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ジオプロセシング サービスの基本用語

用語 説明

結果のマップ サービス

ジオプロセシング サービスを公開する際には、自作のタスクの結果 (および他のタスクの結果) をマップとして表示するように選択することができます。ArcMap を使用してサーバー上に作成されたマップは、元のクライアントに画像 (たとえば *.jpeg) として転送されます。返されたマップのシンボル、ラベル設定、透過表示および他のすべてのプロパティは、現在の ArcMap セッションの出力レイヤーと同じです。

プロジェクト データ

プロジェクト データは、入力データを説明する際に、ジオプロセシングによって使用される用語です。プロジェクト データは、ツールまたはタスクのユーザーによって提供されるデータではなく、ツールまたはタスクによって内部的に使用されるデータです。たとえば、次のモデル中の San Francisco ネットワーク データセット変数は、モデルによって使用されますがパラメーターとして公開されないので、プロジェクト データです。デフォルト設定では、モデルのプロジェクト データは青色の楕円形で、横に P マークは付きません。

モデル内のプロジェクト データ

下図の Python コード スニペットに示すように、プロジェクト データはスクリプトにも表示できます。


import arcpy

# The inputPoints variable is considered to be project data 
#   since it is not an input parameter.
#  
inputPoints = r"c:\data\Toronto\residential.gdb\shelters"

arcpy.Buffer_analysis(inputPoints, 'shelterBuffers', '1500 Meters')

データ ストア

データ ストアとは、サーバー上にあるデータのカタログをいいます。データ ストアは、サーバーに対してアクセス許可されているデータ格納場所のリストを提供するための手段となります。サーバーからデータにアクセスできる場合、ローカル コンピューター上にあるデータは公開時にサーバーにコピーされません。一般的に、データ ストアはプロジェクト データに対して使用します。

入力モード

ジオプロセシング サービス内にジオプロセシング タスクを作成する際は、各タスク パラメーター値をクライアントがどのように入力したらよいかをパラメーター値の入力モードを選択して決定します。入力モードは、次の 3 種類が一般的です。

  • [ユーザー定義値]: クライアントがパラメーターの値を指定します。
  • [選択リスト]: クライアントは文字列 (選択リスト) のリストが表示されたら、選択リストから 1 つ以上の文字列を選択する必要があります。入力のデータ タイプに応じて、選択リスト内の文字列が決定されます。この文字列はレイヤーの名前や、単純なキーワード オプションなどです。
  • [定数値]: 結果を作成したときにパラメーターに指定した値が、タスクで使用されます。その値は定数であり、クライアントは変更できないため、サービス公開時のタスク パラメーターにはなりません。

非可搬性のデータ

GIS サービスは、GIS 機能を搭載していないコンピューター上で使用されている Web ブラウザーのように、非常に単純なクライアントでも動作します。そのような単純なクライアントが理解できるのは、単純なデータのパケット、たとえばテキスト、数字、ファイル、地理フィーチャおよびその属性 (フィールド) をサーバーに転送 (送受信する) 方法くらいです。ジオプロセシング タスクのコンテキストにおいて GIS データセットは、出力先指定および出力先固定の 2 つのカテゴリに分類できます。

  • 出力先指定データセットはフィーチャ、ラスター、テーブル、およびファイルです。出力先指定データセットが格納されているパラメーターは、[ユーザー定義値] 入力モードをサポートしています。
  • 出力先固定データセットはフィーチャ、ラスター、テーブルおよびファイル以外のものすべてです。出力先固定データセットのカテゴリには、次の 2 種類があります。
    • コンプレックス データセットはジオメトリック ネットワーク、ネットワーク データセット、トポロジ、TIN などのデータセットです。それらのデータ タイプは、単純なフィーチャ間の複雑なリレーションシップをモデリングすることから、コンプレックス データセットと呼ばれています。
    • コンテナー データセットはフォルダー、ファイル ジオデータベース、パーソナル ジオデータベース、マップ ドキュメント (*.mxd) などのアイテムです。これらのデータ タイプには、他のさまざまなデータセット (名前やコンテナーなど) が格納されています。
    コンプレックス データセットおよびコンテナー データセットは、出力先固定データセットであり、[ユーザー定義値] 入力モードをサポートしていません。

非同期/同期実行モード

クライアントが実行用パラメーターを送信してタスクから結果を得る方法は、非同期/同期に基づいて定義されます。サービスが同期に設定されている場合、クライアントはタスクが終了するまで待ちます。同期タスクは実行所要時間が短く、5 秒以下が一般的です。非同期タスクは一般的に実行時間が長いので、クライアントはサーバーに対してタスクが終了したかどうか定期的に問い合わせて、終了したら結果を得る必要があります。非同期タスクを使用する Web アプリケーションには、タスクのステータスを検査して実行終了後に結果を処理するロジックを実装する必要があります。

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