AWS(Amazon Web Services)上にある Linux ArcGIS Server サイトに Web アプリケーションを配置するには、いくつかの準備が必要です。アプリケーションを安全かつ確実に公開するには、以下の手順に従います。これらの手順の一部は、AWS Management Console またはそれに相当する Amazon Web Services 用のサードパーティ クライアントで実行する必要があります。
- ArcGIS Server Cloud Builder on Amazon Web Services を使用してサイトを作成します。
- サイトの Amazon セキュリティ グループに次のアクセスを許可するルールを追加します。
- IP アドレスに対する SSH アクセス(通常はポート 22 を使用)。インスタンスにログインして構成できるようにします。
- 選択した IP の範囲に対する HTTP アクセス(通常はポート 80 を使用)。
- SSH を使用して、サイト サーバ インスタンスにログインします。これは、構成ストアを含むインスタンスです。これには、AWS Management Console でインスタンスのリストを表示したときに SITEHOST の印が付いています。特に指示がない限り、以降の手順は、このインスタンスにログインしているときに実行します。
ログインするには、次のコマンドを入力します。
ssh -i <キー ペア ファイル> ubuntu@<AWS インスタンスのパブリック DNS>
- 次のコマンドを使用して、Apache を起動します。
sudo service apache2 start
- オペレーティング システムの起動時に必ず Apache が起動するように、Apache を構成します。次のコマンドを使用します。
sudo update-rc.d apache2 defaults
- AWS Management Console または別の AWS クライアントを使用して、Elastic IP アドレスを割り当て、それをサイト内のサイト サーバ インスタンス(ログインしているインスタンス)に関連付けます。
Amazon Web Services はサイトを停止および開始するたびにコンピュータ名を変更するため、Elastic IP アドレスが必要です。Elastic IP アドレスを使用することで、特定のアドレスを使用して ArcGIS Server にアクセスできるようになります。
- Web アプリケーションを Apache のルート フォルダ /var/www/ にコピーして配置します。
- 必要に応じて、ネットワーク管理者に連絡して、サイトのドメイン名を登録します。
ほとんどの場合は、Elastic IP アドレスを使用してユーザを転送するのではなく、mymaps.mycity.gov などのドメイン名を作成します。ネットワーク管理者に Elastic IP アドレスを報告して、トラフィックをサイトに転送するドメイン名を関連付けてもらいます。
- Web アプリケーション コード内の URL を更新します。
- JavaScript アプリケーション - URL は新しく定義したドメイン名を使用します。例: http://mymaps.mycity.gov/arcgis/rest/services/MyService/MapServer。
- Flex および Silverlight アプリケーション - Cloud Builder がサイトに配置した ELB(Elastic Load Balancer)のアドレスを含む URL を使用します。例: http://<ELB address>/arcgis/rest/services/MyService/MapServer。クライアント アクセス ポリシー ファイルがサイトに自動的に追加されるため、Flex および Silverlight は ELB アドレスを介して Web サービスにアクセスできます。