サイトの復元について
サイトの共有構成ストアとサーバー ディレクトリが使用できない場合、読み取り専用モードのサイトは容量が低下した状態で動作します。これにより ArcGIS Server Administrator Directory、ArcGIS Server Manager、ArcGIS サービスのディレクトリへのアクセスが許可され、ほとんどのサービスは期待どおりに実行されます。以前のリリースでは、こうした接続問題が発生すると、サイトがダウンしていました。
共有構成ストアが使用不能になり、サーバー ディレクトリはアクセス可能なままの場合は、サイトのすべてのサービスにアクセスして使用することができます。サイトが読み取り専用モードのときに機能する限定された管理操作は使用できなくなりました。また、共有構成ストアが使用できない場合は、サイトを編集可能モードに戻すこともできません。
サーバー ディレクトリが使用できない場合は、共有構成ストアが使用可能かどうかにかかわらず、サービスは期待どおりに機能しますが、次の例外があります。
- ジオプロセシング サービスは動作しません。
- キャッシュ サービスの使用は、高可用性でない限り、動作しません。
- URL を使用したマップまたはイメージ サービスのエクスポートはできません。
共有構成ストアとサーバー ディレクトリの片方または両方が永続的に失われてしまった場合、サイトを復元することができます。サイトは読み取り専用モードにする必要があり、サイトのモードを切り替えるときには、サイト構成ファイルがローカル リポジトリにコピー済みでなければなりません。構成ストアとサーバー ディレクトリを格納した共有のルート パスが利用可能になっていることを確認する必要があります。
サイトを復元するには、次の手順に従います。構成ストアとサーバー ディレクトリは別々に復元します。
構成ストアの復元
構成ストアの復元には、ローカル リポジトリの構成ストアの全内容が含まれます。
- 共有構成ストアの場所のルート パスが使用可能であることを確認します。
共有構成ストアに新しい場所を指定することはできません。
- ArcGIS Server Administrator Directory にログインします。
- [System] > [configstore] > [recover] の順に移動します。
- [Recover] をクリックします。ローカル リポジトリの構成ストアの内容が共有構成ストアにコピーされます。
サーバー ディレクトリの復元
サーバー ディレクトリの復元には、ローカル リポジトリのすべてのディレクトリ コンテンツが含まれます。ただし、outputdir にあるキャッシュ、ジオプロセシング ジョブ、中間データを除きます。公開時にサーバーにコピーされたサービス データも復元されます。
- 共有サーバー ディレクトリの場所のルート パスが使用可能であることを確認します。
共有サーバー ディレクトリに新しい場所を指定することはできません。
- ArcGIS Server Administrator Directory にログインします。
- [System] > [directories] > [recover] の順に移動します。
- [Recover] をクリックします。ローカル リポジトリのフォルダー構造のコンテンツは、共有サーバー ディレクトリにコピーされます。
復元後のサイトは読み取り専用モードのままですが、編集可能モードにサイトのモードを切り替えできるようになります。