ストアド クエリを使用すると、複雑なフィルター クエリを WFS (Web Feature Service) 2.0 によって格納し、基本的なリクエストを使用して実行できます。ストアド クエリを構成することで、アプリケーションにおける WFS 2.0 の使用を拡大する次のようなさまざまなメリットがもたらされます。
- 複雑なクエリを簡素化して、HTTP GET リクエストとして実行できます。
- ストアド クエリだけをサポートするように WFS を実装できるため、管理者はユーザーがどのようにデータにアクセスするかを制御できます。
- ストアド クエリは、アプリケーションの開発コストを削減できます。これは、複雑なアドホック クエリや XPath 式ではなく特定のクエリをサポートするようアプリケーションを構成できるためです。
- HTTP GET/POST および SOAP とともに WFS 上に RESTful インターフェイスを確立でき、軽量クライアント アプリケーションで WFS を使用できます。
WFS 2.0 でストアド クエリを使用するには、ストアド クエリ ファイルの URL を参照するようにサービスを構成します。この場合、ArcGIS Server Manager または ArcMap を使用できます。ストアド クエリ ファイルの作成方法については、「Web ブラウザーでの WFS サービスとの通信」をご参照ください。
メモ:
ストアド クエリは WFS 2.0 実装でのみサポートされています。WFS 1.0.0 でも 1.1.0 でもサポートされていません。
ArcGIS Server Manager での構成
- ArcGIS Server Manager を起動して、サイン インします。この手順の詳細については、「ArcGIS Server Manager へのログイン」をご参照ください。
- [サービス] > [サービスの管理] の順にクリックします。
- [サービスの管理] モジュールで、サービスを検索して [編集] をクリックします。サービスがリストに表示されていない場合は、[サイト (ルート)] フォルダー以下のサブフォルダーにある場合があります。
- [編集] モジュールで、[ケーパビリティ] をクリックします。
- ケーパビリティ リストで [WFS] をクリックします。
- [ストアド クエリ ファイルのパスまたは URL (WFS 2.0)] テキスト ボックスで、ストアド クエリ ファイルへのファイル パスまたは URL を入力します。次に例を示します。
- ファイル パス: C:\WFS_Testing\WFSStoredQueryFile.xml または \\share\WFS_Testing\WFSStoredQueryFile.xml
- URL: http://myserver.domain.com/WFSStoredQueryFile.xml
- [保存して再起動] をクリックします。
ArcMap での構成
- ArcCatalog または ArcMap の [カタログ] ウィンドウで、[GIS サーバー] ノードを展開し、ArcGIS Server への接続を [GIS サーバーを管理する] の接続タイプで確立します。[GIS サーバーを管理する] 接続を設定済みの場合は、この手順を省略できます。接続手順については、「ArcGIS Desktop から ArcGIS Server への接続」をご参照ください。
- ArcGIS Server 接続内で、WFS サービスを右クリックして、[サービス プロパティ] を選択します。
- [サービス エディター] で、[ケーパビリティ] > [WFS] の順にクリックします。
- [ストアド クエリ ファイルのパスまたは URL (WFS 2.0)] テキスト ボックスで、ストアド クエリ ファイルへのファイル パスまたは URL を入力します。次に例を示します。
- ファイル パス: C:\WFS_Testing\WFSStoredQueryFile.xml または \\share\WFS_Testing\WFSStoredQueryFile.xml
- URL: http://myserver.domain.com/WFSStoredQueryFile.xml
- [OK] をクリックします。