AWS インスタンス間でのワークグループ ジオデータベースの移行
このトピックの内容
- Web サービスの停止
- ジオデータベースのデタッチ
- 新しいインスタンスの起動
- 移行先のデータベース サーバからのジオデータベースの削除
- *.mdf ファイルの移行
- 新しいインスタンスへのジオデータベースのアタッチ
ある ArcGIS for Server on Amazon Web Services インスタンスから別のインスタンスへ既存のワークグループ ジオデータベースを移行させるには、移行元のデータベース サーバからジオデータベースをデタッチし、移行先の ArcGIS for Server on Amazon Web Services インスタンスにデータベース ファイルを移行し、これを新しいデータベース サーバに追加します。
移行元と移行先の ArcGIS for Server on Amazon Web Services インスタンスのリリースが異なる場合、ジオデータベースを移行後にアップグレードする必要があります。
Web サービスの停止
ジオデータベースをデタッチする場合は、そのジオデータベースへのアクティブな接続が存在していてはなりません。このため、ジオデータベースをデータベース サーバからデタッチする前に、ジオデータベース内のデータを使用しているサービスを停止する必要があります。
- 既存の ArcGIS for Server on Amazon Web Services インスタンスに ArcGIS Server Manager を起動します。
- [サービス] ページで、デタッチするジオデータベースに接続されているサービスを選択して [停止] をクリックします。
ジオデータベースのデタッチ
データベース ファイルを移行するには、ジオデータベースをデータベース サーバからデタッチする必要があります。
ArcGIS for Desktop のカタログ ツリーからデータベース サーバ（SQL Server Express インスタンス）に接続し、移行するジオデータベースをデタッチします。
注意:
今回初めてインスタンスにログインする場合、ArcCatalog を開く前に、有効なライセンスで ArcGIS for Desktop を認証する必要があります。移行元のインスタンスで [スタート] > [すべてのプログラム] > [ArcGIS] > [ArcGIS Administrator] の順にクリックし、ArcGIS for Desktop を認証します。
- リモート デスクトップとオペレーティング システムの管理者ログインを使用して、移行元の ArcGIS for Server on Amazon Web Services インスタンスにログインします。
ArcGIS for Server on Amazon Web Services インスタンスにログインするには、セキュリティ グループ内のリモート デスクトップ ポート（3389）を開く必要があることに注意してください。
- ArcCatalog を起動します。
- データベース サーバに接続します。
- [コンテンツ] タブで、デタッチするジオデータベースを右クリックし、[管理] をポイントして [デタッチ] をクリックします。
- [デタッチの確認] ダイアログ ボックスにあるデータベース ファイルの場所を書き留めます。
- [はい] をクリックして、ジオデータベースのデタッチを続行します。
新しいインスタンスの起動
ジオデータベースの移行先 ArcGIS for Server on Amazon Web Services インスタンスがまだ作成されていない場合は、「Amazon Web Services 上での ArcGIS Server サイトの構築」の手順に従って、サイトを新規作成します。
移行先のデータベース サーバからのジオデータベースの削除
ArcGIS for Server on Amazon Web Services インスタンスのデータベース サーバには、2 つのジオデータベース（egdb と geodata）があります。移行先のデータベース サーバに、移行元のデータベース サーバからデタッチしたものと同じ名前のジオデータベースが含まれている場合は、その既存のジオデータベースを削除してから、移行したジオデータベースをアタッチする必要があります。
注意:
移行先のデータベース サーバ上のジオデータベースに、現在必要なデータが含まれている場合は、この手順を実行することはできません。移行先インスタンスに、データが含まれている同じ名前のジオデータベースがすでに存在する場合、ジオデータベースの名前は変更できないため、インスタンス間でのデータの移行に別の方法を使用する必要があります。データが不要であることがわかっていれば、念のため、ジオデータベースのバックアップを取ってからジオデータベースを削除するようにしてください。
移行先のデータベース サーバに、移行対象のジオデータベースと同じ名前のジオデータベースが含まれている場合は、ArcGIS for Desktop のカタログ ツリーからデータベース サーバ（SQL Server Express インスタンス）に接続して、同じ名前を持つそのジオデータベースを削除します。
- オペレーティング システムの管理者ログインを使用して、移行先の ArcGIS for Server on Amazon Web Services インスタンスにログインします。
- ArcCatalog を起動します。
このログイン先が新しいサイトの場合は、このサイトの使用前にArcGIS for Desktop インストールを認証しなければならないことに注意してください。
- 移行先のデータベース サーバに接続します。
- 移行対象のジオデータベースと同じ名前を持つジオデータベースを右クリックして [削除] をクリックします。
- 当該ジオデータベースを削除することを確認します。
*.mdf ファイルの移行
移行元のインスタンスからデタッチしたデータベース ファイル（*.mdf）を移行先のインスタンスに移行する必要があります。*.mdf ファイルは、このトピックの前半で書き留めておいた場所にあります。ファイルを ArcGIS for Server on Amazon Web Services インスタンスに移行する方法については、「Amazon Web Services へのデータの転送方法」をご参照ください。*.mdf ファイルは、移行先のインスタンスの C ドライブではなく、必ずデータ ボリューム（D ドライブ）上に格納してください。
新しいインスタンスへのジオデータベースのアタッチ
ArcGIS for Desktop のカタログ ツリーから移行先のデータベース サーバに接続して、ジオデータベースをアタッチします。
- ArcCatalog で、データベース サーバを右クリックして [アタッチ] をクリックします。
[ジオデータベースをアタッチ] ダイアログ ボックスが開きます。
- *.mdf ファイルを格納した移行先のインスタンス上の場所を参照して選択し、[OK] をクリックしてファイルを追加します。
- [OK] をクリックして、ジオデータベースをアタッチします。