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Portal for ArcGIS のインストール

Portal for ArcGIS のインストール手順は次のとおりです。 操作を開始する前に、組織の URL を確認しておくことが重要です。

注意:

11.3 にアップグレードする場合の詳細については、「Portal for ArcGIS のアップグレードについて」をご参照ください。

Portal for ArcGIS をインストールするための準備

  1. インストール環境が最小システム要件を満たしていることを確認します。
  2. 管理者権限を持つユーザーとしてコンピューターにログインします。
  3. Portal for ArcGIS で使用されるポート」の説明に従って、ポートを開放します。
  4. サーバー上の重要でないアプリケーションをすべて終了します。
  5. Portal for ArcGIS セットアップをダウンロードしたフォルダーを参照します。または、Portal for ArcGIS メディアを適切なドライブに挿入して、セットアップ プログラムを自動起動します。
    注意:

    ArcGIS Enterprise 11.3 では、Portal for ArcGIS 自己解凍型パッケージは、.exe 拡張子と .exe.001 拡張子を持つ 2 つのファイルで構成されるようになりました。 パッケージを抽出するには、両方のファイルが同じフォルダー内にあることを確認します。

これで、Portal for ArcGIS をインストールする準備が整いました。

Portal for ArcGIS のインストール

  1. Portal for ArcGIS のダウンロード フォルダーまたはセットアップ メディアからセットアップ プログラムを実行し、[次へ] をクリックします。
  2. マスター契約書に目を通した上で内容に合意します。合意しない場合は、終了してください。 [次へ] をクリックします。
  3. Portal for ArcGIS のインストール ディレクトリを指定します。 Portal for ArcGIS のインストール ディレクトリは、ポータルのソフトウェア コンポーネント用です。 [次へ] をクリックします。
  4. ポータルのコンテンツ ディレクトリを指定します。 コンテンツ ディレクトリには、ポータルと一緒にインストールされたコンテンツと、ユーザーが作成したコンテンツが格納されています。
    • インストールが終了したら、Portal for ArcGIS の実行に使用するアカウントを変更することができます。 アカウントと変更方法の詳細については、「Portal for ArcGIS アカウント」をご参照ください。
    • すでに Portal for ArcGIS がインストールされていて、それがローカル ディレクトリである場合、選択できるのは、その既存のコンテンツ ディレクトリのみです。 既存のディレクトリが共有ネットワーク ロケーションにある場合、そのディレクトリをセットアップで指定することはできません。 代わりに、インストールの完了後、既存のコンテンツ ディレクトリを使用するようにポータルを構成できます。 詳細については、「ポータル コンテンツ ディレクトリの変更」をご参照ください。
  5. ポータル内のさまざまな機能を実行する際に Portal for ArcGIS で使用するアカウントを指定します。 [アカウント名とパスワードを指定します][このセットアップを以前実行したときに生成されたアカウント情報の構成ファイルを指定します。] という 2 つのオプションを使用できます。

    • 1 つ目のオプション [アカウント名とパスワードを指定します] を選択すると、アカウント名とパスワードを直接指定できます。 ローカル アカウント、ドメイン アカウント、または Managed Service アカウントを使用できます。 指定したアカウントは、管理者グループの一員である必要はありませんので注意してください。 Managed Service アカウントを使用する場合、そのアカウントはコンピューター用にすでに構成されていなければなりません。 ローカル オペレーティング システム アカウントを使用する場合は、そのアカウントがまだ存在しないと、自動的に作成されます。 デフォルトのアカウント名は、arcgis です。 このアカウントのパスワード ポリシーは、Portal for ArcGIS セットアップではなく、お使いのオペレーティング システムと組織のセキュリティ ポリシーによって決定されます。 詳細については、「Portal for ArcGIS アカウント」をご参照ください。

      注意:

      運用システムの場合は、ドメインまたはアクティブ ディレクトリにすでに存在するアカウントを指定し、組織のセキュリティ ポリシーに従うことを推奨します。 インストール中にローカル アカウントが作成されるのは、Portal for ArcGIS のインストールが短縮化されるためです。

      ドメイン アカウントを指定する場合は、そのアカウントがドメインにすでに存在しており、mydomain\domainaccount の形式で入力する必要があります。

    • 以前に実行した Portal for ArcGIS セットアップで生成されたポータル構成ファイルがある場合は、[以前のセットアップで生成された構成ファイルを指定します。] オプションを選択します。 ポータル構成ファイルの場所に移動します。 Portal for ArcGIS アカウントに、構成ファイルに保存されたアカウント情報が自動的に設定されます。

  6. [次へ] > [インストール] の順にクリックします。
  7. インストールが完了したら、[完了] をクリックします。
  8. Portal for ArcGIS Web Styles の完全な 3D シンボル セットを使用する場合は、Scene Viewer もインストールする必要があります。 詳細については、「Scene Viewer の要件」をご参照ください。

インストール中にエラーが発生した場合

インストール中にエラーが発生した場合は、問題のトラブルシューティングに役立つログを確認することができます。 これを行うときは、最初に ArcGIS Portal Directory にアクセスできるかどうかを判断します。 アクセスできる場合は、ログを検索してメッセージを確認します。 アクセスできない場合は、ハードディスク上のログ メッセージを確認します。 ハードディスク上のログにアクセスするには、ログのディレクトリを選択し、最新のログ ファイルを開きます (たとえば、C:\arcgisportal\logs\<machine name>\portal\portal-20150101.095803-8596-0.0.log)。 必要な場合は、この情報を Esri Support と共有できます。

ポータル コンピューターに複数の NIC カードまたは DNS エントリが存在する場合

ArcGIS Enterprise は、複数のネットワーク インターフェイス コントローラー (NIC) カードまたはドメイン名システム (DNS) サーバーの複数のエントリ (レコードとも呼ばれる) が含まれているコンピューター上に配置できます。 この条件を満たすコンピューターに Portal for ArcGIS をインストールした場合、ポータルがネットワーク通信に使用する IP アドレスまたはホスト名を識別できます。 これを実行するには、既存のファイルを編集し、新しいファイルをポータルのインストール ディレクトリ (デフォルトでは C:\Program Files\ArcGIS\Portal) に追加します。

注意:

これらの手順は、最初の管理アカウントとポータル サイトを作成する前に、インストール後ただちに実行します。

  1. Portal for ArcGIS がインストールされているコンピューターにログインします。 <Portal installation directory>\framework\etc フォルダーを参照して選択します。 このフォルダー内に「hostname.properties」という名前の新しいファイルを作成し、適切な権限を付与します。
  2. ファイルの最初の行にテキスト「hostname=interface.domain.com」を追加し、対象のインターフェイスの完全修飾ドメイン名を指定します。 たとえば、2 枚の NIC カード (1 および 2) を搭載したコンピューター、または 2 つの DNS エントリを含むコンピューターがあるような場合、これらのインターフェイスのドメイン名は P1.mycompany.com および P2.mycompany.com に解決されます。Portal for ArcGIS で 2 枚目のインターフェイスをネットワーク通信に使用するには、テキスト「hostname.properties」を hostname=P2.mycompany.com ファイルに追加します。
    注意:

    ホスト名が複数のインターフェイスで同一であるような場合も、ArcGIS Server でネットワーク通信に使用するインターフェイスの IP アドレスを指定する必要があります。 構文は hostname=<IP address> です。

  3. hostname.properties ファイルを保存して閉じます。
  4. <Portal installation directory>\framework\runtime\ds\framework\etc フォルダーを参照し、hostidentifier.properties ファイルを検索します。
  5. テキスト エディターでファイルを開きます。 hostidentifier プロパティからコメント記号 # を削除して、ポータルがネットワーク通信に使用する NIC カードまたは DNS エントリの IP アドレスにそのプロパティを設定します。 たとえば、IP アドレスに 12.34.56.189 を指定するには、次のような行になります。
    hostidentifier=12.34.56.189
  6. hostidentifier.properties ファイルを保存して閉じます。
  7. Windows で Portal for ArcGIS サービスを再起動します。
    注意:

    ポータルを新しいバージョンにアップグレードすると、アップグレードによって、この hostidentifier.properties ファイルはデフォルトのコンテンツにリセットされます。 アップグレード後は、適切な IP アドレスを追加し直す必要があります。

必要に応じて、手順に従って複数の NIC カードを搭載したコンピューターのその他の ArcGIS Enterprise ソフトウェア コンポーネントを以下のように構成します。