グラフ、リレーショナル、またはタイル キャッシュ データ ストアのコンテンツを 1 つのディスクから同じコンピューター上にある別のディスクに移動するには、次の手順を実行します。
- データ ストアが実行されている ArcGIS Data Store コンピューターでコマンド プロンプトを開き、ディレクトリを \datastore\tools ディレクトリに変更します。
- backupdatastore ユーティリティを実行して、移動する予定のデータ ストアのバックアップを作成します。
- unregisterdatastore ユーティリティを実行して、グラフ、リレーショナル、またはタイル キャッシュ データ ストアをホスティング サーバーから登録解除します。
注意:
データ ストアにスタンバイ リレーショナル データ ストアまたはタイル キャッシュ データ ストアが含まれている場合は、データ ストアを登録解除する前に removemachine ユーティリティを実行します。
この例では、グラフ ストアが登録解除されます。
unregisterdatastore --stores graph
この例では、リレーショナル データ ストアが登録解除されます。
unregisterdatastore --stores relational
この例では、タイル キャッシュ データ ストアが登録解除されます。
unregisterdatastore --stores tilecache
- このデータ ストア内のすべてのコンピューターで、ArcGIS Data Store サービスを停止します。
たとえば、タイル キャッシュ データ ストアに 3 台のコンピューターが含まれている場合、3 台すべてのコンピューターで ArcGIS Data Store サービスを停止する必要があります。
- ArcGIS Data Store インストールを別のディスクに移動しようとしているコンピューターで、既存の ArcGIS Data Store コンテンツ ディレクトリの名前を変更します。
この操作を実行する必要があるのは、新しい場所のディレクトリの名前が、元の ArcGIS Data Store コンテンツ ディレクトリと同じ必要があるためです。
たとえば、C:\arcgisdatastore の名前を C:\old_arcgisdatastore に変更します。 ステップ 7 でデータ ストアを復元する際、新しい場所のコンテンツ ディレクトリの名前は arcgisdatastore である必要があります。
- このデータ ストア内のすべてのコンピューターで、ArcGIS Data Store サービスを開始します。
- データ ストアを別のドライブに移動しようとしているコンピューターで、次の構文を使用して restoredatastore ユーティリティを実行します。
restoredatastore --target <backup name> --source-loc <backup file location> --data-dir <location of new ArcGIS Data Store directory> --server-url <hosting server URL> --server-admin <ArcGIS Server administrator for hosting server> --server-password <password for ArcGIS Server administrator for hosting server>
注意:
data-dir オプションを使用して、ArcGIS Data Store ディレクトリの新しい場所 (D:\arcgisdatastore など) を指定します。 新しい場所のディレクトリが元のディレクトリと同じ名前であることを確認します。
以下に、新しいコンテンツ ディレクトリの場所でデータ ストアを復元する例を示します。
バックアップ ファイルからリレーショナル データ ストアを復元します。
restoredatastore --store relational --target rel1 --source-loc \\backupserver\datastore_backups\backup\relational --data-dir D:\arcgisdatastore --server-url servermachine.domain.com --server-admin siteadmin --server-password siteadminpassword
バックアップ ファイルからタイル キャッシュ データ ストアを復元します。
restoredatastore --store tilecache--target tc1 --source-loc \\backupserver\datastore_backups\backup\tilecache --data-dir D:\arcgisdatastore --server-url servermachine.domain.com --server-admin siteadmin --server-password siteadminpassword