R スクリプト ツールをジオプロセシング サービスとして正しく使用するには、サーバーがサービスを正しく実行できるように R を使用して設定される必要があります。
配置モード
配置モードに関係なく、ArcGIS Server のすべてのサービスは個別に設定する必要があります。たとえば、ArcGIS Server コンピューターのクラスターの前に Web Adaptor がある場合、ArcGIS Server のコンピューターを個別に設定する必要があります。
R のインストール
サーバー上に、ArcGIS Server アカウントで最新の R をインストールします。推奨されるバージョンは Microsoft R 64 ビット バージョンです。インストールの手順については、Microsoft R Application Network をご参照ください。
管理者としての R のインストール
管理者として R をインストールする場合、 インストール ディレクトリに ArcGIS Server アカウントでアクセスできることを確認します。ほとんどの場合、ArcGIS Server アカウントには、デフォルトのインストール ディレクトリ (C:\Program Files) に対するアクセス書き込み権がありません。
ArcGIS Server アカウント ユーザーとしてのインストール
無料インストール バージョンは、サーバー コンピューター上へのインストールが制限されている場合または管理者権限が付与できない場合の代替方法です。管理者権限があるコンピューターに R をインストールして、インストールしたファイルをサーバーにコピーできます。その後、以下のように RIntegration.conf ファイルを作成します。
パッケージの考慮事項 (サーバー インターネット アクセス)
スクリプトに追加パッケージが必要な場合、ArcGIS Server アカウントでパッケージを R ディレクトリにインストールできる必要があります。パッケージを正常にインストールするには、CRAN (Comprehensive R Archive Network) にアクセスできるインターネット接続も必要です。サーバーがインターネットに接続できない場合、R が必要とするすべてのパッケージとその依存関係を ArcGIS Server コンピューター上の R に手動でインストールする必要があります。
arcgis バインドのインストール
1. 最新バージョンの arcgis バインドを GitHub ページからダウンロードします。
2. \[R install directory]\R-[version]\bin\x64\Rgui.exe を起動して、ArcGIS Server コンピューター上で R を開きます。
3. 上部メニューで、[パッケージ] を選択し、[ローカル ファイルからパッケージをインストール] を選択して、ダウンロードした zip ファイルを指定します。
構成ファイルの設定
..\[ArcGIS Server Account User]\AppData\Local\ESRI の [ArcGIS Server アカウント] のユーザー フォルダーに、RIntegration.conf という名前のファイルを作成します。構成ファイルで、R_HOME=[R Installation directory] をファイルに追加します。
たとえば、C:\Users\arcgis\AppData\Local\ESRI\RIntegration.conf に以下を追加します。R_HOME=C:\R_Installation\R-3.5.0
既知の制限
サーバー コンピューター上の R 内でのスクリプトの実行
サーバー コンピューター上で R を実行し、以下のコードを実行すると、エラーになります。ただし、R スクリプトで稼働および実行しているサービスには影響しません。
サンプル コードでエラーが発生します。
> library(arcgisbinding)
> arc.check_product()分散環境を利用するスクリプト
スクリプトが分散環境でより高度なデータ科学関数を使用する場合、または R_SERVER を使用する場合、特別な構成をいくつか設定する必要があります。