組織の ArcGIS Server 管理者または公開者は、オンプレミスのデータ ストアとクラウド ストアを登録するオプションを使用できます。これを実行する際には、データ フォルダー、データベース、ジオデータベースを ArcGIS Server に登録することで、公開するサービスがそれらのフォルダー、データベース、ジオデータベースのデータを参照できるようにします。データ登録により、アクセスする場所のリストが ArcGIS Server に提供されます。データ登録は、複数のコンピューターにわたって公開するときに、ArcGIS Server がデータ パスを調整するのにも役立ちます。
以下のセクションでは、PostgreSQL データベースに (データベースがジオデータベースを含むかどうかにかかわりなく) 接続し、データベースを ArcGIS Server に登録するために、ArcGIS クライアントを準備する方法を説明します。
変数の設定
ArcGIS Server (Linux 版) から接続する場合は、ArcGIS Server の init_user_param.sh スクリプトで次の変数を PostgreSQL 用に設定する必要があります。
- PGHOME
- PATH
- LD_LIBRARY_PATH
詳細については、「ArcGIS Server のデータベース接続の構成」をご参照ください。
権限の付与
データベースへの接続に使用する PostgreSQL のログインまたはグループに対して、公開されるデータにアクセスするためのデータベースの権限を付与する必要があります。
- ロールはデータベースに直接接続できる必要があります。デフォルトでは、この権限は public グループに付与されます。この権限を public グループから削除する場合は、それを特定のログイン ロールまたはグループに付与する必要があります。
- ロールには、公開するデータまたはその他のリソースを含むすべてのスキーマに対する USAGE 権限を付与する必要があります。ジオデータベースを使用している場合、ロールには sde スキーマに対する USAGE 権限を付与する必要があります。
- ロールには、公開するデータに対する SELECT 以上の権限を付与する必要があります。
- 編集可能なフィーチャ サービスを公開する場合、編集するデータに対して必要になる権限 (INSERT、UPDATE、DELETE) をロールに付与する必要があります。SELECT、INSERT、UPDATE、および DELETE 権限は ArcGIS Desktop から付与できます。手順については、「データセット権限の付与と取り消し」をご参照ください。
- ジオデータベースを管理データベースとして登録する場合、ジオデータベースのデータの作成に必要な権限を持っているログイン ロールと接続する必要があります。ログイン ロールは、ログイン ロール名に一致するデータベース内のスキーマを持っている必要があります。
さまざまなタイプのデータベース ユーザーの権限については、「PostgreSQL でのジオデータベースの権限」をご参照ください。
PostgreSQL への接続
PostgreSQL データベースを ArcGIS Server サイトに登録するには、次の情報が必要です。
- 接続するデータベース管理システムのタイプ (この場合は PostgreSQL)
- PostgreSQL がインストールされているサーバー名
- データベース認証に設定された認証タイプ
- 有効なデータベース ログインとパスワード (接続に保存する必要があります)
- データベースの名前
詳細については、「ArcMap でのデータベース接続」をご参照ください。
レガシー:
ArcGIS 10.3 ジオデータベース以降では、エンタープライズ ジオデータベースへの接続に ArcSDE サービスを使用できません。ArcSDE サービスを使用して 10.2.2 以前のリリースのエンタープライズ ジオデータベースに接続するには、[ArcSDE 接続ファイルの作成 (Create ArcSDE Connection File)] ジオプロセシング ツールまたは Python スクリプトを使用して .sde ファイルを作成し、ジオデータベースを ArcGIS Server に登録するときに、この接続をインポートします。
ArcGIS Server への登録
ArcGIS Server Manager または ArcMap のカタログ ツリーから、データベースを登録できます。登録オプションの説明とデータベースの登録方法については、次のトピックをご参照ください。