ArcGIS Server には、スクリプトで利用可能なユーティリティがいくつか用意されています。これらを使用して、サーバーをオペレーティング システムのコマンド ラインから管理できます。これらのユーティリティは、一連のスクリプトとして <ArcGIS Server installation location>/tools/admin にインストールされています。これらのユーティリティはこの場所から直接実行することも、ディレクトリのフル パスを参照して実行することもできます。
これらのユーティリティを使用して、次の操作を実行できます。
- サービスの開始と終了
- クラスターへのコンピューターの追加とクラスターからのコンピューターの削除
- サービス定義ファイル (*.sd) からのサービスの公開
- サイト構成のバックアップまたは復元
- 新しいマップ キャッシュの定義
- マップ キャッシュの構築と削除
- マップ キャッシュ形式 (エクスプロードおよびコンパクト) の変換
- セキュリティのベスト プラクティスを実現するための ArcGIS Server のスキャン
注意:
これらのユーティリティは、トークンベースの認証のみをサポートしています。サイトで Web 層認証が使用されている場合、以下のセクションで説明するように、組み込みアカウントを使用してこれらのスクリプトを実行し、サイトのローカル URL を指定する必要があります。
共通パラメーター
ユーティリティの多くで、次の表に示すパラメーターが使用されます。
パラメーター | 詳細 |
---|---|
-u | ユーティリティを実行する ArcGIS Server ユーザーの名前。ユーザーには、操作を実行するための適切なレベルの権限が必要です。サイトが Web 層認証を使用するように構成されている場合、プライマリ サイト管理者のアカウントなどの組み込みユーザーを指定します。 |
-p | -u パラメーターで指定したユーザーのパスワード。 |
-s | サイトの URL。次のいずれかの形式で指定します。
|
-h | ユーティリティのヘルプを出力します。 |
次の例で、これらのパラメーターの動作を確認できます。この例では、サイトの管理ユーティリティの -lc (クラスターのリスト) コマンドを使用して、サイト内のクラスターをリスト表示しています。
レガシー:
10.2.2 以前のバージョンでは、コマンド ラインからユーティリティを実行するときに Python ディレクトリと Python 拡張子 (* .py) を参照する必要がありましたが、 10.3 では、これが不要になりました。このような Python への依存性なしで、コマンド ラインから直接ユーティリティを実行することができます。
これらのユーティリティの実行を自動化するロジックを実装した場合は、スクリプトを更新して Python への依存性を削除する必要があります。次に例を示します。
- <ArcGIS Server installation location>/arcgis/server/tools/python
- コマンド ライン ユーティリティの名前を参照するときの * .py 拡張子
正しい使用法については、次の例をご参照ください。
<ArcGIS Server installation location>/arcgis/server/tools/admin/managesite -u admin -p admin -s http://gisserver.domain.com:6080 -lc