ArcGIS Server へのワークグループ ジオデータベースの登録
このトピックの内容
- SQL Server Native Client のインストール
- ArcGIS Server アカウントのデータベース サーバーへの追加
- ArcGIS Server アカウントにワークグループ ジオデータベースへのアクセス権限を付与
- *
.sde ファイルの作成 - ワークグループ ジオデータベースの登録
ArcGIS Server 管理者は、データ フォルダー、データベース、およびジオデータベースを ArcGIS Server に登録するオプションを使用できます。データ登録により、アクセスする場所のリストが ArcGIS Server に提供されます。データ登録は、複数のコンピューターにわたって公開するときに、ArcGIS Server がデータのパスを調整するのにも役立ちます。
ワークグループ ジオデータベースを ArcGIS Server に登録するには、以下の手順に従ってください。
- SQL Server Express インスタンスのすべてのリモート クライアント コンピューターに SQL Server Native Client をインストールします。
- ArcGIS Server アカウントをデータベース サーバーに追加します。
- データに対する読み取り以上の権限を ArcGIS Server アカウントに付与します。
- ワークグループ ジオデータベースへのデータベース接続ファイル (*.sde) を作成します。
- ArcGIS for Desktop または ArcGIS Server Manager を通じて ArcGIS Server にジオデータベースを登録します。
以下のセクションでは、ワークグループ ジオデータベースに接続し、ジオデータベースを ArcGIS Server に登録するために、ArcGIS クライアントを準備する方法をさらに詳しく説明します。
SQL Server Native Client のインストール
ArcGIS Server ワークグループを使用する場合、ArcGIS Server と SQL Server Express インスタンスが同じコンピューターにインストールされている必要があります。接続に必要なファイルは SQL Server Express インスタンスとともにインストールされているため、ArcGIS Server コンピューターに SQL Server Native Client をインストールする必要はありません。
リモートの ArcGIS for Desktop コンピューターから SQL Server Express インスタンスに接続するには、SQL Server Native Client をインストールする必要があります。
SQL Server Native Client は、Microsoft Download Center から取得してインストールできますが、ArcGIS がサポートするバージョンが必要です。または、SQL Server Native Client を My Esri からダウンロードしてインストールすることもできます。このクライアントを、ArcGIS for Desktop がインストールされているすべてのコンピューターにインストールします。
クライアントを 64 ビット オペレーティング システムにインストールする場合、64 ビットの実行可能ファイルを実行します。これによって、32 ビットと 64 ビットの両方のファイルがインストールされます。32 ビット SQL Server Native Client を 64 ビット オペレーティング システムで実行した場合は、正常に動作しません。
ArcGIS Server アカウントのデータベース サーバーへの追加
ワークグループ ジオデータベースはオペレーティング システム (OS) 認証による接続のみを使用します。ジオデータベース接続に OS 認証を指定する場合、ArcGIS Server は ArcGIS Server アカウントを使用してデータに接続できる必要があります。
ArcGIS Server アカウントをデータベース サーバーに追加します。
- データベース サーバー管理者のログインを使用してクライアントにログインし、ArcMap または ArcCatalog を起動します。
- カタログ ツリーで、データベース サーバーをダブルクリックして接続します。
- データベース サーバーの [権限] ダイアログ ボックスを開きます。
データベース サーバーを右クリックして [権限] をクリックします。
- ArcGIS Server アカウントをデータベース サーバーに追加します。
- [ユーザーの追加] をクリックします。
- ArcGIS Server アカウントの場所 (ローカルまたはドメイン) を指定します。
- ArcGIS Server アカウントの名前を入力し、[名前の確認] をクリックしてログイン名が有効であることを確認します。
- [OK] をクリックして [ユーザーまたはグループの選択] ダイアログ ボックスを閉じます。
ログインを [データベース サーバー ユーザー] リストに追加します。
- [OK] をクリックして変更内容を適用し、[権限] ダイアログ ボックスを閉じます。
デフォルトでは、ArcGIS Server アカウントはユーザーとしてデータベース サーバーのすべてのジオデータベースに追加されます。ただし、このユーザーにはジオデータベースの特定の権限は付与されません。
次に、ArcGIS Server に登録したいジオデータベースへのアクセス権限を ArcGIS Server アカウントに付与する必要があります。
ArcGIS Server アカウントにワークグループ ジオデータベースへのアクセス権限を付与
ArcGIS Server アカウントにジオデータベース内のデータへのアクセス権限を付与する必要があります。ジオデータベースから編集可能なフィーチャ サービスを公開しない場合、ArcGIS Server ユーザーにはジオデータベースの読み取り専用権限を付与するだけで十分です。ジオデータベースを管理されたデータベースとして登録し、編集可能なフィーチャ サービスを公開する場合は、さらにジオデータベースに対する書き込み権限とデータに対する読み取り/書き込み権限を ArcGIS Server アカウントに付与する必要があります。
- カタログ ツリーの [データベース サーバー] ノードで、接続するサーバーに登録したいワークグループ ジオデータベースをダブルクリックします。
- ジオデータベースの [権限] ダイアログ ボックスを開きます。
ジオデータベースを右クリックし、[管理] をポイントして [権限] をクリックします。
- [データベース サーバー ユーザー] リストから ArcGIS Server ユーザーを選択し、ジオデータベースへの権限を割り当てます。
- 登録されたデータベースでは、[読み取り専用] をクリックして、ジオデータベースに対する読み取り専用権限を ArcGIS Server アカウントに付与します。
- 管理されたデータベースでは、[読み取り/書き込み] をクリックして、ArcGIS Server アカウントでジオデータベースのデータセットを作成できるようにします。
- [OK] をクリックして、[権限] ダイアログ ボックスを閉じます。
- データセットの [権限] ダイアログ ボックスを開きます。
編集するデータセットの 1 つを右クリックして、[管理] をポイントしてから [権限] をクリックします。
- データセットに対する読み取り/書き込み権限を ArcGIS Server アカウントに付与します。
[データベース サーバー ユーザー] リストから ArcGIS Server アカウントを選択して、[読み取り/書き込み] をクリックし、[OK] をクリックしてダイアログ ボックスを閉じます。
- フィーチャ サービスを通じて編集するデータセットごとに、上の 2 つの手順を繰り返します。
*.sde ファイルの作成
ワークグループ ジオデータベースを ArcGIS Server に登録するには、データベース サーバー接続 (*.gds) ではなく、データベース接続 (*.sde) を参照する必要があります。
その最も簡単な方法は、カタログ ツリーでデータベース サーバー以下のジオデータベースを右クリックし、[接続の保存] をクリックすることです。カタログ ツリーの [データベース接続] の下に、新しい接続ファイルが作成されます。
ファイルが作成されたら、ジオデータベースを登録するときにそのファイルをインポートできます。
ワークグループ ジオデータベースの登録
ワークグループ ジオデータベースは、データベース、または ArcGIS Server の管理データベースとして登録できます。これは、ArcGIS Server Manager または ArcGIS for Desktop のカタログ ツリーから行うことができます。登録オプションの説明とジオデータベースの登録方法については、以下のトピックをご参照ください。