Web サイトの所有者のみにより署名されたサーバー証明書を自己署名証明書といいます。自己署名証明書を使用する Web サイト上の、HTTPS で保護されたリソースにアクセスする Web ブラウザーなどのクライアント アプリケーションは、信頼される Web サイトとして確認できない場合があります。以下のセクションでは、自己署名証明書の警告を非表示にする方法について説明します。
自己署名証明書の警告を非表示にするには、ArcGIS Server URL のドメイン コンポーネントが証明書の [共通名] プロパティと一致する必要があります。このプロパティの設定方法の詳細については、「サーバー証明書のためのベスト プラクティス」をご参照ください。
たとえば、URL https://www.gisserver.domain.com:6443/arcgis/ を使用して ArcGIS Server サイトに接続する場合、証明書の共通名は www.gisserver.com でなければなりません。
ローカル エリア ネットワーク (LAN) 上の ArcGIS Server サイトにアクセスする場合は、共通名が gisserver の自己署名証明書を使用して、URL https://gisserver.domain.com:6443/arcgis/ でそのサイトに接続できます。
Web ブラウザーでの警告の非表示
Google Chrome
自己署名証明書を使用して ArcGIS Server サイトに接続すると、接続がプライベートでないことを伝える警告が Chrome に表示され、URL の https 部分が取り消し線付きの赤色のテキストで示されます。
- 警告メッセージの下にある [高度な設定] をクリックします。
- 別のメッセージが表示され、アクセスしようとしているドメインとセキュリティ証明書が要求するドメイン (*.mydomain.com など) が示されます。このドメインが自己署名証明書のドメインであることを確認します。
- このメッセージの下にある [続行] リンクをクリックします。
これらの手順をすべて実行すると、警告ページがサーバー サイトに表示されなくなりますが、赤色のテキストと [安全ではありません] メッセージは URL バーに表示されたままになります。
Internet Explorer
自己署名証明書を使用して ArcGIS Server サイトにアクセスすると、Microsoft Internet Explorer では、Web サイトのセキュリティ証明書に問題があることを示す警告が表示されます。この警告を非表示にするには、次の手順に従います。
[このサイトの閲覧を続行する (推奨されません)] をクリックします。
アドレス バーが赤色で表示され、その横にあるセキュリティ ステータス バーに [証明書エラー] メッセージが示されます。
セキュリティ ステータス バーの [証明書エラー] をクリックします。
ポップアップ ウィンドウに、サイトの証明書は信頼されていませんと表示されます。
[証明書の表示] をクリックします。
ArcGIS Server サイトで使用されている証明書に関する情報が新しいウィンドウに表示されます。
証明書の詳細を確認し、その証明書が ArcGIS Server サイト用に作成された自己署名証明書であることを確認します。
[全般] タブで、[証明書のインストール] をクリックします。
[証明書のインポート ウィザード] の最初のページで、[次へ] をクリックします。
[証明書ストア] ページで、[証明書をすべて次のストアに配置する] を選択し、[参照] をクリックします。
証明書ストアとして、[信頼されたルート証明機関] を選択します。
[OK]、[次へ] をクリックし、次に確認のポップアップ ウィンドウで [OK] をクリックします。次に、ウィザードの最後のページで [完了] をクリックします。
ArcGIS Server サイトに次回アクセスすると、Internet Explorer で Web サイトの証明書に関する警告は表示されません。また、アドレス バーは赤で表示されなくなり、通信がセキュリティで保護されていることを示すロック アイコンがセキュリティ ステータス バーに表示されます。
Mozilla Firefox
自己署名証明書を使用して ArcGIS Server サイトにアクセスすると、Mozilla Firefox では、接続は信頼されませんという警告が表示されます。
この警告を非表示にするには、次の手順に従います。
- [リスクを理解しています] をクリックし、次に [例外を追加] をクリックします。
- [セキュリティ例外の追加] ウィンドウで、[表示] をクリックして、証明書を検証します。
- [次回以降もこの例外を有効にする] をオンにし、[セキュリティ例外を承認] をクリックします。