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ArcGIS Server on Amazon Web Services における制限

Amazon Web Services 上では、ほとんどの ArcGIS 機能を使用できますが、このトピックでは、サポートされていないいくつかの機能および構成を取り上げます。

サーバ クラスタはサポートされていません。

ArcGIS Server クラスタは Amazon Web Services 上ではサポートされていません。Amazon EC2 で作成する ArcGIS Server サイトでは、すべての GIS サーバに対してデフォルトのクラスタが使用されます。追加クラスタの作成は行わないでください。

ELB(Elastic Load Balancer)と Web ADF の使用に関する制限

Amazon クラウドのスケーリングのために ELB(Elastic Load Balancer)を使用する場合、ArcGIS Server のいくつかの特定機能が制約を受けます。デフォルトでは、ELB は送信されてくるリクエストが、GIS サーバ サイトに参加している任意のインスタンスによって中継されるように構成されています。つまり、特定のクライアント(Web ブラウザのユーザ セッション、デスクトップ クライアント、またはモバイル アプリケーション)からのリクエストが特定の EC2 インスタンスによって処理される保証はありません。これにより、ステートフルな Web アプリケーションの使用が制限されます。

ArcGIS Server Web ADF(Application Developer Framework)アプリケーションは、Web 層(インターネット インフォメーション サービス内)に格納されているユーザ セッション情報に依存しています。Web ADF アプリケーションが機能するには、ユーザ セッション(Webブラウザ)から送信されてくるリクエストが、当該セッション情報が格納される EC2 インスタンスに着信する必要があります。上記で述べたように、ELB の使用時は、これが保証されません。

上級ユーザは、Web ADF セッション情報を SQL Server に格納することでこの制限に対応できます。また、Amazon には、ELB で固定的なセッションを構成するためのスクリプトがいくつか用意されています。ただし、Esri は、Amazon EC2 でのこれらの構成を認可していません。

Web ADF は推奨されないテクノロジであるため、ご使用の Web アプリケーションを JavaScript 用の ArcGIS Web API に移行することをお勧めします。

Amazon による制限

Amazon は、作成可能なリソースに関して一部の制限を設けています。たとえば、EBS ボリュームのサイズ、インスタンスにアタッチ可能な EBS ボリュームの数、一度に実行できるインスタンスの数、1 つのリージョンに割り当て可能な Elastic IP の数などです。制限に対する例外が、Amazon へのリクエストに応じて提供されることがあります。

Amazon による制限に関する最新の公式情報については、「AWS ドキュメント」をご参照ください。