Skip To Content

AWS 上の ArcGIS Mission Server サイトのアップグレード

Amazon Web Services (AWS) 上の ArcGIS Mission Server サイトをアップグレードするには、手動のアップグレード手順を実行するか、10.8 または 10.8.1 の Esri Amazon Web Services CloudFormation テンプレートを使用してデプロイメントを作成した場合は Chef スクリプトを使用してアップグレードできます。

アップグレードする前に

使用するアップグレード方法にかかわらず、配置をアップグレードする前に次の情報を確認します。

  • 10.9 にアップグレードするには、新しいライセンス ファイルが必要です。
  • アップグレードを行う前に、 ArcGIS Mission Server サイトのバックアップを作成します。
  • ArcGIS Mission Server サイトをアップグレードする前に、 ArcGIS Mission Server とフェデレートされている ArcGIS Enterprise ポータルをアップグレードする必要があります。

手動アップグレード手順によるアップグレード

AWS 上の ArcGIS Mission Server サイトの手動アップグレード手順は、オンプレミスのアップグレードとほぼ同じです。 したがって、サイトのアップグレードは ArcGIS Mission Server インストール ガイドの指示に従ってください。 EC2 インスタンスで使用しているオペレーティング システムに固有の指示をご参照ください:

Chef スクリプトによるアップグレード

デプロイメントのアップグレード手順は、Microsoft WindowsUbuntu で異なります。 デプロイメントに使用しているオペレーティング システムに応じた手順に従ってください。

Windows 上のサイトのアップグレード

次の 2 つのセクションにある手順に従って Chef を使用し、 ArcGIS Mission Server サイトと、その Windows Amazon EC2 インスタンス上の ArcGIS Web Adaptor をアップグレードしてください。

ArcGIS Mission Server のアップグレード

最初に、サイトの EC2 上の ArcGIS Mission Server をアップグレードします。

  1. ArcGIS Mission Server サイトの EC2 インスタンスへのリモート デスクトップ接続を作成します。
  2. Chef または Cinc クライアント 15 をダウンロードしてインストールします。 古いバージョンの Chef がインストールされている場合、バージョン 15 に更新します。
  3. 次に示すインストール ファイルのバージョン 10.9 を My Esri の自分のアカウントからダウンロードし、EC2 インスタンスの C:\Software\Archives フォルダーにアップロードします。

    • ArcGIS_Mission_Server_Windows_109_177824.exe
    • ArcGIS_Web_Adaptor_for_Microsoft_IIS_109_177789.exe

  4. ArcGIS Mission Server 10.9 の認証ファイルを入手し、EC2 インスタンスのローカル フォルダー、または EC2 インスタンスからアクセス可能なファイル共有に置きます。
  5. ArcGIS Cookbook バージョン 3.7.0 (arcgis-3.7.0-cookbooks.zip) を EC2 インスタンスにダウンロードし、ファイルを展開して、内容を C:\chef フォルダーに置きます。
  6. 次のフォルダーを削除します。

    • C:\chef\nodes
    • C:\Users\Administrator\.chef\local-mode-cache

  7. アップグレードに使用する mission-server.json ファイルは、手順 5 でダウンロードして抽出した Cookbook に含まれています。 このファイルは、C:\chef\templates\arcgis-mission\10.9\windows\ にあります。
  8. ディレクトリを、Cookook を抽出した先の chef サブフォルダーに変更し、テキスト エディターで mission-server.json を開いて、次のパラメーターを変更します:

    • ArcGIS Mission Server サービスの実行に使用する Windows アカウントのパスワードを設定します。
      "arcgis" : {
          "run_as_password": "<password>",
    • ArcGIS Mission Server 認証ファイルを置いた場所を指定します。
      "arcgis" : {
          "mission-server": {
              "authorization_file": "<drive>\\<folder>",
    • ArcGIS Mission Server サイトの管理者のユーザー名とパスワードを設定します。
      "arcgis" : {
          "mission-server": {
      	       "admin_username": "<username>",
              "admin_password": "<password>",
    • ルート サーバー ディレクトリの場所を設定します。 デフォルトの場所は C:\arcgismissionserver\directories ですが、別のドライブやパスを使用している場合はその場所を設定します。
      "arcgis" : {
          "mission-server": {
          "directories_root": "<drive>\\<folder>",
    • ArcGIS Mission Server 構成ディレクトリの場所について、接続文字列を設定します。 この文字列は、 ArcGIS Mission Server サイトの作成時に設定されたものです。 この文字列を見つけるには、サイト管理者として ArcGIS Mission Server サイトの ArcGIS Mission Server 管理者ディレクトリにサイン インし、[システム] > [configStore] に移動します。
      "arcgis" : {
          "mission-server": {
          "config_store_connection_string": "<drive>\\<folder>",
    • Web ソケット コンテキスト URL を設定します。 この URL は、 ArcGIS Mission Server サイトの作成時に設定されたものです。 URL をコピーするには、サイト管理者として ArcGIS Mission Server サイトの ArcGIS Mission Server 管理者ディレクトリにサイン インし、[システム] > [プロパティ] > [REST] に移動します。 この URL は、wss://<fully qualified machine name>/<ArcGIS Mission Server web adaptor name> の形式です。
      "arcgis" : {
          "mission-server": {
          "system_properties": {
              "WebSocketContextURL": "<URL>"
    • hostname ノードを追加し、空白のままにします。
      "arcgis" : {
          "mission-server": {
          "hostname": ""

  9. mission-server.json ファイルを保存して閉じます。
  10. 管理者としてコマンド ライン ウィンドウを開き、ディレクトリを C:\chef に変更して、次のコマンドを実行します: chef-client -z -j c:\chef\templates\arcgis-mission\10.9\windows\mission-server.json

次に、ArcGIS Web Adaptor をアップグレードします。

ArcGIS Web Adaptor のアップグレード

前のセクションの手順 5 でダウンロードした Cookbook に含まれている mission-server-webadaptor.json ファイルを使用して、ArcGIS Web Adaptor をアップグレードします。

  1. テキスト エディターで mission-server-webadaptor.json ファイルを開き、次のパラメーターを変更します:

    • ArcGIS Mission Server サービスの実行に使用する Windows アカウントのパスワードを設定します。
      "arcgis" : {
          "run_as_password": "<password>",
    • ArcGIS Mission Server サイトの管理者のユーザー名とパスワードを設定します。
      "arcgis" : {
          "mission-server": {
      	       "admin_username": "<username>",
              "admin_password": "<password>",
    • PKSC12 キーストア ファイル (*.pfx) の場所を、IIS の SSL 証明書とともに設定します。
      "arcgis" : {
          "iis": {
          "keystore_file": "<drive>\\<folder>\\<file name>.pfx",
    • キーストア ファイルのパスワードを、IIS の SSL 証明書とともに設定します。
      "arcgis" : {
          "iis": {
          "keystore_password": "<password>"

  2. 管理者としてコマンド ライン ウィンドウを開き、ディレクトリを C:\chef に変更して、次のコマンドを実行します: chef-client -z -j c:\chef\templates\arcgis-mission\10.9\windows\mission-server-webadaptor.json

Ubuntu 上のサイトのアップグレード

次の 2 つのセクションにある手順に従って Chef を使用し、 ArcGIS Mission Server サイトと、その Ubuntu Amazon EC2 インスタンス上の ArcGIS Web Adaptor をアップグレードしてください。

ArcGIS Mission Server のアップグレード

最初に、サイトの EC2 上の ArcGIS Mission Server をアップグレードします。

  1. Ubuntu ユーザーとして、 ArcGIS Mission Server サイトの EC2 インスタンスに SSH で接続します。
  2. 次のいずれかのコマンドを使用して、Chef または Cinc クライアント 15 をダウンロードしてインストールします。 古いバージョンの Chef がインストールされている場合、バージョン 15 に更新します。
    • Chef クライアント: sudo curl -L https://omnitruck.chef.io/install.sh | sudo bash -s -- -v 15.14.0
    • Cinc クライアント: sudo curl -L https://omnitruck.cinc.sh/install.sh | sudo bash -s -- -v 15.14.0
  3. 次に示すインストール セットアップ ファイルのバージョン 10.9 を My Esri の自分のアカウントからダウンロードし、EC2 インスタンスの /opt/software/archives ディレクトリにアップロードします。

    • ArcGIS_Mission_Server_Linux_109_177909.tar.gz
    • ArcGIS_Web_Adaptor_Java_Linux_109_177888.tar.gz

  4. ArcGIS Mission Server 10.9 の認証ファイルを入手し、EC2 インスタンスのローカル フォルダー、または EC2 インスタンスからアクセス可能なファイル共有に置きます。
  5. ArcGIS Cookbook バージョン 3.7.0 (arcgis-3.7.0-cookbooks.tar.gz) を EC2 インスタンスにダウンロードし、tar または zip ファイルを展開して、内容を /opt/chef ディレクトリに置きます。
  6. アップグレードに使用する mission-server.json ファイルは、前の手順でダウンロードして抽出した Cookbook に含まれています。
  7. ディレクトリを /opt/chef/templates/arcgis-mission/10.9/linux に変更し、テキスト エディターで mission-server.json ファイルを開いて、次のパラメーターを変更します:

    • インストール ディレクトリを /home に設定します。
      "arcgis" : {
          "mission_server": {
              "install_dir": "/home"
    • ArcGIS Mission Server 認証ファイルを置いた場所を指定します。
      "arcgis" : {
          "mission_server": {
              "authorization_file": "/<folder>/<subfolder>",
    • ArcGIS Mission Server サイトの管理者のユーザー名とパスワードを設定します。
      "arcgis" : {
          "mission_server": {
      	       "admin_username": "<username>",
              "admin_password": "<password>",
    • ルート サーバー ディレクトリの場所を /gisdata/arcgismissionserver に設定します。
      "arcgis" : {
          "mission_server": {
          "directories_root": "/gisdata/arcgismissionserver",
    • ArcGIS Mission Server 構成ディレクトリの場所の接続文字列を /gisdata/arcgismissionserver/config-store に設定します。
      "arcgis" : {
          "mission_server": {
          "config_store_connection_string": "/gisdata/arcgismissionserver/config-store",
    • ログ ディレクトリを /home/arcgis/mission/usr/logs/ に設定します。
      "arcgis" : {
          "mission_server": {
          "log_dir": "/home/arcgis/mission/usr/logs/",
    • Web ソケット コンテキスト URL を設定します。 この URL は、 ArcGIS Mission Server サイトの作成時に設定されたものです。 URL をコピーするには、サイト管理者として ArcGIS Mission Server サイトの ArcGIS Mission Server 管理者ディレクトリにサイン インし、[システム] > [プロパティ] > [REST] に移動します。 この URL は、wss://<fully qualified machine name>/<ArcGIS Mission Server web adaptor name> の形式です。
      "arcgis" : {
          "mission_server": {
          "system_properties": {
              "WebSocketContextURL": "<URL>"
    • hostname ノードを追加し、空白のままにします。
      "arcgis" : {
          "mission_server": {
          "hostname": ""

  8. mission-server.json ファイルを保存して閉じます。
  9. Ubuntu ユーザーとして次のコマンドを実行します: sudo chef-client -z -j /opt/chef/templates/arcgis-mission/10.9/linux/mission-server.json

次に、ArcGIS Web Adaptor をアップグレードします。

ArcGIS Web Adaptor のアップグレード

前のセクションの手順 5 でダウンロードした Cookbook に含まれている mission-server-webadaptor.json ファイルを使用して、ArcGIS Web Adaptor をアップグレードします。

  1. テキスト エディターで mission-server-webadaptor.json ファイルを開き、次のパラメーターを変更します:

    • PKSC12 キーストア ファイル (*.pfx) の場所を、Apache Tomcat の SSL 証明書とともに設定します。
      "arcgis" : {
          "tomcat": {
          "keystore_file": "/<folder>/<subfolder>/<file name>.pfx",
    • キーストア ファイルのパスワードを、Tomcat の SSL 証明書とともに設定します。
      "arcgis" : {
          "tomcat": {
          "keystore_password": "<password>"
    • ArcGIS Mission Server サイトの管理者のユーザー名とパスワードを設定します:
      "arcgis" : {
          "mission_server": {
      	       "admin_username": "<username>",
              "admin_password": "<password>",

  2. mission-server-webadaptor.json ファイルを保存して閉じます。
  3. Ubuntu ユーザーとして、ディレクトリを /opt/chef に変更し、次のコマンドを実行します: chef-client -z -j /opt/chef/templates/arcgis-mission/10.9/linux/mission-server-webadaptor.json