ArcGIS Server を Amazon Web Services (AWS) に配置するときに、Amazon S3 と DynamoDB に構成ストアを格納できますが、その他の ArcGIS Server ディレクトリは常にファイル サーバーの Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) インスタンスに格納されます。
構成ストア
構成ストア用に Amazon S3 と DynamoDB を使用すると、大部分のサービスで高可用性が実現されますが、次の例外があります。
- ジオプロセシング サービスを高可用性にすることはできません。
- キャッシュされたサービスが自動的に高可用性を持つことはありませんが、高可用性を持つようにサービスを個別に構成することができます。
このテンプレートを使用して高可用性の ArcGIS Server サイトを作成した場合は、次の項目が AWS アカウントに作成されます。
- 「ArcGISConfigStores」という名前の DynamoDB テーブル。これは、ArcGIS Server サイトを配置する AWS リージョン内に作成され、5 個の読み込みキャパシティ ユニットと 1 個の書き込みキャパシティ ユニットがプロビジョニングされます。
- 名前空間ごとの、「ArcGISConfigStores」という名前の DynamoDB テーブル。プロビジョニングされた 250 個の読み込みキャパシティ ユニットと 25 個の書き込みキャパシティ ユニットを使用して作成された <名前空間>。
- 名前空間ごとの、「arcgis-config-store-<一意の ID>」という名前の S3 バケット。
ArcGIS Server サイトを削除すると、ArcGIS はそれぞれの名前空間の S3 バケットと DynamoDB テーブルを削除します。 ArcGIS Server サイトをその AWS リージョンに配置しない場合は、手動で DynamoDB テーブルを削除する必要があります。
ArcGIS Server の構成ストアについて信頼性のある高速の動作を保証するために、DynamoDB テーブルのプロビジョニングされたスループット設定を管理する必要もあります。
サーバー ディレクトリ
ArcGIS Server サイトが単一の EC2 インスタンスに配置されると、サーバー ディレクトリは ArcGIS Server インストールと同じインスタンス上に格納されます。
ArcGIS Server の高可用性テンプレートを使用して配置されたサイトに関連付けられたファイル サーバーは、自動復旧するように構成されます。 障害が発生しているか、使用不可になったインスタンス上にディレクトリがある場合、AWS はそのインスタンスを障害が発生する前の状態に戻します。 長期にわたって Amazon アベイラビリティ ゾーン全体が使用不可の状態である場合、ArcGIS Server サイトは使用できなくなります。 Amazon アベイラビリティ ゾーンがダウンした場合でもサイトを使用できるようにする必要がある場合、AWS クラウド ストレージに ArcGIS Server バックアップを作成します。 バックアップ コピーにアクセスすることで、サイトを復旧できます。