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ArcGIS 10.4.x Server on Amazon Web Services の新機能

ArcGIS 10.4.1 は、保守と品質が改善されたリリースです。10.4.1 で修正された問題の一覧は、「10.4.1 で修正された問題の一覧」をご参照ください。

次のセクションでは、ArcGIS 10.4 Server on Amazon Web Sehrvices (AWS) の変更内容と新機能について説明します。

一般に入手可能な ArcGIS Server Amazon Machine Images

ArcGIS Server Amazon Machine Images (AMI) を AWS Marketplace で入手できるようになりました。ユーザーは Esri カスタマー サポートに連絡して、プライベート イメージを共有してもらう必要はありません。 ただし、AMI を初めて使用する前に、AWS Marketplace で規定されている利用条件に同意する必要があります。

高可用性サイト用の新しい CloudFormation テンプレート

Esri が新たに提供する Amazon CloudFormation テンプレートは、以下のセクションで解説する 3 種類の配置に役立ちます。詳細については、「AWS CloudFormation と ArcGIS for Server」をご参照ください。

高可用性 Web GIS の配置

高可用性 Web GIS を配置するには、arcgis-webgis-ha-windows.template または arcgis-webgis-ha-linux.template を使用します。これらのテンプレートは、Web GIS の各部、つまり、Portal for ArcGISArcGIS for ServerArcGIS Data Store、および ArcGIS Web Adaptor を配置し、高可用性を持つようにこれらのコンポーネントを構成します。これらのテンプレートでは、ポータル コンテンツ、ArcGIS for Server の構成ストアとディレクトリ、およびリレーショナル データ ストアのバックアップ ファイルを含め、Web GIS 構成情報を格納するように AWS Auto Recovery (自動復旧機能) を使用して構成されたファイル サーバー インスタンスが作成されます。このファイル サーバー インスタンスで障害が発生するか、インスタンスが壊れた場合、インスタンスは障害の発生前の状態に自動復旧します。このインスタンスは、同じアベイラビリティ ゾーンにのみ復旧できる点に注意してください。アベイラビリティ ゾーン全体が使用不可の状態の場合、障害回復用の配置を別の AWS リージョンに設定するまで、Web GIS の配置は復旧できません。

別の AWS リージョンへの第二の配置による高可用性 Web GIS の配置

AWS リージョンまたはゾーン全体がダウンした場合でも自分の配置でリクエストに対応し続けることができるように、地理冗長性を必要とする場合は、arcgis-webgis-ha-windows.template または arcgis-webgis-ha-linux.template を使用して、まったく同じ 2 つの Web GIS の配置を 2 つの AWS リージョンに分けて設定できます。Portal for ArcGIS 10.4 と一緒にインストールされる新しい webgisdr ツールが、2 つの配置を定期的に同期させるために使用されます。第一の AWS リージョンまたはゾーンがダウンした場合は、すぐにドメインを第二の Web GIS の配置に切り替えると、サイトは継続して機能できます。

可用性の高い構成ストアを備える GIS サーバー サイト

高可用性 GIS サーバー用の既存の Esri Amazon CloudFormation テンプレート (arcgis-siloed-server-VPC.template) によって構成される ArcGIS Server では、サイロ アーキテクチャが使用されていました。サイロ アーキテクチャを使用すると、可用性の高い Web サービスを実現できますが、このアーキテクチャは管理が難しく、基本的に読み取り専用です。たとえば、新しいサービスを公開する場合は、新しい AMI によってすべてのインスタンスを再配置する必要があります。バージョン 10.4 では、arcgis-server-windows-haconfigstore.template と arcgis-server-linux-haconfigstore.template という新しいテンプレートが Esri によって提供されています。これらのテンプレートは、高可用性 AWS サービス (DynamoDB) に ArcGIS Server 構成ストアを格納する高可用性 GIS サーバー サイトを構成します。さらに、ArcGIS Server ディレクトリが、AWS Auto Recovery を使用して構成されたファイル サーバー インスタンス上に配置されます。このアーキテクチャでは、追加のサービスを公開し、インスタンスに対してセキュリティを設定できます。DynamoDB アベイラビリティ ゾーンがダウンした場合、GIS サーバー サイトは読み取り専用モードにダウングレードされます。サイトは引き続きリクエストに対応できますが、新しいサービスを公開するなど、変更を適用することはできません。このモードでは、別のアベイラビリティ ゾーン内のファイル サーバーに使用する新しいインスタンスを起動することで、サイトを手動で復旧できます。

Windows AMI 上で利用可能な ArcGIS GeoEvent Extension for Server

Esri ArcGIS 10.4 for Server with SQL Server AMI および Esri ArcGIS 10.4 for Server with SQL Express AMI に ArcGIS GeoEvent Extension for Server が含まれるようになりました。ArcGIS for Server を含む ArcGIS GeoEvent Extension for Server ライセンスを使用してインスタンスを認証する場合は、GeoEvent Extension を構成して使用できます。