キャッシュのコピー
このトピックの内容
マップ キャッシュをフォルダー間またはコンピューター間で移動しなければならないことがあります。キャッシュが小さい場合は、オペレーティング システムのコピー/貼り付け機能を使用することができます。キャッシュが大きい場合は、簡単にはコピーできない可能性があります。これは通常、キャッシュに割り当てられているディスク容量のサイズのせいではなく、キャッシュのファイルの数が非常に多いためです。
コンパクト キャッシュ格納方式は、大きなキャッシュのコピーを容易にするために設計されました。このタイプのキャッシュでは、タイルは個別のファイルに格納されず、*.bundle ファイルにグループ化されています。これによって、コピーするファイル数がかなり少なくなり、キャッシュが小さくなります。もう 1 つの選択肢であるエクスプロード格納形式ではなく、コンパクト キャッシュ格納方式を使用すると、キャッシュのコピー時間を大幅に短縮できます。
大量のキャッシュ データをコピーするためにさまざまなコマンドを使用できます。cp -r および tar -cf の他に、次のコマンドを使ってキャッシュ データをコピーできます。
- tarball アーカイブ キャッシュをコピーする場合は、次のコマンドを使用します。
dd if=<source tar file> of=<destination tar file> bs =2046k
注意:
ブロック サイズの値 (bs) を増減して、適切なバンド幅に対応することができます。
- 進捗を追跡しながら、大きなキャッシュをリモート コンピューターにコピーするには、次のコマンドを使用します。
rsync -avx -progress /arcgiscache/mapservice user@remotemachine:/destination/directory
多数のファイルをコピーするのに役立つさまざまなアプリケーションがサードパーティから提供されています。これらのアプリケーションを使ってコピーするほうが、オペレーティング システムのツールを使用するよりも安全です。一部のアプリケーションでは、ジョブをスケジュールしたり、キューに配置したりできます。
FTP を使ってエクスプロード キャッシュを移動する場合は、あらかじめファイルを Zip にまとめておくと、ファイル転送をよりスムーズに行えます。Zip ファイルに圧縮することが目的ではなく、手に負えない数の小さなファイルの転送を避けることが目的です。圧縮と展開を容易にするのに役立つアプリケーションがサードパーティからいくつか提供されています。
キャッシュとフォルダー構造
既存のマップ サービスが存在するコンピューターにキャッシュをコピーすると、サービスの再起動時にキャッシュが検出されます。トップレベルのキャッシュ フォルダーには、マップ サービスと同じ名前を付ける必要があります。例外として、マップ サービスが GIS サーバーのフォルダー内に構成されている場合には、トップレベル ディレクトリの構文は <フォルダー名>_<マップ サービス名> となります。