セキュリティ レベルの高い環境下では、すべてのネットワーク通信に HTTPS だけを使用できます。ArcGIS Server を構成して、HTTP リクエストを自動的に HTTPS ポートにリダイレクトすることができます。これにより、ArcGIS Server での HTTP の使用を効果的に無効化できます。
HTTP アクセスを無効にする前の注意事項
すべての HTTP 通信を無効にする前に以下の点に注意してください。
- ArcGIS Web Adaptor などの Web ゲートウェイを通してアクセスするように ArcGIS Server サイトを構成している場合は、Web ゲートウェイも、HTTP リクエストをブロックまたはリダイレクトして HTTPS リクエストだけを許可するように構成する必要があります。
- インストールされたショートカットは、URL に HTTP を使用するように構成されているため、インストールされたショートカットからローカル ヘルプ ドキュメントにアクセスできなくなります。回避策として、HTTPS を使用するようにショートカットを手動で変更することができます。これは、Esri が Web 上でホストしているコンテンツではなく、ローカル ヘルプ リソースのみに適用されることを念頭に置いてください。
ArcGIS Server に対するすべての HTTP アクセスを無効化するには、以下の手順に従います。
- ArcGIS Server Administrator Directory にログインします。通常、その URL は https://gisserver.domain.com:6443/arcgis/admin を使用できます。
- [security] > [config] > [update] の順に移動します。
- [Protocol] パラメーターで [HTTPS Only] オプションを選択して、[Update] をクリックします。
- ArcGIS Server のリソースに HTTP を通してアクセスできないことを確認します。
注意:
ArcGIS Web Adaptor がサイトの通信プロトコルの変更を認識するまで、1 分かかります。
レガシー:
10.2.1 以前のバージョンでは、ArcGIS Server の通信プロトコルの更新後に、ArcGIS Web Adaptor を再構成する必要がありました。10.2.2 以降のバージョンでは、この作業は必要なくなりました。