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Windows リモート デスクトップ接続による Amazon Elastic Compute Cloud インスタンスの管理

ArcGIS Server インスタンスまたは ArcGIS Enterprise インスタンスをAmazon Web Services (AWS)で起動すると、ログインしてソフトウェアを認証したり (必要な場合)、その他の ArcGIS 管理タスクを実行したりできます。

以下では、リモート デスクトップ接続を使用して Microsoft Windows インスタンスにログインする方法について説明します。

注意:

リモート デスクトップ接続を使用してログインを試みる前に、インスタンスで使用する Amazon セキュリティ グループのポート 3389 を開く必要があります。また、ユーザーのコンピューターが組織のファイアウォールの外側にあるコンピューター (特に、Amazon サブネット上のコンピューター) にリモート デスクトップ接続できることもシステム管理者に確認してください。

  1. AWS Management Console にログインし、インスタンスの Windows 管理者パスワードを取得します。
  2. ヒント:

    インスタンスを起動したばかりのときは、インスタンスがまだ使用できる状態になっていないことがあります。インスタンスのシステム ログを調べて、「Windows is ready to use」というメッセージを確認します。そのメッセージが表示されたら、5 分ほど待ってからインスタンスに接続し、インスタンス上で実行されるすべてのサービスとプロセスを開始できるように準備します。

    システム ログを使用して [Windows is ready to use] を確認するときは、以下の点に注意してください。

    • このメッセージを確認するために繰り返しログを開かなければならない場合があります。
    • このメッセージが表示されるまでにかかる時間は、Amazon Elastic Compute Cloud の応答性に応じて異なります。応答時間に影響を与える要因には、その日の時間帯、場所、使用している Amazon ゾーンおよびリージョンの稼働状況があります。少なくとも 10 分の待機時間を想定してください。

    • メッセージが長時間 (例、30 分) 経過しても表示されない場合、AWS 側でインスタンスの起動の問題が発生しています。その場合はインスタンスを削除し、新しいインスタンスを作成することを検討してください。

  3. インスタンスのパブリック DNS 名を記録しておきます。インスタンスにパブリック DNS がない場合、Amazon Elastic IP を割り当て、それをインスタンスに関連付けます
  4. インスタンスが使用できる状態になったら、ローカル Windows コンピューターからインスタンスへのリモート デスクトップ接続を作成します。インスタンスのパブリック DNS 名または Elastic IP およびインスタンスに接続する Windows 管理者アカウントを指定します。

    これでインスタンスにログインし、Windows デスクトップが表示されるようになりました。

  5. Windows 管理者パスワードを変更します。サポートが必要な場合は、インスタンスで動作中のオペレーティング システムのバージョンに関する Microsoft Windows ドキュメントをご参照ください。
    注意:

    初期管理者パスワードを変更することを強く推奨します。

    ランダムに生成された管理者パスワードは、AWS Management Console を使用していつでも取得できるわけではありません。インスタンスを停止して起動した後は、[Windows パスワードの取得] を選択してもパスワード取得ダイアログ ボックスが表示されなくなります。代わりに、パスワードが見つからなかったことを通知するメッセージ ボックスが表示されます。

  6. インスタンスを AWS Management Console から起動した場合は、ソフトウェアを認証する必要があります。ArcGIS Server[ソフトウェア認証] ウィザードを開いて、ArcGIS Server の有効なライセンスを指定します。

    Portal for ArcGIS の認証は、ポータルの作成時に実行されます。この認証は Web ブラウザーを介して実行可能なため、Portal for ArcGIS を認証するのにリモート デスクトップ接続を作成する必要はありません。

  7. ArcGIS Pro のライセンスを構成します。

    メモ:

    ArcGIS Pro は、Enterprise ポータルではなく、ArcGIS Desktop ライセンス マネージャーを使用してライセンス認証できますが、これを行うときに、ライセンス マネージャーが EC2 インスタンス上で実行されている場合、ライセンス マネージャー インスタンスが再起動されると、ArcGIS Pro はライセンス認証されなくなります。これは、インスタンスの再起動によってインスタンスの名前が変更されるためです。ライセンス マネージャーを使用する必要がある場合は、組織の物理コンピューター上にホストされているライセンス マネージャーを使用します。あるいは、ライセンス マネージャーを仮想コンピューター上または継続的に実行されている小規模の専用 EC2 インスタンス (超小型の Linux インスタンスなど) 上でホストすることもできます。