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キャッシュのコピー

マップ キャッシュをフォルダー間またはコンピューター間で移動しなければならないことがあります。キャッシュが小さい場合は、オペレーティング システムのコピー/貼り付け機能を使用することができます。キャッシュが大きい場合は、簡単にはコピーできない可能性があります。これは通常、キャッシュに割り当てられているディスク容量のサイズのせいではなく、キャッシュのファイルの数が非常に多いためです。

コンパクト キャッシュ格納方式は、大きなキャッシュのコピーを容易にするために設計されました。このタイプのキャッシュでは、タイルは個別のファイルに格納されず、*.bundle ファイルにグループ化されています。これによって、コピーするファイル数がかなり少なくなり、キャッシュが小さくなります。もう 1 つの選択肢であるエクスプロード格納形式ではなく、コンパクト キャッシュ格納方式を使用すると、キャッシュのコピー時間を大幅に短縮できます。

大きなエクスプロード キャッシュをコピーする必要がある場合は、コピー/貼り付け機能ではなくコマンド ラインを使用します。Robocopy コマンドにより、ディレクトリとそのサブディレクトリをすべてコピーすることができます。次に、Robocopy を使用して、USA というキャッシュをネットワーク上の場所 (Z ドライブとしてマウントされています) からローカル コンピューター上のキャッシュ ディレクトリにコピーする方法を示します。

robocopy Z:\cache\USA C:\arcgisserver\arcgiscache\USA /s

コマンド ライン構造とパラメーターの詳細については、Microsoft の Robocopy コマンドのドキュメントをご参照ください。

多数のファイルをコピーするのに役立つさまざまなアプリケーションがサードパーティから提供されています。これらのアプリケーションを使ってコピーするほうが、オペレーティング システムのツールを使用するよりも安全です。一部のアプリケーションでは、ジョブをスケジュールしたり、キューに配置したりできます。

FTP を使ってエクスプロード キャッシュを移動する場合は、あらかじめファイルを Zip にまとめておくと、ファイル転送をよりスムーズに行えます。Zip ファイルに圧縮することが目的ではなく、手に負えない数の小さなファイルの転送を避けることが目的です。圧縮と展開を容易にするのに役立つアプリケーションがサードパーティからいくつか提供されています。

キャッシュとフォルダー構造

既存のマップ サービスが存在するコンピューターにキャッシュをコピーすると、サービスの再起動時にキャッシュが検出されます。トップレベルのキャッシュ フォルダーには、マップ サービスと同じ名前を付ける必要があります。例外として、マップ サービスが GIS サーバーのフォルダー内に構成されている場合には、トップレベル ディレクトリの構文は <フォルダー名>_<マップ サービス名> となります。


このトピックの内容
  1. キャッシュとフォルダー構造