時間対応レイヤーの公開
ArcGIS では、時間の経過に伴うデータセットの状態に関する情報を格納した、時間対応のレイヤーを提供しています。[レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスの [時間] タブを使用して、レイヤーに時間プロパティを設定することができます。
マップを ArcGIS Server で公開するとき、時間対応レイヤーおよびマップ内の時間情報は保持され、マップ サービスを通じてアクセスすることができます。この情報を使用して、マップの表示を変更したり、一時的なクエリを実行したりすることができます。実際、ArcGIS Server のマップ サービスの利用は、時間対応レイヤー上で検索操作を行うための唯一の方法です。
ArcMap または ArcGIS Server のさまざまな Web クライアント用 API のいずれかを使用して、時間対応レイヤーをマップ サービスで使用することができます。たとえば、ArcGIS JavaScript API には、時間対応レイヤーを操作するためのクラスが含まれており、それによって時系列データのパターンを Web マップに表示することができます。
ヒント:
- 時間対応のマップ サービスを公開する場合、マップ サービスの現在の時間を ArcMap のタイム スライダーを使用して設定することができます。現在の時間とは、マップでマップ サービスが開かれる時に、時間対応のマップ サービスのデータが表示される対象となる時間範囲です。マップ サービスを公開する前に、ArcMap の [タイム スライダー] ダイアログ ボックスの[タイム スライダー コントロール] を動かすことにより、マップ サービスの現在の時間を設定することができます。タイム スライダーの使用の詳細
- 時間対応のマップ サービスを公開する場合、マップ サービスの時間範囲を ArcMap のタイム スライダーを使用して設定することができます。マップ サービスの時間範囲は、マップで時間対応のマップ サービスを表示する最小と最大の時間を定義します。タイム スライダーの時間範囲設定について
- マップ サービスを公開する前に、その時間を無効にしたい場合には、タイム スライダーを使用してマップ上の時間を無効にすることができます。マップ上の時間を有効化または無効化するためには、[タイム スライダー] ダイアログ ボックスの[マップ上の時間を有効にする/無効にする] ボタン をクリックします。