タスク パラメーターの [入力モード] の選択肢が [定数] だけに限られる場合、クライアントがパラメーターの値を指定する手段がないので、[ユーザー定義値] または [選択リスト] を指定するためのオプションを入力モードとして利用できません。パラメーター値は定数であり、クライアントは変更できないため、サービス公開時のタスク パラメーターにはなりません。
タスク パラメーターを定数とするごく一般的な理由については、後ほど説明します。
データセット
入力パラメーターの設定対象がデータセットである場合、データセットをインターネット経由では転送できません。データセットのうちフィーチャ、ラスター、テーブルまたはファイルは可搬性で、トポロジ、TIN、ネットワーク データセット、マップ ドキュメント、データベースなどのアイテムは非可搬性です。
[入力モード] を [定数] に設定してタスクを公開した場合、(データ ストアがサーバーのデータセット内に見つからない限り) データセットがタスクで使用できるようにサーバーにコピーされます。
非可搬性データセットおよび可搬性データセットを処理するタスク作成に関する推奨事項については、トピック「入力モードおよびパラメーター データ タイプ」をご参照ください。
コンテナー
コンテナーは、他のさまざまなデータセットが格納されているデータセットです。たとえば、フォルダーにはファイル、ラスター、ファイル ジオデータベースおよび他のジオデータセットを格納できます。ファイル ジオデータベースは、あらゆる種類の地理データセットのコンテナーです。マップ ドキュメント (*.mxd) は、レイヤーおよびそのすべてのプロパティ (データセットへの参照を含む) のコンテナーです。
コンテナーが非可搬性で、[入力モード] を [定数] に設定してタスクを公開した場合、(データ ストアがサーバーのデータセット内に見つからない限り) データセットがタスクで使用できるようにサーバーにコピーされます。一般的なコンテナー タイプの詳細は、次に示すとおりです。
フォルダー
入力パラメーターの設定対象がフォルダーである場合、(サーバーのデータ ストア内にフォルダーが存在しないときは) フォルダーおよびフォルダー内のすべてのファイルがサーバーにコピーされます。コピー対象はファイルおよびジオデータセットだけに限られるので、フォルダー内のサブフォルダーはコピーされません。一部のジオデータセット (たとえば、ファイル ジオデータベース、ラスター、TINS) は技術的にはフォルダーですが、コピー対象のフォルダー内に検出された場合は、サーバーにコピーされます。
マップ ドキュメント
入力パラメーターがマップ ドキュメントである場合、マップ ドキュメント、そのすべてのレイヤー、およびレイヤーによって参照されるすべてのデータセットがサーバーにコピーされます。参照先のデータセットは、サーバーのデータストア内に見つからない場合、サーバーにもコピーされます。基本的に、マップ ドキュメントはパッケージ化され、サーバーに送信されてから、サーバー上で解凍されます。
ジオデータベース
入力パラメーターがジオデータベースである場合、そのジオデータベースおよびその内容が (サーバーのデータ ストア内に見つからない限り) サーバーにコピーされ、コピーされたジオデータベースがタスクで使用されます。
パーソナル ジオデータベース (.mdb) はサーバー プラットフォーム (64 ビット Windows および Linux) 上ではサポートされないので、サーバーにコピーされる際に、ファイル ジオデータベースに変換されます。エンタープライズ ジオデータベースも、サーバーにコピーされる際に、ファイル ジオデータベースに変換されます。
バリュー テーブル
バリュー テーブルは多くのツールによって使用されます。バリュー テーブルは、下図に示すようなマルチフィールド テーブルです。
クライアントに独自の値を指定させる (定数値を使用させないようにする) 必要がある場合、モデルまたはスクリプトをバリュー テーブル以外のデータ タイプを使用するように変更する必要があります。バリュー テーブルの詳細については、「入力モードおよびパラメーター データ タイプ」をご参照ください。