ヒント:
サイトには、ArcGIS Server が配置されます。 ArcGIS Server を既存サイトに追加する目的でインストールした場合、ArcGIS Server Manager を最初に開いたときに、そのサイトを指定することができます。
注意:
既存のサイトが、HTTP のみを使用するように構成されている場合、「ArcGIS Server Manager でのサイトへの GIS サーバーの追加」のトピックで説明されているように、新しい GIS サーバーをそのサイトに追加する必要があります。
ArcGIS Server コンピューターをサイトに追加する前に、次の条件が満たされているか確認する必要があります。
- サイト内の他の ArcGIS Server コンピューターと同じオペレーティング システム プラットフォーム上で稼働している必要があります。サイト内のすべてのコンピューターで、同じオペレーティング システム バージョンとハードウェア リソースを使用することをお勧めします。それぞれが 3 GHz プロセッサおよび 8 GB の RAM を搭載した Windows Server 2008 R2 上で実行されている複数の ArcGIS Server コンピューターで構成されている場合、サイトに追加するコンピューターも同じオペレーティング システムとハードウェア仕様である必要があります。
- サイト内の他の ArcGIS Server コンピューターと同じバージョン番号である必要があります。
- サイト内の他の ArcGIS Server コンピューターと同じライセンスが適用されている必要があります。
- サイトの構成ストアとサーバー ディレクトリに対する読み書きが可能であること。この要件の詳細については、「構成ストアについて」および「サーバー ディレクトリについて」をご参照ください。
- サイト内の他のすべての ArcGIS Server コンピューターと同じ ArcGIS Server アカウントで ArcGIS Server を実行している必要があります。これには、ドメイン アカウントか、またはすべてのコンピューター上で同じ名前とパスワードを持つローカル アカウントを使用できます。このアカウントの詳細については、「ArcGIS Serverr アカウント」をご参照ください。
- 「ArcGIS Server で使用されるポート」に示されているポートを通じて、サイト内の他のすべての ArcGIS Server コンピューターと通信できること。これには、ファイアウォール設定の調整が必要になる場合があります。
- サイト上のサービスが参照するすべてのデータを読み取ることができること。これを確認する良い方法は、コンピューターがサイトに登録されているすべてのデータ ストレージの場所に対する権限を持つかどうかをチェックすることです。これらの登録された場所の詳細については、「ArcGIS Server へのデータの登録について」をご参照ください。
コンピューターをサイトに追加するには、次の手順に従います。
- ArcGIS Server Manager を開きます。ブラウザーで ArcGIS Server Manager を開くための URL は https://gisserver.domain.com:6443/arcgis/manager です。また、インストール済みのショートカットを使用することもできます。
ユーザー名とパスワードを求められた場合は、別のユーザーがこのコンピューターを既存のサイトにすでに参加させています。
- [既存サイトに参加] をクリックします。
- 参加させるサイトの URL を入力します。URL の形式は通常、https://gisserver.domain.com:6443/ です。
- 参加させるサイトの管理者名とパスワードを入力します。これは、サイトを作成したときに使用したユーザー名およびパスワードと同じである場合 (プライマリ サイト管理者) や、サーバー管理者が管理権限を付与した別の ArcGIS Server ユーザー アカウントである場合があります。
[次へ] をクリックします。
- このコンピューターを結合するクラスターを選択します。
このオプションは、複数のクラスターが検出された場合のみ表示されます。クラスターは、特定のサービス群を専門に実行するために、GIS サーバー コンピューターのサブセットをグループ化する方法です。
[次へ] をクリックします。
- 構成のサマリーを確認して、コンピューターをサイトに参加させる準備ができたら [完了] をクリックします。
コンピューターがサイトに追加されます。
詳細:
サイトを作成したり、サイトにコンピューターを参加させたりする場合、<ArcGIS Server installation directory>\usr\logs\<machine name>\server に [冗長] レベルでログが書き込まれます。サイトの作成またはコンピューターの追加に失敗した場合は、ログをテキスト エディターで開いて、問題に関する詳しい情報を確認できます。
サイトの作成または参加が完了すると、ログは <ArcGIS Server installation drive>\arcgisserver\logs に移動し、ログ レベルが [警告] に設定されます。ArcGIS Server アカウントに、このフォルダーに対する作成または書き込みの権限がない場合、サイトの作成またはサイトへの参加は失敗します。ドライブ全体へのフォルダーの作成権限を ArcGIS Server アカウントに付与しない場合は、このフォルダーを事前に手動で作成し、ArcGIS Server アカウントにフォルダーに対する書き込みの権限を付与することができます。