シーン サービスを使用した 3D コンテンツの共有

シーン サービスは、ArcGIS Pro の 3D シーンに基づく新しいタイプの ArcGIS Server Web サービスです。シーン サービス (Web シーン レイヤーとも呼ばれます) を使用すると、Web シーンを介して 3D コンテンツを ArcGIS を使用している組織で共有できます。Web シーンは、Web マップと概念が似ています。ただし、Web シーンは、2D マップやフィーチャ サービスを利用するのではなく、3D シーン サービスを利用して、ArcGIS Pro で最初に作成された 3D コンテンツへのアクセスを提供します。

詳細については「シーン サービス」をご参照ください。

マップおよびイメージ サービスの振舞いのカスタマイズによるカスタム ロジックの実行

サーバー オブジェクト インターセプター (SOI) を使用すると、マップおよびイメージ サービスの既存の組み込みオペレーションに対するリクエストをインターセプトできます。この新機能により、開発者は、既存のクライアントにシームレスな方法でカスタム ロジックを実行し、これらのサービスの振舞いを変更できます。これらのクライアントは、Collector for ArcGIS などのプラットフォーム アプリケーションでも、ArcGIS API for JavaScript や ArcGIS Runtime SDK などで構築されたアプリケーションでもかまいません。これは、既存のオペレーションを無効にするのではなく、新しいオペレーションを作成して動作するサーバー オブジェクト エクステンション (SOE) とは対照的です。

詳細については、「サービスの拡張について」をご参照ください。

GIS サーバー コンピューター間の負荷分散機能の無効化

複数コンピューターのサイトでは、単一クラスター内にあるすべての GIS サーバー コンピューター間で負荷分散に対処します。サイトが単一クラスターを使用している場合、サイト内のすべての GIS サーバーがリクエストを負荷分散します。サイトが複数のクラスターを使用している場合、各クラスター内のすべての GIS サーバー間で負荷分散に対処します。

単一のクラスターを含む大規模なサイトでは、GIS サーバー間の負荷分散機能を無効化するようにサイトを構成できます。これにより、サイト内のコンピューター間のネットワーク トラフィックが減少し、ネットワーク上の負荷が軽減されて、サイト内の GIS サーバーの監視が改善されます。詳細については、「GIS サーバー コンピューター間の負荷分散機能の無効化」をご参照ください。

Red Hat Enterprise Linux Server 7 および SUSE Linux Enterprise Server 12 のサポート

10.3.1 では、ArcGIS for Server と ArcGIS Data Store のソフトウェアを Red Hat Enterprise Linux Server 7 および SUSE Linux Enterprise Server 12 にインストールできます。詳細については、「ArcGIS for Server と ArcGIS Data Store のシステム要件」をご参照ください。

OGC WCS 2.0.1 のサポート

ArcGIS for Server は、OGC (Open Geospatial Consortium, Inc.) の WCS (Web Coverage Service) 仕様をサポートしています。仕様に対する Esri の実装として、OGC クライアント アプリケーションで多次元データを操作できる複数のエクステンションを公開しています。詳細については、「WCS サービス」をご参照ください。

新しい ArcGIS for Maritime: Server エクステンション

ArcGIS for Maritime: Server を使用すると、ENC (Electronic Navigational Charts) および、AML (Additional Military) や IENC (Inland Electronic Navigational Charts) などその他の S-57 プロダクトを Web 上で公開、提供、利用できます。 ArcGIS for Desktop、ArcGIS Online、Portal for ArcGIS、および OGC 準拠の Web アプリケーションなどのクライアントは、ENC およびその他の S-57 プロダクトに含まれているフィーチャとデータを利用できます。

新しい ArcGIS Server on Microsoft Azure 環境の実装

ArcGIS Server Cloud Builder for Microsoft Azure のベータ リリースを利用できるようになりました。ArcGIS Server Cloud Builder for Microsoft Azure は、ArcGIS Server on Microsoft Azure のイメージを使用して、Microsoft Azure 仮想コンピューター上に GIS サーバーまたは Web GIS サイトを配置できるようにするデスクトップ アプリケーションです。イメージは Microsoft Azure Marketplace で入手でき、10.3.1 リリースの ArcGIS for Server、Portal for ArcGIS、ArcGIS Data Store、および ArcGIS Web Adaptor (IIS) を含みます。

ArcGIS Server on Amazon Web Services および ArcGIS Server Cloud Builder on Amazon Web Services における変更点

すべての新しい AWS (Amazon Web Services) アカウントは、EC2-VPC プラットフォームを使用します。Amazon の配置に合わせて、ArcGIS 10.3.1 Server Cloud Builder は、すべての新しい AWS インスタンスを EC2-VPC プラットフォーム上で起動します。ArcGIS 10.3.1 Server Cloud Builder を使用して、既存のインスタンスを EC2-Classic プラットフォーム上で引き続き管理できます。また、AWS アカウントが許可すれば、EC2-Classic プラットフォームから作成されたイメージから、EC2-Classic インスタンスを起動できます。

ソフトウェアの変更により、既存の ArcGIS Server Cloud Builder on Amazon Web Services インストールをアンインストールして、ArcGIS 10.3.1 Server Cloud Builder をインストールする必要があります。