ArcGIS Server Manager で ArcGIS Server サイトを作成する場合は、構成ストアを格納するフォルダーを指定します。 構成ストアには、サイトに参加しているコンピューターとクラスターに関する情報など、サイトの重要なプロパティがすべて入ります。 構成ストアはサイトの健全性のために極めて重要であり、ミッションクリティカルなアプリケーションをサポートしている場合は、冗長な格納場所に作成する必要があります。
構成ストアの場所は、ArcGIS Server Manager または ArcMap を使用していつでも変更できます。
注意:
構成ストアは、データの格納を目的としていません。 他のサイト固有のフォルダー (データの有無は問いません) は、別の場所に配置します。
構成ストアの場所を変更する前の考慮事項
GIS サーバーが 1 台のサイトでは、ArcGIS Server を実行しているコンピューターに構成ストアを配置するように指定できます。 デフォルトでは、この場所は <ArcGIS Server インストール ディレクトリ>/arcgis/server/usr/config-store です。 複数コンピューターのサイトでは、GIS サーバーは共有ネットワーク ディレクトリを通じて構成ストアにアクセスする必要があります。 必要に応じて、構成ストアを専用のファイル サーバーに配置し、GIS サーバー コンピューターから切り離すことができます。 これは、アーキテクチャに十分な柔軟性を持たせて、GIS サーバーをいつでもオフラインにできるようにする必要がある一部のクラウド環境で役立ちます。
1 台のコンピューターから複数のコンピューターに ArcGIS Server サイトを拡張する場合は、オペレーティング システムのツールを使用して、構成ストアを含むフォルダーを共有し、ArcGIS Server アカウントがその構成ストアに対する読み取り権限と書き込み権限を持っていることを確認する必要があります。 このプロセスの詳細な手順については、「複数コンピューターの ArcGIS Server サイトについて」をご参照ください。
注意:
構成ストアの場所を既存の構成ストアの場所のサブフォルダーに変更することはできません。 たとえば、ファイル パスの形式を \share\path1 から \share\path1\path2 に変更することはできません。
クラウドベースの配置の構成ストアは読み取り専用であるため、編集はできません。 クラウドベースの配置の詳細については、「クラウド プラットフォームでの ArcGIS Server」をご参照ください。
ArcGIS Server Manager での構成ストアの場所の指定
ArcGIS Server Manager を使用して構成ストアの場所を変更するには、次の手順を実行します。 このワークフローを実行すると、ArcGIS Server が自動的に再起動するので注意してください。
- ArcGIS Server Manager を起動し、ログインします。
- [サイト] > [サーバー構成] > [構成ストア] の順にクリックします。
- [構成ストア] モジュールで、構成ストアの名前と場所を指定します。 ディスク上のディレクトリを参照するか、そのパスを入力します。
- [Apply] をクリックします。 これにより、ArcGIS Server が再起動します。
ArcGIS Server を再起動すると、Configuration Store の名前と場所が更新され、新しいファイル パスの場所が [Configuration Store] モジュールに表示されます。
ArcMap での構成ストアの場所の指定
ArcMap を使用して、ArcGIS Server サイトの構成ストアの新しい場所を指定することもできます。
- カタログ ツリーで [ArcGIS Server] ノードを展開します。
- まだ ArcGIS Server に接続していない場合は、ここで接続します。
- ArcGIS Server 接続を右クリックして [サーバー プロパティ] を選択します。
- [ArcGIS Server プロパティ] ダイアログ ボックスで、[構成ストア] タブをクリックします。
- 構成ストアの名前と場所を指定します。 ディスク上のディレクトリを参照するか、そのパスを入力します。
- [Apply] をクリックします。 これにより、ArcGIS Server が再起動します。
ArcGIS Server を再起動すると、Configuration Store の名前と場所が更新され、新しいファイル パスの場所が [構成ストア] タブに表示されます。