Portal for ArcGIS のシーン ビューアーには、ArcGIS Online からの World Elevation サービスが含まれています。これらのサービスは、一部のエリアで 30 メートルの解像度を使用します。特定のエリアの標高データの解像度がそれより高い場合は、そのデータをキャッシュされたイメージ サービスとして公開して、ポータルに追加し、ポータルのシーン ビューアーで使用して、3D ホスト シーン レイヤーを描画する高解像度の標高サーフェスを提供できます。
ソース データの準備
対象エリアのソース標高データを取得します。ソース データは LIDAR、写真測量、スポット、またはコンターのソースから取得できますが、そのデータから DTM を作成する必要があります。作成したラスター DTM をスタンドアロン TIFF として保存するか、ラスター データセットとしてジオデータベースに読み込みます。
ArcMap からの公開
DTM データセットを構成した後、そのデータセットをキャッシュされたイメージ サービスとして ArcMap から公開します。
- ArcMap を起動します。
- GIS サーバーの公開者接続が作成されていない場合は、[カタログ] ツリーで接続を作成します。
- ラスター データセットを含むジオデータベースに接続するか、TIFF を含むフォルダーに接続をマップします。
- DTM を右クリックし、[イメージ サービスとして共有] をクリックします。
- [サービスを公開] を選択し、[次へ] をクリックします。
- 公開先の GIS サーバーを選択し、イメージ サービスの名前を入力して、[次へ] をクリックします。
- イメージ サービスを格納する GIS サーバー上のフォルダーを指定します。
- [続行] をクリックして、[サービス エディター] を開きます。
- このサービスに対してさまざまなパラメーターと値を設定できますが、[サービス エディター] で次の必須の値を設定する必要があります。
- [ケーパビリティ] パネルで [イメージング] を選択します。
- [キャッシュ] パネルで、次のすべてを選択します。
- [このイメージ サービスの描画方法] オプションで [キャッシュのタイルを使用] を選択します。
- [タイル スキーマ] で [ArcGIS Online / Bing Maps / Google マップ] を選択します。
- データに適切な [詳細レベル] を指定します。
- [サービスの公開時にキャッシュを自動的に構築します] オプションを選択します。
- [キャッシュ] > [高度な設定] パネルを開き、次の値を設定します。
- [キャッシュ ディレクトリ] で GIS サーバー上の場所を指定します。
- [キャッシュの対象地域] を [データセットの全範囲] に設定します。
- [タイル フォーマット] で [LERC] を選択します。
- 世界のイメージ サービスには [圧縮] のデフォルト値「0.5」が適切ですが、ほとんどの場合は都市や地域など、はるかに小規模なエリアの標高データを公開します。そのような場合は、[圧縮] を「0.1」に設定します。
- [アイテム説明] パネルで、[説明]、[サマリー]、および [タグ] に適切な情報を入力します。
- フェデレーション GIS サーバーに公開する場合は、[共有] パネルを開き、ポータルまたはすべてのユーザーとサービスを共有します。
これで、レイヤーをシーン ビューアーに追加できます。詳細については、Portal for ArcGISのユーザー ヘルプの「シーンの作成」セクションにある「レイヤーの追加」をご参照ください。