キャッシュ タイルの管理ユーティリティを使用すると、マップ サービスまたはイメージ サービスのキャッシュ タイルをコマンド ラインから管理できます。このユーティリティを使用して、キャッシュにタイルを追加したり、キャッシュからタイルを削除したりできます。
このユーティリティを実行する前に、サービスのキャッシュを定義しておく必要があります。キャッシュの定義は、キャッシュ スキーマの作成ユーティリティを使用して実行できます。
パラメーター
パラメーター | 詳細 |
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-u | ユーティリティを実行する ArcGIS Server ユーザーの名前。ユーザーには、操作を実行するための適切なレベルの権限が必要です。サイトが Web 層認証を使用するように構成されている場合、プライマリ サイト管理者のアカウントなどの組み込みユーザーを指定します。 |
-p | -u パラメーターで指定するユーザーのパスワード。 |
-s | サイトの URL。次のいずれかの形式で指定します。
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-n | キャッシュ タイルを管理するサービスの名前。サービスがルート ディレクトリにある場合、「<サービス名>:<サービス タイプ>」という構文を使用します。サービスがフォルダーにある場合、「<フォルダー名>/<サービス名>:<サービス タイプ>」という構文を使用します。 |
-scales | キャッシュ タイルを管理する縮尺。12000;6000;3000 のように、セミコロン区切りの文字列で指定します。縮尺は、最小から最大の順で表示してください。 |
-mode | 更新モード。タイルを作成するか、現在空のタイルだけを作成するか、タイルを削除するかを定義します。それぞれ、RECREATE_ALL_TILES、RECREATE_EMPTY_TILES、DELETE_TILES の値で指定します。 |
-i | このジョブで使用する ArcGIS Server の CachingTools サービスのインスタンスの数。「キャッシュを作成するためのサーバー リソースの割り当て」をご参照ください。 |
-AOI | オプション。境界でタイルの作成場所を定義するフィーチャクラスのパス。不規則な形状の地理データをキャッシュするときに、時間と格納領域を節約できます。 |
-extent | オプション。タイルの作成場所を定義する長方形の範囲。xmin;ymin;xmax;ymax の書式で指定します。 |
-wait | ユーティリティを同期で実行するか (WAIT)、非同期で実行するか (DO_NOT_WAIT) を定義します。非同期で実行するように選択した場合は、ユーティリティの実行中に他のコマンドの実行を継続できます。 |
-h | ユーティリティのヘルプを出力します。 |
例
次の例は、SanDiego という名前のマップ サービスに対してキャッシュ タイルを作成します。
レガシー:
10.2.2 以前のバージョンでは、コマンド ラインからユーティリティを実行するときに Python ディレクトリと Python 拡張子 (* .py) を参照する必要がありましたが、 10.3 以降のバージョンでは、これは必要ありません。このような Python への依存性なしで、コマンド ラインから直接ユーティリティを実行することができます。
これらのユーティリティの実行を自動化するロジックを実装した場合は、スクリプトを更新して Python への依存性を削除する必要があります。以下に例を示します。
- <ArcGIS Server installation location>/arcgis/server/tools/python
- コマンド ライン ユーティリティの名前を参照するときの * .py 拡張子
正しい使用法については、次の例をご参照ください。
<ArcGIS Server installation location>/arcgis/server/tools/admin/managecachetiles -u admin -p admin -s http://gisserver.domain.com:6080 -n SanDiego:MapServer -scales "500000;250000;125000;66000" -mode RECREATE_ALL_TILES -i 3 -wait DO_NOT_WAIT