レイヤーが ECW 形式のラスターです。デフォルトでは、ArcGIS Server のインストールで ECW 形式のラスターがサポートされません。適切なサポートがない場合、ECW 形式に基づくラスターは描画されません。
解決策
- ECW ベースのラスターをファイル ジオデータベースまたはエンタープライズ ジオデータベースに変換して、ECW ベースのレイヤーをジオデータベース レイヤーに置き換えます。
- また、サーバーにデータをコピーすることもできます。この場合は、元のデータ ソースとは関係なく、レイヤーによって参照されているすべてのデータが、サーバー上の単一のファイル ジオデータベースに統合されます。これを行うには、データをコピーするオプションがオンになっているサーバーへの接続が必要になります。
ArcGIS Desktop を使用して ArcGIS Server への公開者接続を確立する方法およびデータをサーバーにコピーする方法の詳細
- あるいは、サーバー向けに適切な ECW ライセンスを取得する予定の場合は、マップ内の ECW 形式のラスター レイヤーをそのままにしておくことができます。サーバーでは、適切なライセンスがインストールされるまでそのレイヤーは描画されません。
追加情報
ECW (Enhanced Compressed Wavelet) は、ERDAS ER Mapper に独自の形式です。JPEG 2000 と同様、ウェーブレットベースの不可逆圧縮です。
ECW ラスター形式は ArcGIS Desktop で直接サポートされていますが、ArcGIS Server と ArcGIS Image Extension for Serverではサポートされていません。サーバー ベースの製品で ECW を使用するには、Intergraph からライセンス権限を別途取得する必要があります。ライセンスをリクエストする目的で Intergraph に問い合わせるには、sgilicense@intergraph.com に電子メールを送信します。Intergraph からライセンスが付与されると、ArcGIS Server と ArcGIS Image Extension for Serverで ECW サポートを有効にすることができます