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ArcGIS Server での OGC サポート

この ArcGIS 10.6 ドキュメントはアーカイブされており、今後更新されません。 コンテンツとリンクが古い場合があります。 最新のドキュメントをご参照ください

OGC (Open Geospatial Consortium) Web サービスは、公開され、国際的に認知された形式でマップとデータを Web 上で利用できます。OGC は、サポートされるクライアント アプリケーションを使用するすべてのユーザーが、マップとデータを Web 上で利用する仕様を定義しています。開発者は OGC 仕様を自由に使用して、サポートされるクライアントを作成できます。クライアントは Web ブラウザーのようなシンプルなものや、ArcMap のようなリッチ クライアントであったりします。

ArcGIS Server の OGC 公開ケーパビリティ

OGC は、さまざまな種類のデータとマップを提供するための各種サービスを定義しています。ArcGIS Desktop では、次の種類の OGC サービスを公開できます。

  • レイヤーのコレクションをマップ イメージとして提供する WMS (Web Map Service)
  • マップ レイヤーをキャッシュ マップ タイルとして提供する WMTS (Web Map Tile Service)
  • データをベクター フィーチャとして提供する WFS (Web Feature Service)
  • データをラスター カバレッジ (Esri の ArcInfo カバレッジと混同しないでください) として提供する WCS (Web Coverage Service)
  • 地理空間プロセシングを提供する WPS (Web Processing Service)

これらのサービスを公開するには、特定の種類の ArcGIS Server サービスでケーパビリティを有効にします。サービスを作成する際には、OGC ケーパビリティを明示的に有効にしてください。ケーパビリティはデフォルトでは有効になっていません。

次の表に、OGC ケーパビリティを提供できるサービスの種類を示します。

WCSWFSWMSWMTSWPS

マップ サービス

X

X

X

X

ジオデータ サービス

X

X

イメージ サービス

X

X

X

ジオプロセシング サービス

X

OGC サービスの使用

サービスの公開に加えて、ArcGIS Desktop (ArcMap、ArcGIS Pro、ArcGlobe、ArcGIS Explorer) を使用して、既存の OGC サービスを組織の内外から利用することもできます。また、ArcGIS API for JavaScript を使用すると、OGC サービスを使用する Web アプリを作成できます。

メタデータとポータル

OGC サービスを公開した後は、サーバー上で何が利用できるかをユーザーに示すために、カタログ内でそれらを整理する必要があります。Esri Geoportal Server を使用して、この種のカタログを公開できます。これらのメタデータ サービスは、データを分類および取得するための標準規格のいずれかに準拠するように構築できます。サポートされている規格としては、Z39.50 (International Organization for Standardization)、eb-RIM および ISO プロファイルをサポートする CS-W (OGC)、メタデータ取得のための OAI-PMH (Open Archives Initiative) が挙げられます。

OGC サービスは空間データ インフラストラクチャ (SDI) で頻繁に使用されます。SDI は、ユーザーがデータを検索、評価、ダウンロード、および使用するための一般的な手段を提供します。Esri Geoportal Server を使用すると、地域、都道府県、国、または世界レベルで SDI を設計し、構築できます。

OGC サービスのセキュリティ

OGC サービスをセキュリティで保護するには、親サービスのセキュリティを管理します。たとえば、特定のロールに対してマップ サービスへのアクセスを拒否すると、そのロールに属するユーザーは、SOAP、REST (Representational State Transfer)、または OGC インターフェイス (WMS、WMTS、WFS、WCS、または WPS) を通じてマップ サービスにアクセスできなくなります。

ArcGIS Server はさまざまな認証方式をサポートしています。OGC インターフェイス経由でのアクセスが想定されるサービスについては、HTTP 基本認証または HTTP ダイジェスト認証を使って保護する必要があります。ほとんどの OGC クライアントは、広く使用されているこれらの標準認証方式に対応します。

参考トピック

ArcGIS Server 上への OGC サービスの公開に関する詳細については、次のリンクをご参照ください。

OGC サービスの詳細については、OGC の Web サイトをご参照ください。