マップの作成によるフィーチャ サービスの公開

マップを作成してフィーチャ サービスとして公開する際は、フィーチャ サービスの目的およびフィーチャ サービス データの格納場所を考慮する必要があります。これらは、フィーチャ サービスの作成、管理、および使用方法に影響します。

このトピックでは、スタンドアロンまたはフェデレーション ArcGIS GIS Server サイトに公開されるフィーチャ サービスの作成について説明します。 フィーチャ サービスは、GIS Server サイトに登録したジオデータベースまたはデータベース内のデータを参照します。

マップを作成する前に、フィーチャ サービスの要件を満たすデータを準備し、GIS Server サイトにデータ ストアを登録してください。 データの準備が完了したら、ArcGIS Pro で、公開するデータを含むマップを作成および構成し、マップ内のシンボルやその他のデータ プロパティを定義して、編集環境用のフィーチャ テンプレートを定義します (フィーチャ サービスを編集可能にする場合)。

マップの構成

データの準備と登録が済んだら、ArcGIS Pro でそのデータをマップに追加し、レイヤーとテーブルに関するプロパティを設定します。 これらのプロパティは、データがどのように表示されるか、およびクライアントがデータを使用して何を実行できるかを定義します。

ArcGIS Pro でのマップの構成

公開するマップの構成については、ArcGIS Pro ヘルプの「Web マップの作成」をご参照ください。

ArcMap でのマップ ドキュメントの構成

レガシー:

ArcMap 10.8.x 以前でマップを作成するには、ArcMap ヘルプの「マップの作成によるフィーチャ サービスの公開」をご参照ください。 ArcGIS Server 10.9.1 以降は、ArcMap から ArcGIS Server または ArcGIS Enterprise に公開できなくなります。

その他のジオデータベース機能

データがジオデータベースに格納されている場合は、他にも利用できる機能があります。 これらの機能は、フィーチャ サービスを公開する前に構成します。

サブタイプと属性ドメイン

公開するデータがジオデータベースにある場合、データセットを構成して、適切にサブタイプおよび属性ドメインを使用すると、フィーチャ サービスのユーザー体験が向上し、データの入力エラーを防ぐことができます。 これにより、データの分類が可能となり、データの編集時に適切な値が入力されるようになります。 フィーチャ サービスは、サブタイプとドメインを検出して使用できます。 たとえば、消火栓の色を、赤、黄、青のいずれかに制限するドメインがある場合、Web アプリケーションに表示されるドロップダウン リストでは、これら 3 色のいずれかしか選択できません。

編集情報の記録

フィーチャ サービスで編集を有効化し、フィーチャ サービスを他のユーザーと共有して、それらのユーザーが編集できるようにする場合は、フィーチャクラスで編集情報の記録を有効化して、フィーチャの作成者や変更者を記録することを検討してください。

アタッチメント

フィーチャ サービスによって、アタッチメントの検索と編集を実行できます。 アタッチメントとは、ジオデータベース内のフィーチャまたはオブジェクトに関連付けられるメディア ファイルです。 たとえば、アタッチメントを使用すると、野鳥観察に写真やビデオを追加して、観測点をクリックすると表示できるようになります。 この機能を使用するには、最初にジオデータベース内のデータセットを、アタッチメントをサポートするように設定する必要があります。 これらのデータセットがマップ ドキュメントに追加され、公開されると、クライアントはフィーチャ サービスを通じてアタッチメントを検索、挿入、および削除することができます。

フィーチャ サービスにアタッチできるサイズとファイル タイプには制限があります。 これらの制限とアタッチメント設定の変更方法の詳細については、ArcGIS REST API ヘルプの「Uploads」をご参照ください。

アタッチメントをサポートするようにデータセットを設定する方法の詳細については、「アタッチメントの追加または削除」をご参照ください。

リレーションシップ クラス

フィーチャ サービスまたはホスト フィーチャ レイヤーに関連データを含めるには、フィーチャクラスと関連テーブルまたはフィーチャクラスの間にリレーションシップ クラスを定義します。 リレーションシップ クラスを介してアクセスした関連データが、公開するフィーチャ サービスに含まれます。

ブランチ バージョン対応データ

ブランチ バージョニングで登録されているデータを他のユーザーが編集できるようにするには、バージョン管理が有効化されている編集可能なフィーチャ サービスを公開する必要があります。

トポロジ

トポロジによるチェックが実行され、地理データの整合性の維持に役立つ空間ルールが適用されます。 データがブランチ バージョニングで登録されている場合は、ジオデータベースにトポロジを作成して、フィーチャ サービスで公開できます。

ユーザー タイプ エクステンション機能

ArcGIS Server サイトは、ArcGIS Enterprise ポータルとフェデレートされ、サポートされているユーザー タイプ エクステンションの 1 つがライセンスされている場合、公開してそれらのエクステンション データ タイプを含めることができます。