ArcGIS Server インスタンスまたは ArcGIS Enterprise インスタンスをアマゾン ウェブ サービス上で起動すると、ログインしてソフトウェアを認証したり (必要な場合)、その他の ArcGIS 管理タスクを実行できます。
以下に、リモート デスクトップ接続を使用して Windows インスタンスにログインする方法について説明します。
注意:
リモート デスクトップ接続を使用してログインを試みる前に、インスタンスで使用する Amazon セキュリティ グループのポート 3389 を開けておく必要があります。手順については、「ArcGIS の Amazon セキュリティ グループの利用」をご参照ください。また、ユーザーのコンピューターが組織のファイアウォールの外側にあるコンピューター (特に、Amazon サブネット上のコンピューター) にリモート デスクトップ接続できることをシステム管理者に確認する必要もあります。
- AWS Management Console にログインし、[Instances] をクリックします。
- リストからインスタンスを探し、起動していることを確認します。
- インスタンスのリストで、インスタンスをクリックし、その下に表示される詳細情報を確認します。[パブリック DNS] に指定されている名前をメモするか、コピーします。
注意:
EPC-VPC インスタンスをどのように作成したかによっては、パブリック DNS がない場合があります。たとえば、ArcGIS Server Cloud Builder on Amazon Web Services によって作成されたインスタンスには、パブリック DNS がありません。インスタンスにパブリック DNS がない場合、Amazon Elastic IP を割り当て、それをインスタンスに関連付けます。その Elastic IP を記録します。このワークフローでは、DNS の代わりに Elastic IP を使用して、後でインスタンスに接続します。
- インスタンスを右クリックし、[Windows パスワードの取得] をクリックします。
- [選択...] をクリックし、インスタンスの作成時に指定したキー ペア ファイル (*.pem) を参照します。
- [パスワードの暗号化] をクリックし、表示されたパスワードを安全な場所に保存するか、メモします。
- インスタンスを右クリックし、[システムログの取得] をクリックします。このページには、インスタンスのステータスが表示されます。このログにメッセージ [Windows is ready to use] が表示された後、約 5 分経過するまで、残りの手順に進まないでください。Cloud Builder を使用してサイトを構築した場合は、サイトが Cloud Builder の実行中のサイトのリストに表示されるまで待つ必要もあります。
システム ログを使用して [Windows is ready to use] を確認するときは、以下の点に注意してください。
- このメッセージを確認するために繰り返しログを開かなければならない場合があります。
このメッセージが表示されるまでにかかる時間は、Amazon EC2 の応答性に応じて異なります。応答時間に影響を与える要因には、その日の時間帯、場所、使用している Amazon ゾーンおよびリージョンの稼働状況があります。少なくとも 10 分の待機時間を想定してください。
- メッセージが長時間 (例、30 分) 経過しても表示されない場合、Amazon 側でインスタンスの起動の問題が発生しています。その場合はインスタンスを削除し、新しいインスタンスを作成することを検討してください。
- システム ログに [Windows is ready to use] が表示されてから 5 分後、[すべてのプログラム] → [アクセサリ] → [リモート デスクトップ接続] の順に開きます。
- [コンピューター] テキスト ボックスに、前の手順でコピーまたはメモしたパブリック DNS 名または Elastic IP を入力し、[接続] をクリックします。
- [Administrator] アカウントを使用して接続します。
- 前の手順で取得した管理者パスワードを入力します。
これでインスタンスにログインし、Windows デスクトップが表示されるようになりました。
- 管理者パスワードを変更します。
- Windows で、[ユーザー アカウント] を開きます。
- [ユーザー アカウントの管理] をクリックします。
- リストから管理者アカウントを選択して、[パスワードのリセット] をクリックします。
- 新しいパスワードを確認のため 2 回入力して、[OK] をクリックします。
注意:
上記の手順に従って、初期管理者パスワードを変更することを強く推奨します。
ランダムに生成された管理者パスワードは、AWS Management Console を使用していつでも取得できるわけではありません。インスタンスを停止して起動した後は、[Windows パスワードの取得] を選択してもパスワード取得ダイアログ ボックスが表示されなくなります。代わりに、パスワードが見つからなかったことを通知するメッセージ ボックスが表示されます。
- ArcGIS Desktop を認証します。
- ArcGIS Administrator を起動します。
- [Desktop] フォルダーをクリックし、ライセンス オプションを選択します。同時使用ライセンスを選択した場合は、インスタンスに表示されるライセンス マネージャーのアドレスを入力します。単独使用ライセンスを選択した場合は、[今すぐ認証] をクリックして、ウィザードの手順を開始します。
注意:
ライセンス マネージャーが EC2 インスタンス上で実行されている場合、ライセンス マネージャーのインスタンスが再起動されると、そのインスタンス名が変更されるため、ArcGIS Desktop はライセンスされなくなります。Amazon EC2 のようなクラウド環境で ArcGIS Desktop をライセンスする場合に最適なオプションは、組織内の物理コンピューター上でホストされているライセンス マネージャーを使用することです。あるいは、ライセンス マネージャーを、仮想コンピューター上または継続的に実行されている小規模の専用 EC2 インスタンス (超小型の Linux インスタンスなど) 上でホストすることもできます。
- インスタンスを、ArcGIS Server Cloud Builder on Amazon Web Services または Esri の AWS CloudFormation テンプレートからではなく、Amazon Management Console から起動した場合、ソフトウェアを認証する必要があります。インスタンス上で [ソフトウェア認証] ウィザードを開き、有効なArcGIS Server ライセンス ファイルまたは Portal for ArcGIS ライセンス ファイルを指定して、ソフトウェアを認証します。