ArcGIS Server に含まれる PrintingTools ジオプロセシング サービスを使用してマップを印刷する場合は、レイヤーおよび範囲情報を含むマップの JSON (JavaScript Object Notation) 形式を構成する必要があります。JSON は Esri ExportWebMap 仕様に従って構成します。
ArcGIS Web API を使用するときに、JSON の構築について心配する必要はありません。これはすべて API によって処理されます。ただし、このトピックは JSON を構築することが必要になった場合の参考のために含まれています。考えられるのは、PrintingTools サービスを直接呼び出すこと、または別のアプリケーションからソース ジオプロセシング ツールの [Web マップのエクスポート (Export Web Map)] を実行することが必要になった場合などです。
Web マップは 5 つのトップ レベルのオブジェクトで構成されます。
{
"mapOptions": {},
"operationalLayers": [],
"baseMap": [],
"exportOptions": {},
"layoutOptions": {}
}
mapOptions
必須のオブジェクト mapOptions は、マップ表示プロパティを定義します。
構文: | 例 |
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説明 | |
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operationalLayers
operationalLayers リストには、マップに表示されるすべての操作レイヤーが含まれます。配列の順序により、マップ内のレイヤーの描画順序が決まります。各レイヤーのタイプは、URL リソースのレスポンスによって指定されます。リソースが URL から決められない場合は、タイプ プロパティによってタイプが決まります。たとえば、WMS レイヤーでは、"type" : "wms" を指定する必要があります。全タイプの操作レイヤーに共通のプロパティと、各タイプの操作レイヤーに固有のプロパティがあります。
セキュリティで保護されたレイヤーの場合は、レイヤー定義でトークンを指定します。ユーザー名とパスワードを URL の一部に使用することはできません。
注意:
マップ サービス、フィーチャ サービス、またはイメージ サービスについては、サービスの REST エンドポイントをポイントする URL を使用します。SOAP エンドポイントはサポートされません。
操作レイヤーの構文 |
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説明 |
注意:次に示すプロパティは、すべてのタイプの操作レイヤー (マップ サービス レイヤー、クライアント側グラフィックス、KML レイヤーなど) で共通です。したがって、このセクションの各操作レイヤー タイプの説明に記載されていない場合があります。
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マップ サービス レイヤーの構文 | 例 |
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説明 | |
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フィーチャ レイヤーの構文 | 例 |
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説明 | |
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イメージ サービス レイヤーの構文 | 例 |
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説明 | |
注意:イメージ サービス レイヤーの詳細については、「ArcGIS REST API」をご参照ください。 |
WMS サービス レイヤーの構文 | |
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説明 | |
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KML レイヤーの構文 | 例 |
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説明 | |
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クライアント側イメージの構文 | 例 |
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説明 | |
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クライアント側グラフィックスの構文 | 例 | |
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説明 | ||
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URL による CSV (カンマ区切り) ファイルの構文 | 例 | |
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説明 | ||
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その他のプロパティ
注意:
次のプロパティの詳細については、「ArcGIS REST API」をご参照ください。
- source
- renderer
- symbol
- textSymbol
- labelingInfo
- geometry
- geometryType
- spatialRel
- relationParam
テンポラル レンダラーの drawingInfo を定義する構文 | 例 |
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symbolAger を定義する構文 | |
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agerClassBreakInfo を定義する構文 | |
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説明 | |
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ジオプロセシングの結果
ジオプロセシングの結果を含めるには、次の 2 つの方法があります。
- ジオプロセシングの結果がフィーチャ セットとして返され、クライアント側でグラフィックスとして描画される場合は、フィーチャ コレクションとして結果を送ります。
- 結果がジョブの結果マップ サービスによって描画される場合は、新しいマップ サービス レイヤーを operationalLayers に追加し、結果のエンドポイントをポイントするように URL プロパティを設定します。たとえば、次のように指定します。
- バージョン 10.1 以降でのジオプロセシング結果: http://gisserver.domain.com:6080/arcgis/rest/services/GPJobMapServiceName/MapServer/jobs/job_id
- バージョン 10.0 以前でのジオプロセシング結果: http://gisserver.domain.com/arcgis/rest/services/GPServiceName/GPServer/GPTaskName/jobs/job_id/results/out_param_name
例: ジョブ結果マップ サービスによって描画される操作レイヤーとしてのジオプロセシングの結果
"operationalLayers" : [
{
"url" : "http://gisserver.domain.com:6080/arcgis/rest/services/Buffer/MapServer/jobs/j9aa6c36d59f44829a0daeadb2d0ff87b",
"title" : "Geoprocessing Result"
}
]
baseMap
マップには 1 つの baseMap が含まれています。また、この baseMap には、タイトル、および順序付けされた baseMapLayers のリストを含む baseMapLayers プロパティが含まれています。各 baseMapLayer は、同じ空間参照およびタイル スキーマに存在する必要があります。baseMap があるときは、baseMap がマップの空間参照を定義します。
baseMap の構文 | 例 |
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basemapLayer としての Bing Maps の構文 | 例 |
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basemapLayer としての OpenStreetMap の構文 | 例 |
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説明 | |
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basemapLayer としての WebTiledLayer の構文 | 例 |
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説明 | |
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basemapLayer としての WMTS の構文 |
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exportOptions
このオブジェクトは、出力マップの設定を指定します。
構文 | 例 |
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説明 | |
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layoutOptions
利用できるさまざまなページ レイアウト エレメントの設定を指定します。これは、使用可能なレイアウト テンプレートが選択されている場合にのみ必要です。ページ レイアウト エレメントには、タイトル、著作権情報、縮尺記号、作成者の名前、カスタム テキスト エレメントが含まれます。
注意:
このオプションは、既存のエレメントのプロパティだけを置き換えます。選択されたレイアウト テンプレートにエレメントが存在しない場合には、関連するプロパティは無視されます。たとえば、レイアウト テンプレートに著作権情報エレメントがない場合は、layoutOptions で copyrightText エレメントが指定されていても、レイアウトに新しい著作権情報エレメントを追加できません。
このオブジェクトのプロパティはすべてオプションです。プロパティの値を指定した場合は、対応するページ レイアウト エレメントの値が置き換えられます。それ以外の場合は、既存のエレメントは何も変更されません。
ExportWebMap テキスト エレメント | 対応する ArcMap のダイナミック テキスト |
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titleText | <dyn type="document" property="title"/> |
authorText | <dyn type="document" property="author"/> |
copyrightText | <dyn type="document" property="credits"/> |
注意:
詳細については、ArcGIS Help の dynamicText をご参照ください。
構文 | 例 |
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説明 | |
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制限事項
メモ レイヤー内でフィーチャレベル シンボルが優先されるように設定されていても、レンダラー タイプがクラス閾値またはシンプルの場合はサポートされません。