ArcGIS Server では、サービスをフォルダーにまとめることができます。これらのフォルダーは、地理的な地域、セキュリティのレベル、Web サービスのメッセージ形式などの条件に基づいて作成することができます。たとえば、Redlands という名前のフォルダーを作成し、Redlands 市に関係するすべてのサービスをそのフォルダーに配置したり、高度なセキュリティで保護されたサービスのフォルダーを作成し、そのフォルダーに制限の厳しいアクセス パラメーターを設定したりできます。
すべてのフォルダーはサイト (ルート)フォルダーの下にあります。ArcGIS Server Manager では、ルート フォルダーはその他すべてのフォルダーを含んでいるフォルダーとして [場所] ドロップダウン リストの一番上に表示されます。サービスは、ルート フォルダーのすぐに下に作成することもできますし、フォルダーを作成してその下に作成することもできます。ArcCatalog または ArcGIS Desktop のカタログ ウィンドウでは、GIS サーバーへの接続がルート フォルダーとなっていて、展開すると、その下にあるすべてのサービスとフォルダーが表示されます。Web サービスのメッセージ形式(SOAP、Binary) は、ルート フォルダー レベルで設定されます。したがって、このプロパティを変更すると、ルート以下のすべてのフォルダーに反映されます。
コンピューター上のファイル システムとは異なり、ArcGIS Server のフォルダー レベルは 1 つだけです。したがって、フォルダーを別のフォルダーにネストさせることはできません。サービスの数が少ない場合は、それらをサーバーのルート フォルダーに配置し、追加のフォルダーを作成する必要はありません。フォルダーの中にサービスがある場合、フォルダーの名前を変更することはできません。
Web サービスのセキュリティは、どのフォルダー レベルでも設定することができます。ユーザーとロールに基づいたフォルダーへのアクセス制限の詳細については、「ArcGIS Server のセキュリティの仕組み」をご参照ください。