PrintingTools サービスを使用して、セキュリティで保護されたサービスを含むマップを印刷できます。ただし、サービスまたは Web アプリケーションをセキュリティで保護する方法によっては、セキュリティで保護されたサービスを印刷するのに、カスタム印刷サービスを作成する必要がある場合があります。これは、次のセクションで説明します。
短期間有効なトークンを使用してサービスをセキュリティで保護する場合
短期間有効なトークン (デフォルト) を使用してサービスをセキュリティで保護する場合、ユーザーは Web アプリケーションを開くときに名前とパスワードを入力するように求められます。ユーザーがマップの印刷をリクエストすると、トークンが PrintingTools サービスに渡されます。短期間有効なトークンを使用する場合は、(以下で説明する) カスタム印刷サービスを作成する必要がありません。
長期間有効なトークンを Web アプリケーションのコードに組み込んでいる場合
長期間有効なトークンを Web アプリケーションのコードに組み込んでいる場合、PrintingTools サービスに渡される認証情報は無効になります。このシナリオでは、下記の手順に従って印刷用の独自のサービスを公開する必要があります。このサービスを準備する際に、セキュリティで保護されたサービスからマップをリクエストするときに必要になる認証情報をあらかじめ登録しておきます。
- ArcMap の [カタログ] ウィンドウで [Toolboxes] > [My Toolboxes] の順に展開します。
- [My Toolboxes] を右クリックし [新規作成] > [ツールボックス] の順にクリックします。
- ツールボックスに 「SecurePrinting.tbx」などの名前を付けます。
- カタログ ツリーで、[Toolboxes] > [System Toolboxes] > [Server Tools.tbx] > [印刷] の順に展開します。
- [Web マップのエクスポート (Export Web Map)] ツールを右クリックし、[コピー] をクリックします。
- ステップ 2 で作成したツールボックスを右クリックし、[貼り付け] をクリックします。
- 独自のツールボックスから貼り付けた Web マップのエクスポート (Export Web Map) ツールを右クリックし、[編集] をクリックします。
- プラス ([+]) ボタンをクリックし、印刷するセキュリティで保護されたサービスを含んでいる GIS サーバーを参照します。
この接続には名前とパスワードを保存しておく必要があります。これは、公開者接続または管理者接続ではなく、ユーザー接続である必要があります。
使用できる接続が見つからない場合は、カタログ ツリーに戻り、「ArcGIS for Desktop での ArcGIS Server へのユーザー接続の作成」の手順を使用して作成する必要があります。
印刷サービスをサポートするために必要な数のサーバーへの接続を追加できます。接続の追加を完了したら、[OK] をクリックします。
- 「チュートリアル: 印刷用サービスの公開」の手順に従って、独自のツールボックスからジオプロセシング サービスとして Web マップのエクスポート (Export Web Map) ツールを公開します。チュートリアルのステップ 2 で、上記の手順で貼り付けた Web マップのエクスポート (Export Web Map) ツールを開きます。[サーバー ツール] ツールボックスから元の [Web マップのエクスポート (Export Web Map)] ツールを開かないでください。
注意:
印刷用の独自のサービスを公開したら、ArcGIS Server セキュリティ ルールを適用して、サービスにアクセスできるユーザーを制限することをお勧めします。これにより、セキュリティで保護されたサービスが表示される印刷可能なマップ画像を匿名のユーザーが生成できないようにします。セキュリティの設定については、「GIS Web サービスへのアクセスの制限」をご参照ください。