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マップ キャッシュのサイズの推定

公開時にキャッシュを自動的に作成するか手動で作成するかを適切に決定できるように、ArcGIS では予想されるキャッシュ サイズの推定値を提示します。

  • [サービス エディター] ダイアログ ボックスの [キャッシュ] タブに表示される [推定キャッシュ サイズ] の推定は、選択した画像形式の平均タイル サイズとキャッシュ内の予想タイル数を基にした概算です。この推定は、JPEG 以外の画像形式ではベクター マップを、JPEG および MIXED 形式ではラスター画像を前提にしています。JPEG および MIXED 形式では、推定の前提は圧縮品質 75 です。
  • [マップ サービス キャッシュのタイルを管理 (Manage Map Server Cache Tiles)] ツールは、ダイアログ ボックスの各縮尺チェックボックスの横にキャッシュ サイズの推定値を表示します。これらは、上記の [推定キャッシュ サイズ] と同じ方法で求めた基本的な推定値です。
  • [サービス エディター] ダイアログ ボックスの [キャッシュ] タブにあるボタンからアクセスできる [キャッシュ サイズの計算] ユーティリティは、最も正確なキャッシュ サイズの推定値を示します。このユーティリティは、サービスに対してランダムなサンプル タイルを構築し、それらを使用してサイズの推定値を外挿します。構築するサンプル キャッシュの量を増減し、推定の正確さを調整することができます。

使用する画像形式と縮尺が明らかである場合は、推定を行う前に、それらの値を構成することをお勧めします。ただし、推定を使用することで、別の画像形式を選択した場合のキャッシュ サイズの変化を確認できます。

キャッシュ サイズの計算ユーティリティの使用

キャッシュ サイズの推定値を計算するには、次の手順に従います。キャッシュ サイズの計算ユーティリティを使用できるのは、サービスを公開する前だけです。既存のサービスに対して実行することはできません。

  1. ArcMap でサービスを公開する処理を開始し、[サービス エディター] ダイアログ ボックスを使用する手順まで進みます。
  2. [キャッシュ] タブをクリックします。
  3. キャッシュからタイルを使用してマップを描画しているか確認し、[キャッシュ サイズの計算] をクリックします。
  4. [推定品質] プロパティを設定し、推定値の正確さと、計算に要する時間を指定します。推定値のターゲットを上げると、必要なサンプル タイル数が増え、計算に時間がかかるようになります。
  5. [開始] をクリックします。サーバー管理者が許可したキャッシュの最大縮尺から、推定値が縮尺ごとに表示されます。これは、ディスク上の格納領域が最大となる縮尺です。
  6. 必要に応じて、[スキップ レベル] をクリックし、ある縮尺レベルの推定をスキップできます。
  7. 推定値の計算を停止したい場合は、[停止] をクリックします。

ユーティリティを閉じた後、ユーティリティで計算した推定値が [推定キャッシュ サイズ] に表示されます。

対象領域がフィーチャクラスである場合の推定

推定には長方形のマップ範囲だけが反映されていることに注意してください。キャッシュの対象領域としてフィーチャクラスを指定した場合、推定はフィーチャクラスの境界そのものではなくフィーチャクラスの各ポリゴンの四角形のバウンディング ボックスに基づきます。不規則な形状の地理フィーチャをキャッシュする場合は、フィーチャクラスの境界にグリッドをクリップすることにより、より正確な推定を得ることができます。グリッドを作成するには、[フィッシュネットの作成 (Create Fishnet)] ツールを使用します。