Amazon Elastic Load Balancer は、共通の Web アドレスの下で複数の Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) インスタンスを結合します。ロード バランサーは、ArcGIS Enterprise アーキテクチャ内で Web ゲートウェイの役割を果たし、受信するリクエストによっていずれかの ArcGIS Server コンピューターが過負荷に陥らないようにします。ロード バランサーの下ですべての ArcGIS Server コンピューターを使用して、リクエストに応答できるようにします。
ArcGIS Enterprise Cloud Builder Command Line Interface for Amazon Web Services および Esri の Amazon Web Services (AWS) CloudFormation サンプル テンプレートでは、ArcGIS Server インスタンスを配置する際にロード バランサーが作成されます。
AWS Management Console を使用してサイトを構築した場合は、ユーザー自身でロード バランサーを作成し、それらのロード バランサーに AWS インスタンスを追加する必要があります。
ロード バランサーを使用して、トラフィックを別の ArcGIS Server コンピューターに向けます。
以下の手順に従って、スタンドアロン ArcGIS Server サイトでロード バランサーを使用します。
- AWS Management Console でクラシック Elastic Load Balancer を作成します。
- ArcGIS Server を実行している EC2 インスタンスを起動します。
- データとアプリケーションをインスタンスにロードします。
- 手動または自動スケーリングで、他の ArcGIS Server インスタンスも起動します。
ヒント:
複数のアベイラビリティ ゾーンからインスタンスを追加することをお勧めします。この方法を使用すると、ゾーンのパフォーマンスが低下したり、何らかの理由でゾーンが無効になった場合でも、インスタンスを実行中のままにすることができます。Amazon は各アベイラビリティ ゾーンで同じ数のインスタンスを維持するように推奨しています。これは、ロード バランサーによりトラフィックがアベイラビリティ ゾーン間で均等に分散されるためです。
- ArcGIS Server インスタンスをそのロード バランサーに追加します。