サービスの開始と停止は、ArcGIS Server の管理で実行する必要がある共通操作です。たとえば、サービスの一部のプロパティに対する変更を有効にするには、サービスを停止して変更を行った後、再度サービスを開始する必要があります。
サービスの開始
サービスを開始することにより、クライアントがサービスにアクセスできるようになります。サービスを開始すると、サーバーが指定された最小数のインスタンスを生成します。クライアントがサービスをリクエストすると、サーバーは利用可能なインスタンスを返します。利用可能なインスタンスがない場合、サーバーはインスタンスの最大数に達するまで、必要に応じてインスタンスを生成します。インスタンスが最大数に達した時点で、新たにサービスをリクエストしたクライアントはキューに配置され、次に利用可能なインスタンスを待機します。
サービスの停止
サービスを停止すると、サーバーはその時点で、そのサービスのインスタンスをすべて削除します。これにより、サービスに割り当てられていたコンピューターのリソースはすべて解放されます。サービスが利用できなくなるので、サービスを使用していたクライアントは正常に動作しなくなる可能性があります。
サービスを開始および停止するコマンドがある場所
サービスを開始および停止するコマンドは、ArcGIS Server Manager と ArcGIS Desktop で利用できます。これらのコマンドにアクセスするには、次の手順に従います。
ArcGIS Server Manager
- ArcGIS Server Manager を開いてログインします。この手順の詳細については、「ArcGIS Server Manager へのログイン」をご参照ください。
- [サービス] > [サービスの管理] の順にクリックします。[開始] ボタンと [停止] ボタンを含む [サービスの管理] モジュールが表示されます。[停止] ボタンが無効になっている場合は、そのサービスが現在停止していることを示します。逆に、[開始] ボタンが無効になっている場合は、サービスが開始されていて、現在実行中であることを表します。
- いずれかのコマンドをクリックします。コマンドは、モジュール内で選択されたサービスに対してのみ適用されます。
ArcGIS Desktop
- カタログ ツリーで [GIS Servers] ノードを展開します。
- [ArcGIS Server サーバーの追加] をダブルクリックし、[GIS サーバーを管理する] をダブルクリックして、サーバーへの管理者接続を確立します。接続をすでに設定してある場合は、この手順を省略できます。接続方法については、「ArcGIS Desktop での ArcGIS Server への管理者接続の作成」をご参照ください。
- ArcGIS Server への接続内でサービスを右クリックすると、サービスを開始および停止するためのメニューが表示されます。あるいは、同じ操作が含まれている [ArcGIS Server ツール] ツールバーを表示することもできます。