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ArcGIS Server サイト モードについて

ArcGIS Server サイト モード

バージョン 10.4 以降、ArcGIS Server は、サイトへの変更を制御できる読み取り専用モードを提供します。このモードを有効にすると、新しいサービスを公開できなくなり、ほとんどの管理操作がブロックされます。既存のサービスは以前と同様に機能します。たとえば、サイトが読み取り専用モードである場合も、フィーチャ サービスのデータを編集できます。

デフォルトでは、サイトは編集可能モードに設定されます。つまり、サイトは管理構成に公開され、新しいサービスを公開できます。ArcGIS Server Manager でサイト モードを切り替える方法については、「ArcGIS Server Manager での ArcGIS Server サイト モードの変更」をご参照ください。

読み取り専用モードでは、サイトへのコンピューターの追加または削除や、ログのクエリ検索など、特定の管理操作を引き続き使用できます。サイトが読み取り専用モードである場合に使用可能な管理操作と無効化される管理操作の一覧については、「管理操作および ArcGIS Server サイト モード」をご参照ください。

読み取り専用モードに切り替えると、サイト内の各コンピューターのローカル リポジトリにサイト構成ファイルがコピーされます。したがって構成ストアへの接続中にエラーが発生した場合でも、サイトはローカル リポジトリから読み取ることができます。このサイトは容量が低下した状態で動作することになりますが、ArcGIS Server Administrator Directory、ArcGIS Server Manager、および ArcGIS Server Services Directory へのアクセスが許可され、ほとんどのサービスは期待どおりに実行されます。以前のリリースでは、こうした接続問題が発生すると、サイトがダウンしていました。

容量が低下した状態でサイトが動作してる場合、サイトが読み取り専用モードのときに機能する限定された管理操作は使用できなくなりました。サービスは期待どおりに機能しますが、次の例外があります。

  • ジオプロセシング サービスは動作しません。
  • キャッシュ サービスの使用は、高可用性でない限り、動作しません。
  • URL を使用したマップまたはイメージ サービスのエクスポートはできません。

フェデレーション

読み取り専用モードのサイトは、フェデレートできません。フェデレーションが可能なのは編集可能サイトのみです。ただし、すでにフェデレートされているサイトを読み取り専用モードに切り替えることはできます。

ホスティング サーバー

ホスティング サーバー サイトは読み取り専用モードに設定できません。読み取り専用モードのサイトは、ホスティング サーバー サイトには指定できません。

高度なサイト モードの構成

デフォルトでは、読み取り専用モードに切り替えると、サイト内の各コンピューターのローカル リポジトリにサイト構成ファイルがコピーされます。これに伴い、サービスが再起動します。このデフォルト動作を変更するには、ArcGIS Server Administrator Directory でプロパティを編集する必要があります。高度なサイト モードの構成の手順と詳細については、「高度なサイト モードの構成」をご参照ください。

サイトの復元

読み取り専用モードのサイトから共有構成ストアへの接続が失われた場合、そのサイトを復元できます。詳細については、「サイトの復元」をご参照ください。

アップグレード

サイトのアップグレード時に、モードが編集モードに切り替えられていない場合、モードは自動的に編集可能に設定されます。サイトのすべてのコンピューターが正常にアップグレードされた後も、サイトは編集可能モードのままになります。アップグレードが完了したら、再び読み取り専用モードに切り替えることができます。